週変わりのシュウ

誰もが容易く自分に裏切られる

11月20日(水)ーーーーーー

ゆんべ遅く広島に帰りつき、けふから広島での日常。
バイトはないので、レッスンの時間まではゆっくり待機。

レッスンの後はぱんぱかトリオのリハ。
ここで使うヴァイオリンベースがテニス肘によろしくないのでは?といふ疑惑が上がり、けふは私の常規「カラス」を使う。これはピエゾ機能があり、磁石式のピックアップをオフにしてピエゾのみで演奏すれば、見た目とは裏腹な結構アクースティカルな音は出る。見た目が奇抜なだけなのだ。

ところが、この弾き慣れた楽器を使っても、リハ後はかなり痛みが残り、単に楽器のせいだけではない、と・・。

深く考察すれば、歌うたいでもあるしーシュにおいては、ベースラインもおのづとシムプルなものになり、特に左手はできるだけポジション移動が少ないラインを選ぶ。
しかしぱんぱかにおいては純粋なベース弾きであり、またウクレレとピヤノの間を繋ぐやうな、意外にわりと攻撃的なベースを弾いてゐる。

ぱんぱかトリオのライヴやリハで痛みが発生するメカニズムは、ぢつはアプローチのせいなのだった!。

11月21日(木)ーーーーーー

長時間練習することができぬので、曲を書いたりコピーしたり、といふことをやって、かろうじて自分が楽師である、といふ事にしがみついてゐる気がする。楽器を弾けぬ私はホンマにただの老害ではなからうかっ?。

・・といふ厭世観に囚われてもしゃぁないので、痛いながらも色々。

さうさう。私が関東ツアーをしてゐる間、ウチの女房も関東にデイヴ・グルーシン&リー・リトナー featuringイヴァン・リンスのコンサートを見に行ってたらしい。んで、ベースがオモロかった、といふのでパンフを見せてもらうと、なんとそのベーシストはムニール・ホッスン!。

あ〜、彼がベースなら見てみたかったな。
私が見た時(1985年とか?)のグルーシン&リトナーは、ベースは無名の人で、フレットレスを使ってはゐたが、その直後に見たパティトゥッチのスゴさで、印象は全部消し飛んでゐる。あぁいふプロジェクトにヘタなヒトが入れる訳はないので、それなりのスゴ腕だったのだらうが・・・。

11月22日(金)ーーーーーー

ほぼ丸二週間にわたる完全楽師週間が終わり、けふからまたバイト男。
リハビリで・・とか甘いことを考えてゐたが、なにがなにが凄まじい来客数で、昼の1時間で7万円台の数字が出た。これだけ忙しいと、就業中は自分の精神をフツーに保ってゐるのが精一杯で、よく『厨房は地獄』とか云ふけど、まさにそれ。けふはおそらく私が従事した5時間で30万以上の売り上げが出たんではなからうか?。

ベテランの同僚ですら『今日はなんなのこれ?』と口走るスゴさ。いや〜復帰戦にしてはスゴい洗礼を受けたわ。

11月23日(土)ーーーーーー

12月に博多のしーなさん筋の仕事にて、電気を使わぬプライヴェートなライヴが決まったので、そこで何をしやうかな?といふ話になり、やはり私はギターかな?と・・。しかし公共交通機関での移動の場合、ギターとベース二つ抱えての移動はシンドくないか?、と。

しかしまぁギターとベース抱えての移動、はレッスンでも結構やってるし、一泊二泊ぐらいの行程では、他の荷物もさほど嵩張らんので、別にいいよー、と言ってたが、なんか気持ちがモヤモヤして(笑)、前々から考えてゐた『トラベル・ギター』の購入に踏み込んだ。

ボデーがないやつとか、変な形のとか、色々あるんだが、どれも「ちゃんと使える楽器」としての査定がかなり曖昧で、今まで躊躇してゐた。どれもさほど高価なものではないが、買うからには「使える」ものでないと・・。

したら、アリアからパーラータイプのミニギターが出てゐて、しかもソフトケースが付いてゐる。これだ!。とポチり、今朝それが届いた。高校生ん頃から一度は持ってみたかったパーラーギターをついに入手した訳だ。安いものだが流石に名のあるメーカーのブツだけあって、弾き心地も音も悪くない。ただ「付属」のソフトケースが、今どきこれはナイ、ぐらいペラッッペラのナイロンバッグで、流石にサービスにしても・・・。

ギターに入ってた緩衝材やプチプチを再利用して、ペラいバッグをある程度プロテクト性あるものに改造す。この作業で半日過ぎた。今度の博多行はこれとカラスの二本差しで行こう。

11月24日(日)ぱんぱかトリオ角打ちライヴ@佐々木酒店ーーーーー

カワの字とのライヴの日にしては、朝から晴天(笑)。
まっ晴男に見えてぢつは雨男のカワムラ、しかしけふはなんと風邪をひいてゐる。昨日は壱日寝込んでゐたさうで、喉もカサカサ。あぁ〜、こないだのリハではよぅ声も出てゐて、本番まで体調に気をつけて〜とあれほど云ってたのに・・。

まぁしょうがない。
どんな時でもライヴはあるのだ。カワの字も判ってゐるだらう。
佐々木酒店角打ち昼ライヴ。2年ぶり2回目の。前回はまだ世情がコロナの影を引きずってゐて、満員ではあったがみなマスクをつけて、のライヴだった。今回はチョイとタイミングが悪かったか、前回ほどの集客に至らぬライヴとなったが、楽しく演れた。

カワの字も風邪っぴきではあるが、最後までしっかり歌いきり、エラい。窮地になるとフッと我らにソロを振ったり、微妙な部分はコーラスに任せたり、など、臨機応変にしーシュを使うのが上手い(笑)。ぢつはかういふ処がこの男のスゴいところだったりする。まぁ、信頼もあるのだらう。我らの百戦錬磨をうまく使ってゐる、と思ふ。これ、意外にできないこと。

昼下がり、良いライヴだった。
角打ちライヴなので、当然飲みながら演った。店主 佐々木くんがプロデュースした日本酒なども頂き、来年はここでしーシュでも定期で演らぬか?といふ話にも・・。ライヴ、と云ふんではなく「流し」みたいなかんぢで・・。
乞うご期待。