詩人が来るべきだった場所だ

詩人が来るべきだった場所だ

10月26日(日)ーーーーーー

なにわの歌姫にして朋友、城領明子の久しぶりの広島ライヴを見に行く。同じくなにわの妹分・清水明日香、東京の高満洋子らとならび、しーなさん含めたピヤノ弾き語り女子四人衆のひとりとして、私とも もぅ長い付き合いになったものだ。けふは彼女の新作発表ツアーの一環、としてのソロ。

対バンを三代目春駒と河村貴之のデュオが務める。「サンズイ兄弟」と名乗ってゐるが、実質春駒のソロに河村くんのペットが絡む即興的スタイル。ギターの曲は良いが、やはりウクレレとペットのみの曲となると、音が薄過ぎて曲の良さも活きんな、といふ印象。案外、ウクレレも無しにして、ペットと歌だけ、と云ふ方がオモロいかもしれんな。

アッコの歌はさすがの境地。歌ぢから、といふか、声の力がやはり格が違うな、と云ふ印象。新曲も良い。しかし彼女自身はまだソリストとしてのポテンシャルを求めておるやうで、今は先生に付いてピヤノの基礎を習得中らしい。来月はバンドで来広らしく、そっちも都合がついたら行ってみたいな。

超絶に腹が減ってゐたので、会場近くの中華屋で喰ってゐたら、アッコらから合流の旨が告げられ、合流。打ち上げとなる。まぁみんな若くもないので、身体のどこかになんらかの故障が出たかどーか、などの話がよく出てくる。まぁ仕方ない。

10月27日(月)ーーーーーー

アッコもあれで副業を持ってたりするのだが、私もけふは副業だ。相変わらず厨房を駆けずり回る月曜日。
けふは私の就業時間中に300人来たさうで、店長から「客呼び」と云ふあまりありがたくない称号を頂いてしまった。久々のロング勤務だったこともあって、へろへろに疲れた。

中華鍋がチタン製のもの(なんかすげぇ高いらしい)に変わり、だいぶ軽くて助かってはゐるのだが、それでも5時間(づっと、といふ訳でもないが)中華鍋を振り続けると、左手はかなり痛む。テニス肘の原因の半分はまぁこれだらうねぇ・・。まぁ仕方ない。

10月28日(火)ーーーーーー

姉貴が還暦の祝いをくれる、と云ふので久しぶりに実家に顔を出す。
座敷犬が1匹居るのだが、けふは滞在中これにづーっと吠えられまくってゐた。前にゐたヤツはすぐ慣れて、ある程度は懐いてゐたが、今度のは気がちぃさいらしく、ギャンギャンよく吠える。耳が痛くなった(笑)。

最近は仕事場がこの近くに移転されたこともあり、生まれた町である廿日市市をツブサに眺めてゐる。離れてだいぶ経ってゐると云ふこともあるが、この街の再開発&発展は極端に目覚ましいところがあり、まぁ暮らしやすそうではある。幼い頃に仲良かった人の中には、まだあのまんまこの街に住んでゐる人も居るだらうし、それが同じやうに還暦を迎えてゐる(のだらうな)、といふのは、なにか特別な感慨を抱いてしまうのである。

10月29日(水)ーーーーーー

何度も書いてゐるが、こないだ派手に還暦を迎え、まぁ劇的にナニかが変わった訳では当然ないのだが、自分の中に「シンガー・ソング・ライターとしてもっとちゃんとしやう」といふ気概は生まれた気がしてゐる。あの還暦ライヴが、あれほど上手くライヴのテイを成したのには、やはり私自身が「歌うたい」としてある一定線をクリアできてゐたからに他ならない、と思ってゐる。

その部分に、もっとキチンと向き合って伸ばして行く10年にしたい、とは思ってゐるのだよ。

10月30日(木)ーーーーーー

来週日曜日の「角打ちライヴ」に向けて、のぱんぱかトリオ リハ。

最近また、このトリオでの自分のプレイスタイルが「足し算」の方向に向かいつつある。

てゆーのも、カワの字の存在感がわりと確固たるものになって来ており、これならベース弾きがどんな事を演っても悪目立ちすることはない、といふ境地に行ってるからだ。ので、割と遠慮無しにぐにゃぐにゃ弾いてゐる。

したら肘が痛い。ぱんトリでは弾きにくい楽器(ゔぃを子)を弾くから、てのもある。さういや、初めてテニス肘の痛みが出たのも、ぱんトリのライヴの翌朝だった。く〜〜。

10月31日(金)ーーーーーー

バイトもレッスンも入らず、望んではないが「休み」となった。

朝から結構な雨模様でもあるので、買い物以外は家にゐる事にして、練習したり・・。

映画を2本みる。どっちも途中で寝てしまう。
最近、よほどのモノでなければ2時間画面に集中してゐるのがツラくなってきたな、と思ふ。特に暗い画面が多いものはツラい。それを思へばこないだ見た『アバター』の続編「ヲーターなんぢゃら」なんぞは、ストーリィ展開などもぅ世界中で何万回でも語られ尽くした陳腐なものではあるんだが、「あの」映像だけで2時間もってける、てのぁ、まぁ流石のハリウッド・パワーですねぃ。

あと、むか〜〜〜〜しの「続・猿の惑星」も観たんだが、当時それなりのショックを受けたあれが、こんなにお粗末な映画だったか?といふ印象。なんやこのハリボテのセットは・・?。なんやこのダイヂェストのやうなストーリィ展開は・・?。