週変わりのシュウ
4月10日〜18日
走り出すべき時をだれも教えてはくれなかった

4月10日(木) 湘南台 北都館 ーーーーー
しーシュ春の関東ツアー。初段は湘南台。
ここ北都館は昨年の5月「Show なんだい de ショー」に出演した時に初めて訪れたお店。旅のSSWでもある店主 大久保 理(おおくぼおさむ)の切り盛りするピヤノ・バーだ。
調律はだいぶ怪しいが(苦笑)、アップライトの生ピヤノがあるのは嬉しい。その音量に合わせてベースと、一本しかないマイク(しーなさん用)をアンプにぶち込み、私の歌は生声で・・。まァこの広さならば生声でも充分で。
初めてのお店で、さほど馴染みのない湘南台で、果たしてライヴのテイを成すほどのお客さんやいかに?、といふかんぢだったが、思ひの他たくさんの人がやって来て、初の北都館ワンマンを寿いでくれた。おりしも夕方からは割と大雨で、北都館の広い窓ガラスをバックに歌う我らは、なかなか絵になってゐたんではないか?(笑)。
しーシュ二人とも喉がヤバいツアーなんだが、まぁこの初日はなんとか・・。
4月11日(金) 関内 サラスヴァティ・弁天 ーーーーー
けふは「安定の」関内サラスヴァティ弁天。
ここはいつも店入りすると店主のミヤさんが「お帰りなさい」と迎えてくれる(お客さんにも)。まさに『帰ってきた』といふかんぢの場所。定位置に座ってアンプをセッティングすればすぐライヴができる(実際はまぁ色々準備はあるが)かんぢ。
お客さんもこの店のルールを分かってゐる人たちばかりなので、徐々に集まってきては各自好きなフードとドリンクをオーダーしてくつろいでゐる。まぁこの店で演る時はいつもさうだが、けふはひときわリラックスした雰囲気でライヴを進めた。風の噂になってゐた(らしい)『シュウがピヤノを弾いて歌う』といふコーナーも演ったりした(しーなさんはカホンで参加)。
私の喉は昨日より調子悪かった。
だがまぁしーシュで演る以上はお互いがカヴァーし合えるので、個々の不調はさほど気にしないでおこう、といふ気概がよぅやく私の中にも芽生え、結成20年にして我らはそんな場所に来れた、といふかんぢか・・。
思へばあのコロナ期、どこもだれもがライヴを尻込みする中、バイオハザードのやうな感染対策を設え、ライヴ配信を主軸にツアー楽師の受け入れを止めなかったこのお店に、我らはだいぶ救われたのだ。生配信の幕間に流されるこの店のプロジェクト動画「またライヴハウスで」の強力なメッセージを、我らもまた心に持ち続けたい、と思ふのである。
4月12日(土) リハ&横浜ジャグ・フェスティバル ーーーーー
けふはオフ・・、といふか、明日のイベントのリハ・・・が、昼夜で二本入る、といふ(笑)。メンバーの都合でそのやうな事になったと。
そもそも今回の旅はそのイベント=朋友・渡シューヘイの50歳を祝うライヴパーテ〜にプロからアマチュアまで10組の錚々たる楽師が集う、といふものを中心に組んだツアー。そのイベントの中心メンバーに我らしーシュが選ばれ、本人シューヘイが人生初トライする「ヴォーカリスト」としての舞台を支える、といふもの。
ギターは昨年3月に茅ヶ崎で共演した夫婦デュオ「髭と長髪とわたし」の吉田正音くん。『エレキギター弾くのなんて久しぶりだぁ」と云ひながらも流石のプレイ。ドラムスは不在ながらも、ここでアレンジを固めておけば問題なからう。
といふことで、昼リハの後は横浜に移動し、横浜の代表的イベント「ジャグフェス」を観戦。
広島からも友人が参加してるし、まぁこれだけデカい音楽イベント・・。及ばずながら関東でも活動をしてゐるしーシュである。歩いてるうちからも知り合いばっかりで、再会を寿ぐことしきり。夜の部リハが始まるまでの間、イベントを楽しんだ。
夜は、今度は正音くん(ギター)抜き、ドラムス入りのシューヘイ・リハ。
そのドラムスは若手バンド The MANIAのムーちゃん。まだ20代といふ彼はたいへん緊張してゐたが、このメンバーに選ばれるだけあり、基礎はしっかり出来てゐて、2〜3アドバイスするもすぐに対応。
うん。良きメンバーだ。明日は良いイベントにしやう。
4月13日(日) 鶴見 GIGs yokohama ーーーーー
んで、そのシューヘイの本番。
雨男らしい彼に相応しく、朝からえらいこと大降りの雨。まぁ、祝いの雨、としておこう。
このシューヘイといふ男、ぢつは音楽家ではなく、れっきとしたカタギの勤め人(高役職付き)。とにかく音楽が好きで、バンドが好きで、そのために生活を投げ出してゐる、と言っても過言ではない根っからの善人である。ので楽師たちからの信頼も厚く、けふも彼本人の呼びかけで、10組の楽師たちがここに集まってゐるのである。ライヴハウスのスタッフや友人たちも、親身な協力を惜しまずテキパキと動き、そこいらのミュージシャンが企画するイベントより遥かに華やかである。スゴいことだ。
我らしーシュは出演者中最高齢といふ事もあって、ライヴの中心的役割を与えてもらい、トリ前の大役。上述のシューヘイ・バンドの牽引も含めて、まぁ良き仕事をさせていただいた。
ギターのまさおくんもドラムスのムーちゃんも終演後はほんまのメンバー同士のやうに飲みあったり、the MANIAの連中(彼らのライヴは本当にすごかった。そしてオフ・ステージではたいへんな好青年たち!)も交え若い世代との交流もでき、うん、良きイベントだったなぁ。
シューヘイ、お疲れさま。
そして50歳の誕生日おめでとう。
4月14日(月) 帰広 ーーーーー
しーなさんはこのツアーの帰りの足で別の旅に出るらしく、起きたらもぅ居なかった。「置き去り」にされたコドモの気分である(笑)。
私は夕方の新幹線を予約してゐたので、それまでは飯を食ったり、昨日のお礼メールに追われるシューヘイを尻目に昼寝したり。夕方前、シューヘイが車で新横浜駅まで送ってくれ、あとはもぅ西へ向かって疾走する新幹線の中。予約切符が交通カードで決算できる便利な世界だ。広島に帰り着くまで隣席には誰も座らず、快適な一人旅。21時過ぎて広島の我が家へ帰宅。
喉の調子は、結局このツアー中づっと悪かった。吸入ネブライザもあんまり効果ない様子。なんか悪い病気にでも罹っておるんではないか?と・・・。
4月15日(火) ーーーーー
上述のやうに思ったので、改めて呼吸器科を受診す。
去年の12月に喘息系の発作が出て以来。ウィルス性の感染症のサインはなく、気管支の浮腫もない。これはやはりアレルギーだらう、と先生。今年はPMなんぢゃらや黄砂のせいで、10人中7人ぐらいがこんな症状だと聞く。ハー、やれやれよ。
まぁ感染症でないなら仕方ない。大量の薬をもらって帰る。
4月16日(水) ーーーーー
夜中になんか眩しくて目が覚めたら、ちょーど窓からくっきりと月が見えた。
ん〜、と思ってまた寝たら今度は寒くなって目が覚めた。
布団を被り直してまた寝たら右足に強烈なこむら返りがきた。
スジを伸ばし、「くー」と思って寝たら今度は左足にこむら返りが・・・。
その時点で4時。
もぅ寝るのが怖くなってそのまま朝まで起きてゐた。くそー。
4月17日(木) ーーーーー
バイトへ。
春休みが終わり、ウカれた子供らの来店が減った分、けふはかなりヒマな日であった。しかし、オーダーを復唱するたんびに声がカレて行くのがわかる。あー。
一旦帰宅してまたレッスンへ。だいぶ春めき、日中は暖かい陽射しなれど、やはりこのスタヂヲは夜になると冷えてくる。かと言って夏が涼しいかといへばそんなことはなく、夏は夏でやはりクソ暑い。
ところで、けふもまた夜中の足攣りが・・・。こは明らかにおかしい。ので色々調べてみるとやはり予感的中。鎮咳効果のある薬物には「痙攣」といふ副作用が含まれてゐるやうだ。どーりでこないだ医者に行った夜から足攣りが始まったわけだ。「テオフィリン」といふ気管支拡張作用のある薬に、この副作用が多いらしい。
4月18日(金) ふらんす座 「夜の自習室」ーーーーー
今年継続中の月イチ企画「夜の自習室」4ツめ。
毎度書いてるが、「自習室」といふからには自分にナニかの課題を、といふ事で、1回目「ループなしのベース弾き語り」。2回目「ちびギターのみの生音生声弾き語り」。3回目「ピヤノ弾き語り」。で4回目の今回は「ベースとループによる『カヴァー』特集」とす。
古今東西の好きな既存曲から15曲をセレクト。ベースとループだけで構築できるやうにアレンジし、まぁツアーもあったりであんまり練習はできなんだのだが、多分大丈夫。それより喉の調子が心配で・・・。
実際、リハでは出てゐた声も、本番ではあんまり上手く操れず、まぁ聴いた人はあんまり気にならんぐらいではあっただらうが、自身としては自分の声の一番オイシィところを出せなかったのが、少し悔しい。ん〜〜、PMめ・・。
ベースはこないだのツアーから引き継いでヴァネッサ(アトランシア)を使用。これ壱本でまるっとワンマン演るのって本当に久しぶりで、まぁ最近の自分の音の好みと違う、といふだけで、いい楽器には違いないからね。
前回ピヤノん時は過去最低に並ぶぐらいの集客しかできなんだが、けふはまぁそこそこお客さんが来てくれてゐた。
やっぱりベース弾いて歌う方が、お客さん的にも納得できるんかねぇ・・・?。
ご来場ホンマにありがとうございました。
まぁ世界的に見りゃ、ワンマンまるっとベースで弾き語るヤツぐらいそこそこ居るんだらうが、ニポンでは・・・少なくとも西日本では私だけだと思ふよ。さういふ希少生物としてのニッチ。
ニッチ。