週変わりのシュウ
5月1日〜10日
私がその証明の任にあたつてもよろしうございます

5月1日(木)ーーーーー
世間は黄金週間なのか?。
けふは短時間のバイトのみの壱日。勤務時間が短い、と云ふは良いやうな気もするが、短時間の間に自分のせねばならん仕事(調理以外の掃除や補充)を全部こなさねばならんので、短時間勤務が良いばかりでもないのだ。
そして、本業のレッスンに至っては、なんと来週の金曜日までまる壱週間 仕事がない、と云ふね。
5月2日(金)ーーーーー
久しぶりにKENSOの1992年のライヴ盤なんぞ聴いてみる。
まーぁ音楽の構築性、といふ意味では間違いなく国内最高峰のレヴェルが、ライヴで繰り広げられてさらにこのレヴェル、てのが文句なしに絶品。よくぞまぁこれまでのことを・・・といふ・・。
これを聴いた当時は私もバリバリにインスト&プログレを演ってゐた頃で、影響を受けたくても受けれない、ただただ唖然、と云ふかんぢがしたのを憶えてゐる。
全編まるで『コピー出来るものならしてみろ』と云はむばかりの(笑)複雑さで、演奏面よりむしろ作曲面で、私は多大な影響を受けたなぁ。
これでリーダー清水さんの本業は歯科医、てのもまた・・・。
5月3日(土)ーーーーー
しーシュみっちりリハ。
久しぶりに朝から晩までリハしてゐる、といふ日だった。
このリハで主に演ったのは「変拍子へのアプローチ」。まぁ上述のKENSOの影響て訳ではないんだが、5月の定例会では変拍子てのを看板に出すのでね。ウチとしては初めての11/8拍子にも挑戦。「タケテ タケテ デレナゲテ」といふインドのボル(くちリズム)を参照にひたすらグルーヴさせるとアラ楽しい。
ツイデに久しぶりの「チョイ出し椎修」のネタも撮った。近日公開。
5月4日(日)北九州・ストロベリーサワーーーーー
しーシュ九州レコ発初段。
テーさんこと村岡達也率いる「地下太陽」のプリゼンツで、二度目の黒崎はストロベリーサワー。
直前にパーカッションのマッキーさん病欠が伝えられ、なかなかフル面子の揃わぬ地下太陽。けふはしーシュも彼らに全面参加するつもりでゐたので、いかようにでもサポートしまっせ、と。
結果的に地下太陽もしーシュも、ベストに近い出来のライヴとなり、満場のお客さんも大盛り上がりで、ぢつに良いイベントとなった。なんせここはグランドピヤノなので、しーなさんの解放度合いが違う!。新作からのナンバーもお馴染みラインナップもよぅ盛り上がり、素晴らしい黒崎の夜であった。
地下太陽はなんつっても、どんな楽曲にも瞬時に対応する純軟性の山近チカーノ、ジャズを基盤に持つソウルフルな池田ヒカル、この双頭ギタリストを歌モノに擁する、といふある意味特殊なバンドで、場合によってはこれがさらにツインベースだったりもする(笑)のをサラリと聴かせるのは、やはりテーさんの歌ぢからあってのものだらうと思ふ。
そのテーさん、けふはなにやらいつにも増してダンディでセクシーなにほひを漂わせており、ぢつにいいかんぢであった。私は今月また北九で参加することになっており、そん時は中野チカラさんとのツインベースとなる。楽しみ〜。
5月5日(月)ーーーーー
しーなさんは車で故郷・宇部へ帰り、私はまたもや「置き去り」(笑)となる。
まァ旅の終わりを電車でシメる、といふは悪くない。今どき珍しいやうなボロい山陽本線・山口部を乗り継ぎ、夕方前には広島に着。黄金週間の最後らしく、車内はコドモたちの群れで溢れてゐる。
時折思ふのが、かういふローカル路線の名前も知らんやうな街の駅でランダムに下車し、その町をぶらぶら散策してみたらどうだらうか?と・・。さういふ無目的な旅を、タマにはしてみたいな、と思ふが、まぁ多分なにもないんだらうな、とも思ふ。
5月6日(火)ーーーーー
黄金週間さいごの壱日は休日。
先週のバイトの連勤からはじまり、尾道への遠征〜ぱんぱかフェス〜接待、からの今回の遠征で、まぁ正直だいぶくたびれてゐるので、それを立て直す日とするが、この歳になるといちんち休んだぐらいでは持ち直せない、と云ふのもよく分かってゐる。
5月7日(水)ーーーーー
黄金週間終わり、さっそくバイト生活が始まる。そして今回はけふから三連勤。
その初日は黄金週間余波の凄まじい忙しさではじまった。
けふはしかしベテラン勢が揃ってゐたシフトだったので、忙しい中でもスムースな仕事運びが出来た。そしてけふはこれだけだったので、夕方まで働き、陽が沈む前には帰宅。
5月8日(木)ーーーーー
けふはバイトの後、先月のイベント「いのちのあかし」を録画&編集したDVDの試写会があるのに参加す。
改めて見直しても、素晴らしい企画だったと思ふ。たった一回だけの本番で、しかも決して「充分な打ち合わせやリハ」が出来てゐた、とは云ひ難い状況だったにも関わらず、演者、監督、音響、照明、司会、全てが持ちうるスキル全部を結集して完成させた、そのグレードが大変高い、と云ふ、出演者冥利に尽きる企画だった。
企画者は朋友・姫石ミミで、彼女が発案する企画はかういふ形で成功するパタンが多い。かの「カメレオン・コンサート」はその最たるものである。あれも演るたんびに皆で『一回だけでは勿体ないねぇ』と思ひ語りはするが、メンバー構成から鑑みるに、あれを例えば2〜3回以上の連続公演にすると、演者のテンションが下がってあまり良いモノにならんのではないか?といふ気さえする。
急な喉の不調に見舞われた相方をカヴァーせん、と過剰に奮闘する自身の姿はやや滑稽な部分もあったが(笑)、良い舞台だったのだな、と思ひ、改めて姫石ミミに「良き企画に参加させてくれてありがとう」と思ったのであった。
5月9日(金)ーーーーー
昨日の試写会では料理とワインが振舞われたが、いつもよりやや控えめに飲んでゐたのはけふもバイトだからだ。
それでもやはり酒が残った寝覚めは、朝から雨模様のせいもあってアタマも重く、気分もサエない。
いつもはバイト後一旦帰宅してシャワー浴びてまたレッスンに出勤したりするが、けふはもぅバイトから直でレッスンスタヂヲに入ることにして、そのやうに・・・。バイト終わりからレッスン始まりまで約4時間。練習したり、音楽聴いたりして過ごすのだが、遅い昼飯食った後はやはり肉体的な疲労には逆らえず、ツイうたた寝したりしてしまう。何度も書いてゐるやうに、この季節でも底冷えするスタヂヲなので、油断するとヤバい。
帰りは雨も土砂降りになっており、生徒の車に頼って帰宅。結局、黄金週間から持ち越した疲労が改めて身体に重くのしかかる週末となり、デミダスグラス一杯の日本酒で崩れ落ちるやうに撃沈。
5月10日(土)ーーーーー
女房もやや体調を崩してゐるので、けふはもぅ起きるまで寝ていやう、と思ってゐたら7時に覚醒。雨は上がってゐるが曇天は続いてゐる模様。けふ明日ととくに用事もないので、ゆっくり起き出してゆっくり行動開始。
昼には晴れてきたのでこないだのやうに「野外練習」でもせん、とギター背負って外出。んが、異常に強い風が吹いており、ギターが吹っ飛ばされさうになったので、おめおめと退散。
あとはおとなしく映画を見て夕方を過ごす。「新幹線大爆破」といふ古い映画のリメイク、と云ふかリブートといふか・・・。あんまり期待せずに見始めたのだが、意外にもすげぇ面白かった。1975年に同名の映画が作られており、それを踏襲した上でのリブートらしく、その映画の登場人物ともリンクしてゐたりする。
この頃 日本映画で割と描かれる「行政と現状のギャップ」がやはり取り上げられてゐて、実際にかういふこと・・・いわゆる「有事」がホンマに起こった際には、やっぱりこの国の政治はなにも出来ないんだらうな、とは思ふ。さういふ意味では、延々と2時間近くさういった「政局の無能」を語る「シン・ゴヂラ」は、ある意味 鋭い映画だったのかな?といふ気はする。