間違ったボートに繋がれてゐたとしても

8月27日(水)ーーーーーーー

旅から帰ったら来てゐた。
80’s クリムゾンのメンバーが80’s クリムゾンをカヴァーしたスーパー・バンド・・・。エイドリアン・ブリュートニー・レヴィン、といふクリムゾンOBに、「あの」スティーヴ・ヴァイ。んで、この人だけ知らないダニー・ケアリーが加わったクァルテット「BEAT」のライヴ盤!。

ぢつは予約注文したのを忘れてゐて、最初はベースの弦が届いてるのかと思ひ、封を開けて「ありゃ!」といふかんぢだった(笑)。なんや「メガジャケ」といふのが付いており、まぁCDのジャケットがデカくなってる、てだけのもんなんだが、かういふのも真性のファンには嬉しいのだらう。

美しくエロい女性のジャケがデカくなったものなら嬉しいが、この「BEAT」はフツーに象徴的なイラストなので、とくにデカくなってることに有り難みはない。少なくとも私には・・・。

んで、内容である。
謳うだけのこたぁあるラインナップと演奏。御大ロバート・フリップを欠いた編成にも関わらず、この再現性の高さ。さすがこのメンバー、といふかんぢだ。特に、私は知らなかったドラムスのダニー・ケアリー。この人がスゴい。ジャズの要素強いビル・ブルフォードやパット・マステロッタと比べると格段にロック・ドラマーといふ印象で、アタックの強いリズムが、フロントを煽りまくる。

予想通りこのケアリー氏は「トゥール」といふヘヴィメタバンドのメンバーださう。んでこのトゥールてのが、バリバリにプログレッシヴなんだって。80’s クリムゾンにはなかった疾走感はこの人によってもたらされてゐる印象。

素晴らしい内容だが、なんせブリューもレヴィンも、もぅ60代後半。往年の美声やコーラスワークは、流石に衰えてゐるな、と云ふのは否めない。特に後半(1ライヴ丸々が収録されてゐるので)、唄がわりとヘバってゐるのが、まぁ人間的で良い。なにより演ってる本人らがたいへん楽しさう(ブリューが何度も『yeah!』と叫んでゐる)なのが良い。

8月28日(木)ーーーーーーー

10/17の自分企画のリクエスト締め切りが近づいてきた。現時点でもぅ充分ライヴのテイを成す量は集まってゐるので、こっから大袈裟なリクエストが来たら大変だがな・・と思ひつつ・・。

「BEAT」のアルバムと勘違いをしてゐたベースの弦が届いた。
これはヴァネッサに新たに張ってみやうと思った弦。今度のはラウンド・ワウンドの表面を削ってフラットにした「セミ・フラットワウンド」といふタイプのもの。意外に安かったので、まぁお試しに買ってみたのだ。

こないだの旅で、松阪はMAXAのPAスタッフから「これ(ヴァネッサ)音いいスねぇ!」と云はれたのだ。ん〜、まぁさうなんだらうな。

この楽器に限らず、私は長くフラットワウンドを使ってきたが、ここんところいろんな弦を試してゐる。また新しいナニかを模索したくなってゐる。張ったかんぢは、まぁ、こんなもんかな?。だいゔ細いゲージなので、弾きやすい。ライヴで使ってみん事には真意は分からんが・・。

8月29日(金)夜の自習室 vol 8 ーーーーーー

月イチで演ってゐるソロ企画も8回目。
毎回「そこに力を入れぬでも」と云はれながら、毎度趣向を変えて挑んでゐる。正直そろそろネタも尽きてきた。今回は「おんな唄特集」。本来女性が歌ってる曲ばかりをセレクトして歌ってみた。

だが、女性歌手が「俺が〜」とか歌ってる曲も少なくはない。あんまりメヂャーでない曲ともなれば、なをさら「おんな唄」といふ事にトピック性はなくなる。ので、いちをう誰もが知ってる「おんな唄」を選んでみて・・。

毎度のことながら集客はたいへん厳しいのだが、当主ゴトウイズミがこの企画・・といふか私の歌をたいへん気に入ってくれてゐて、毎度えぇかんぢに煽てるので、甘えてゐる。

けふはギターとピヤノ半々で弾き語り。喉は復調したらしく、久々に2ステージまるまる全くストレスなく歌い切れた。結構長めの2ステージだったが、もぅワン・ステージ演れ、と云はれてもできるぐらい調子良かった。

だが、先述したやうに、流石にもぅネタ切れ気味であり、集客の問題もこれ以上イズミに甘える訳にも行かぬので、来月9月23日のvol 9をもって「このスタイル」での自習室はラスト、と云ふ事にする。
まぁ10月は還暦企画もあるし、11月はほとんど広島におらん事になるので・・。

そのかわり、12月にイズミちゃんと二人で「ナニか演ろう」といふ話になった。イズミちゃんの企画に乗ったり、協力したりすることはあったけど、ふたりでなにかをパフォームす、といふのは長い付き合いで初めてとなる。これは楽しみ。

8月30日(土)ーーーーーーー

なんだかよく分からんのだが、女子で、ベースとドラムスのデュオで、双方がハモって歌う、といふグループの音源があった。聞けば確かにバックの音はドラムとベースのみ、しかもシムプルな事しか演ってないのだが、歌が全編ハモってゐるので、アンサンブルとしては『リズム、ベース、和音』といふ図式が成立しており、「なるほど」と思はしむる。まぁ昨今の女性ヴォーカル典型的な歌声ではあるが、なかなか上手い。

しかし、そのステージ衣装(?)てのか?、なんや甲冑みたいなんや、かと思へばアイドル的なビラビラを着てたりして、ミョ〜に企画ものぽい。んで、ユニット名検索しても、私がタマタマ見つけたこの動画以外の情報がまったくヒットしない。

これはいわゆる「AIもの」なのか?。これがさうなのか?。

8月31日(日)ーーーーーーー

もぅ8月が終わるといふのにめちゃくちゃ暑いな・・。

盆過ぎた頃、「お?」と思った秋の気配はどーやらガセだったやうで、むしろ8月の盛りよりも暑くなってゐる気がする。40℃を超えた地域も出てゐるやうだ。

まぁ、かういふ事ぁ云ひたくはないんだが、もぅ地球は「リセット」に進んでゐる思ふ。46億年の長いながいこの惑星の歴史の中で何度もあった「リセット」は、特に珍しくもない。リセットを繰り返しながら、ある種は栄え、ある種は滅び、を繰り返してきたのが地球の歴史だ。
それが自浄作用なのかどーなのか?は知る由もないが、人為的な破滅を先延ばしにできても、この先そう遠くない未来(と言っても人類の歴史上ではまだ長いだらうが)に、地球は大規模な「リセット期」に入るのだと思ふ。

そんな中でも莫迦どもは戦争をしたがってゐる。
民衆が飢えかけても軍事費を優先し、大国の顔色を窺ってばかりのニポン。