週変わりのシュウ
2月22日〜28日
元気に憂鬱
2月22日(日)ーーーーー
独居老人の朝、からの庄原市へ移動。
庄原市民会館ホールにて、朋友マサヲさんこと村上政夫のオーガナイズする「音響ワークショップ」が開催されるのの、ゲスト演奏楽師として・・。
広島市から車で約2時間。やや曇天なれど田舎道をひたすら走るドライヴは気持ち良い。「みんなで一緒に」といふ話だったのだが、まぁどんな話かもよく分からなんだので、自分でテキトーに行くわ、と話しておいてよかった。
会場の庄原市民会館は、デカイ声では云へぬが以前この辺りをソロで回った頃、ここの駐車場で一晩ビバーク(車中泊)させて頂いた事があるのだ(笑)。中に入るのは初めて。
音響ワークショップとはなんぞや?。
そは、かういふデカいステージでバンドや歌手の音響(PA)を務めるにあたり必要なノウハウを、素人の方々が実際のバンドや歌手の演奏を担当しながら学んでゆく、といふもの。なかなか良い企画。マサヲさん以外のオペレーターのこれには何度か呼ばれた事がある。けふの私は、歌のHanaちゃんと、ピヤノのささぽん、とのトリオで「楽師役」を担当する。
音響オペ相手のデモ演奏、とは云へ、受講者さんたちは本番のキアイで挑んでゐるので、こちらがヌルい演奏などしては失礼に当たる。Hanaちゃんはこの仕事に慣れてゐるらしく、ちゃんとひとりひとり受講生さんの名前を呼び、音響について細かくオーダーを入れ、それらしいMCから本番へと流れもちゃんと作る。エラい。私はまぁしかし、かういふ場でなくとも日頃から音響にあんまり注文をつけないタチなので、だぃたぃ『音が出ればOKす』で済ませた(笑)。
とまぁかう書けばアレだが、この「設定→チェック→リハ→本番」といふ流れを、受講者さんの数だけ(この日は10人居られたか?)演る、といふなかなかの長丁場。んで、ワークショップの終了後は「ゲスト演奏」としてこのトリオでのミニライヴもある。13時に始まって終演が20時、といふけっこうハードな現場だった。
ささぽんとのタッグは面白く、またHanaちゃんも手を抜かぬ歌唱とパフォーム。私もそのつもりでけっこう本気で弾きシゴいたので、全部仕事が終わった頃には、日頃のライヴでもあんまり出ない痛みが腕と指に・・・。Hanaちゃんの希望と提案で、壱曲だけソロもやらせてもらい、久しぶりにこの規模のデカい会場でベース弾き語りは気持ちよかった。
長い壱日だったが、充実感のある良い仕事をさせて頂いた。
夜はまた車中泊してもよかったんだが(笑)、まぁハラも減ってゐたので帰る。行きは気持ちの良い田舎道ドライヴだったが、帰りは真の闇の中2時間ドライヴ。街の灯りが見えた時はホっとした。
2月23日(月/祝)ーーーーー
世間は祝日のやうだね。
けふは年が明けて以降、諸事情で延期に次ぐ延期となってゐた「ぱんぱかトリオ」の新年会。昼が暖かかったので油断して薄着で家を出た私だったが、夕方以降えらいこと冷え込んでゐて、寒い。紹興酒の熱燗をガブガブ飲んでしまった。
ぱんぱかトリオ、今年も恒例の黄金週間ライヴや、関東方面への遠征も決まり、えぇかんぢ。こないだの「ウッドベースのフェス」で縦ベースに回顧した私は、やはりこのトリオでは積極的に縦ベースを使ってみやう、といふ事にした。近々売りに出そうと思ってゐたのだが、まぁせっかくトリオでお茶の水まで買いに行ったんだし、ねぇ・・・。
つきましては黄金週間「ぱんぱかフェスティバル2026(仮題)」では、全編 縦べで演る・・・・のか?。
2月24日(火)ーーーーー
スランプ続きだったのに、驚くべきことにまた新曲が・・・。
こはアレだな。以前、北九州のテーさんこと村岡達也に云はれた事だが「スランプだと思ってる時は、ぢつは『作ってゐる』のだ」と。色々な情報だったりイメーヂだったりが、頭の中で混ざり合って飽和してゐる状態がスランプで、だからそれを抜けた時はババっと曲が書けるのだ、と。ん〜、正しい気がする。
2月25日(水)ーーーーー
バイト三連勤の初日。から、けふはしーシュのリハへ。
3月に入ってスグの「夜市」に向けて策を練るリハ。新曲二つの(上述のではない新曲)一挙公開、といふ荒技もあるので、けふは特に念入りなリハ。なんと3時間休憩ナシで音出しっぱなし。真面目なデュオ、といふより好きなんだな、かういふのが・・。
デュオ、とは少し意味合いが変わるが、やはりフィギュアのペア・・・、あの「りくりゅう」の話だね。あれから何度も彼らの金メダルの演技を見返し、見返すたびに滂沱たる涙を流してゐる私だが、聞けばしーなさんも同じらしい(笑)。
あの素晴らしさはナニか?、をふたりで語る。まぁ「あの時」の演技の完璧さは言うまでもない。競技や彼らの人間性になんの忖度や知識を持たずとも、あの美しさを理解することは可能だらう。その美しさを理解できる自分、にまず感動して泣けるのだ。
そしてそこに存在するであらう、お互いへの限りない信頼・・・。一歩間違えば大怪我では済まない競技を、あの舞台であそこまで美しく演ってのけた、あの二人の底知れぬ信頼関係が窺えることに、また我々は感動するのだ。
早くも、あの二人の関係性を卑しく取り上げんとする下劣な意見が出てきてゐるが、笑止千万。よしんばさうだったとしても、あれができることの根底には、そんなものよりも遥かに次元の高いパートナーシップが存在する、といふ事実に、私はけふも滂沱たる涙を流すのだ。
しーシュもかくあらむ。
2月26日(木)ーーーーー
けふのバイトは人間性の尊厳を破壊する忙しさであった。
なんだこれは?。
2月27日(金)ーーーーー
三連勤バイト最終日。けふはレッスンも4コマあり、壱週間のシメとしてはなかなか
このところ時間が空いた時に、「ビートルズ・アンソロジー」といふドキュメンタリィ映画を流し見してゐる。海外のこのテのフィルムにありがちな、時系列がバラバラで語り手が複数、といふもので、観やすくはないのだが、まぁビートルズに関して、なので、おおまかな事は知ってゐるからスンナリと流し見できるのは良い。
んで、実際ビートルズがライヴ活動を主体にしてゐたほんの数年で、ポップ音楽といふものが、文字通り音を立てて変わっていった、といふイメージは間違いなかったのだな、といふ事実。イギリスの田舎町に生まれたロック好きの才能溢れる少年たちが、あっといふ間に世界的な「アイドル」に昇り詰めてしまったこと。
ニューヨークのシェア・スタジアムでの世界初の野球場コンサート。屈強な警備員たちが耳を塞いでしゃがみ込むほどの騒乱。ただただ泣き叫び、失神する女の子たち。メンバーがライヴに嫌気をさしてくる、てのもわかる気がする。ジョンの「だれも音楽なんか聴いてねぇ」といふ台詞は、かなしい。
2月28日(土)ーーーーー
朋友、三代目春駒としーなさんがタッグを組む「ハルコマサコ」が、レッドヲーリアーズのギタリストであるシャケ・・・木暮武彦氏の前座をやる、といふライヴを見にゆくJIVE。
レッドヲーリアーズはあまり知らない。しかしまぁ充分メヂャーの世界の人なので想像はしてゐたが、JIVEは私が行った時点で満席。タマタマ生徒が友達数名と来てゐたので、その席に混じらせてもらう。みなさん何某かの音楽活動をされてゐる人たちのやうで、そこそこ楽しく会話に入る。
まづハルコマサコ。いきなりカシラの「武器」、謎楽器フトゥヤラの演奏で観客を引き込む。満席の会場が、いわゆるロックンロール・ショウを期待して詰めかけてゐる中で、よく演った。贔屓目に見ないでもなかなか堂々としたステージを演ってのけたと思ふ。今まで見た中でもいちばん良かったかな?。しーなさんのサポートもお見事。あっぱれなOAだ。
ただ、むか〜〜〜しから演ってる曲を5曲、といふラインナップなのに、眼前にデカデカと譜面台を立てて歌うのは、ちょいとどーにかならんかったかね?(笑)。
休憩に続くシャケ氏は、まぁ想像通りのライヴ。ギタリストとしての原点に立ち返った、といふ新作アルバムの全曲披露、といふ豪快なステージ構成だった。バック・トラックに乗せて弾きまくるギターは、意外にもサイケな世界観。さういやピンク・フロイドのカヴァーバンドもやってるんだっけな、この人・・・。
それだけならまぁ、よくあるライヴだったかもしれんが、シャケ氏の傍に「肉親」と紹介された(多分息子/イケメン)がおり、これが要所でキィボードを弾きつつ、全編プログラミングのマニュピレーターを担当する。その「新感覚」は明らかに次世代のミュージシャンのもので、けふはそれが突出してゐた。
やはりかういふ「新風」が音楽に入る事は重要なのだ。終演後に会った友人数名からも同意見。
私の駆け出し時代、TV番組やらで演奏するバンドで一緒にゐた、キィボードの女性(この人と私だけが二十代の楽師だった)と30年ぶりだかに会えたりもした。