ディスコグラフィー
ライブ会場で販売中
梶山シュウ ソロ「ありばだ」
販売価格:¥2000
収録曲
ストロマトライト/トゥアタラ/帰り道は霧/夜明けの海ごっこ/きんぎょ/あまやどり/微熱/うさぎの午後/全8曲
楽曲解説
M1 ストロマトライト
ループを使用して構築する楽曲の代表のやうな曲で、ライヴでは冒頭に演奏されることが多い。レコーディングもほぼそのやうな形で踏襲されてゐるが、あとでそこに生ギターをかぶせ、よりダイナミックに仕上げてみました。
どこでループがオン/オフされ、どこでアンドゥ/リドゥされてゐるか、がかなりツゥ向けのポイントで、暇な人は考へてみると楽しいかもよ。
M2 トゥアタラ
以前は「振り向いたらトゥアタラ」といふタイトルで演奏されてゐた。歌詞にもタイトルにも深い意味がないので、どう変わっても問題なし。ループを使わんベース単体での弾き語りが静謐になりがちだったのを回避せんと作った一曲。
あとでパーカッションを重ねてデュオ演奏のやうな形にしてみました。
M3 帰り道は霧
書き下ろし。といふか完全な即興演奏。
まづ生ギターを適当に弾き、そこに一発録りでベースを被せた。クリックも未使用。よって少々ズレが生じてゐるがあえてそのまんま収録。タイトル、内容ともに アレアの名作「ワークータから帰る」へのオマージュ。
M4 夜明けの海ごっこ
個人的に大変気に入ってゐる楽曲で、ライヴでは必ず演奏してゐる。もとはコンテンポラリーダンサー関本麻須美とのコラボ用に作った一曲。ベース一本で完全に歌伴ができるやうに作ってはゐるが、この作品ではあえてギターも入れ、デュオ・スタイルで収録。さらに気に入ったナンバーとなった。
最近はこれをライヴの一曲目に持ってくることも多い。
おしゃれなタイトルは、敬愛する作家 辺見庸氏の「若かりし頃、ボツにはなったが編集からタイトルだけは褒められた」といふ掌編のタイトルを拝借。いつかご本人に承諾を得たいと思ってゐるが・・・。
M5 きんぎょ
夜明けの〜と並んで、ベース単体歌伴のお手本みたいな曲だが、これもここではあえて複数のベースを重ねてアンサンブルに仕上げてみた。しーなさんが弾くトイピヤノが彩りを添えてくれてゐる。サビでは三拍子とは云へ11小節をノン・ブレスで歌わねばならぬので、曲調の割にはなかなか厳しい曲ではある。
なぜか女性にウケの良い曲。
M6 あまやどり
ある朝起きたら、仕事机に冒頭の二小節が書かれたメモが残ってゐた(夢で見たらしい)。のをレコーディングの前日に仕上げた。スタヂヲに来てゐたしーなさんに歌詞と譜面を渡し、イキナリ歌ってもらった。
ループでも演れさうだったが、あえてなんも決めずにベースを録り、歌を入れ、他を被せていったら、偶然終わった、といふ奇跡のやうな曲。今回の作品で、いちばん聞き手を煙に巻く一曲ではある。
M7 微熱
ライヴでは前々から演奏してゐるが、今回 アレンジとプログラミングをエンジニアのカズイに任せてみた。何度か注文して好みの形に近づけ、最終的に仕上がったのがこれ。今作中いちばん、まぁキチンとしたもの=目玉となった。アレンジに合わせ歌い方も80年代ポップスのやうに歌ってみたが・・・・。
ここでもしーなさんのトイピヤノが絶妙な彩りとなってゐる。
なを、歌の内容は『少年の日の初めてのセックス』を描いたもの。
M8 うさぎの午後
小曲。ここで描かれる「うさぎ」は、小動物としての「ウサギ」ではなく、飼ってゐたイグアナにつけてゐた名前。掌に乗るサイズから130cmまで、15歳生きた立派な爬虫類だった。彼が晩年、あまり元気が無くなって来た頃、天気の良い日にベランダでしばらく一緒に過ごした事があり、その時間を歌ってみた。
ちなみに、この歌を作った一ヶ月後に死去。三日間泣きくれたのを今も憶えてゐる。
12年ぶりのソロ作品。
もとは完全なベース弾き語りアルバム、にするつもりだったが、録ってゐるうちにどんどん「とりとめのない作品」に仕上げたくなっていった。
基本は電気ベースと生ギターに歌と、時折それ以外、のアンサンブルなので、まぁさういふ風なアレで
ゲストに相棒の椎名まさ子が参加。
しーなとシュウ:ミニアルバム「月が昇るまでに」
販売価格:¥1500
収録曲
よぅそろ/葬園/街の片隅で/夜の駱駝/ 全4曲
楽曲解説
一年に一作品発表!といふ公約を掲げたしーなとシュウ、年末ギリギリに間に合った2022年作品。
新作「葬園」「街の片隅で」を含む、どこか後期ビートルズを思はしむる キアイの4曲!。
しーなとシュウ 11th アルバム「熱風ファンタジア」
販売価格:¥1500
収録曲
蒼風/いらっさい/ロマンティック・ラストワルツ51/うねり/灼熱ランドリィ/旅ゆきて
楽曲解説
M1 蒼風 作詞作曲:椎名まさ子
しーなのソロ曲であり、ソロ・ライヴの時にゲストを迎える曲の定番であったが、何故かシュウとコラボする事のないまま、現在に到ってゐた。打楽器奏者との共演が多い曲だが、ここではあえてそこはピックアップせず、男声の雄大なコーラスをフィーチャーしてアレンジ。アルバムのオープニングにふさわしい一曲となった。
M2 いらっさい 作詞作曲:梶山シュウ
シュウ作品には珍しく、のほほんとした「毒」のない一曲。歌詞にも捻ったところはなく、フツーのラヴ・ソングとして聴けるが、テーマ部分が五拍子、とやはり一筋縄では行かぬアレンジとなってゐる。どう歌ってもジャズっぽくならないシュウのヴォーカルも、まぁ味わい深く聴こえないこともない気はする。
M3 ロマンティック・ラストワルツ51 作詞作曲:梶山シュウ
奇妙なタイトルの意味は歌詞にある。文節の冒頭が「あ」から始まり、「わ」「を」「ん」まで、50音すべてを網羅する、といふ試みで作られた一曲。それでゐてちゃんとしたストーリィに仕立てるのが難しかった、と。「ワルツ」と云ふ言葉が入った曲名だが、三拍子ではなく7/8拍子。
しーなのアイディアで、どこまで昭和歌謡的水っぽさが出せるか、を念頭においたアレンジ。借り物の電気ギターが味を出してゐる。
M4 うねり 作詞作曲:梶山シュウ
シュウが30代の頃に牽引してゐたバンド「オルカ団」のレパートリィとして、少なくとも2001年には演奏されてゐた。オリジナルの中ではかなり古い部類に入る一曲。入水心中する男女の最後のひと時、を描いたといふ。
楽曲面でも中心キィの設定が曖昧で、歌のメロディが裏キィになるといふ複雑な作り。シュウの当時の作曲モティベーションの高さを窺わせる。
M5 灼熱ランドリィ 作詞作曲:椎名まさ子
しーなの初の書き下ろし。ぢつはシュウよりはるかにプログレッシヴな感性を持つしーなの、その面が如実に出てゐる力作。
今回唯一、録音しながら作り上げていった一曲。しーシュとしては珍しくシンセも全編に使い、オーケストレーションもかなり派手にアレンジ。ライヴでどーすんのか?といふ疑問は残るが、アルバム収録曲としては練りに練った曲に仕上がった。
帯状疱疹の痛みを、鎮痛剤とウィスキーで誤魔化しながら録音に挑んだしーなの熱唱と、そこをカバーすべく張り切るシュウの雄叫びが交差する。
M6 旅ゆきて 作詞作曲:梶山シュウ
2019年現在、ライヴのラスト、アンコールの定番となりつつある曲。まぁ今作の「癒し」の一曲でもある。様々な場所を様々に旅する仲間の音楽家と、同じやうに旅する自分たち、を思い重ねた時、自然に浮かんだサビと歌詞が、そのまま曲になった。
幸せであれ、健やかであれ、また会おう、と
「Dance」で歌われる旅とはまた違った、喜びと希望に満ちた旅の歌でもある。
2019年新作。
未発表曲や書き下ろし、ライヴであまり演らない曲を中心にアレンジを煮詰めて作り込んだ力作。
6曲中4曲が奇数拍子といふチャレンジィなアルバムに仕上がりました!。
帯状疱疹の痛みに耐えながらのしーなの熱唱、そこをカバーせんと張り切るシュウの雄叫びが糾う、えせニック歌謡の数々をご堪能ください。
しーなとシュウ:セルフカヴァー・アルバム「おかわり」
販売価格:¥1500
収録曲
ma-road~らくだ/月の路/あじさい/紫の狐/歳をとった鰐/みんな月を見てゐる/全7曲
楽曲解説
まづ、このアルバムを作るに至った経由をば・・・・。
しーシュはライヴにおいて、わりとまんべんなく新旧のナンバーを取り混ぜて演奏する事がほとんど。なんせ「飽きっぽい」二人なので、新曲や新作が出来たから、と云ってそれに準ずる事ばかり演ってゐては、すぐに厭きてしまふ(この辺が『二流たる』所以)のです。
で、やっぱりバンドの歴史の中で、その時その時の良い曲をアルバムに入れる訳ですんで、古い曲にも思ひ入れはあります。さういふ曲はまた、ファンの方々も気に入ってくれており、ますますライヴで演らぬ訳には・・・、ともなります。
そんな訳で、既に完売(売り切れ)してゐるしーシュの1st「さぼん玉ホリデイ」、2nd「夢で逢いませう」に収録してゐる曲も、いまだライヴで根強い人気を、ありがたくも頂戴しております。初めてしーシュを聴いたお客様から、終演後の物販コーナーで「○◎の入ったアルバムはどれ?」と訊かれ、『あぁ、それはもぅ完売してゐるんですよ』と云ふ事もしばしば。
これではイカン。
先様に喜ばれる(時おり置いてけぼりにしますが)活動、がしーシュの指針。
聴きたい曲をおウチで聴いて頂けない、では正義のデュオの名が廃る!。
『再発をかければエェやないか』といふ声もあったが、そこは正義のデュオ。
是非、今の我ら・・・、結成13年にわたり、一度も滞る事なく旅とライヴを続けて来た我らの、今の姿、を如実に反影したものでなければ!。
てな訳で、まぁ一番は自分らが「それ」を演りたかった、といふ訳で、旧曲を新アレンジで再録音し、なをかつ長らくライヴでは演ってるけど、録音された事のナイ弐曲、をセレクトし、渾身のレコーディングを敢行しました。思ひ入れのある曲を選び、思ひ入れのある事を演って録りましたので、当然、だいぶ「濃い」です。濃厚です。
色んな意味での13年の活動の結晶。「おかわり」是非、お楽しみ下さい。
では、長い前説におつき合い頂き、ありがとう。以下、楽曲解説です。
M-1:ma-road ヴォイス・インプロヴィゼーション>>新録音
こは、録音がだいぶ進んだ頃になって、しーなさんから『冒頭にナニか~~~~~みたいなモノを付けたい』との提案があり、それに準じて二人が丸腰でスタヂヲに入り、思ひ付くまま声で遊んだものを、何回か重ねて仕上げたもの。「始まり始まり~」とか「来たよ来たよ~」みたいなかんぢを表現してみました。
ぢつは、しーなさんの方から即興的なものに対して提案される事はたいへん珍しく、弐曲目の「駱駝」と並んで、録音時やや体調が悪かったワシは、どことなく「押され気味」でもあります。
雅言葉の「まろうど=客人」と、女性名詞の「ma」、にRoad=道、旅、を引っかけてタイトルとしました。
M-2:駱駝 作詞作曲/椎名まさ子 補作/梶山シュウ>>1st「さぼん玉ホリデイ」収録
トリオだった「ねこのづく」からデュオの「しーなとシュウ」になり、まっ先にループを使ったアレンジが成立した壱曲。ライヴではトップかラストかに使われ、えせニックな曲調、展開の多い構成などから、初期のウチの代表曲でもあります。いまだに「この曲のサビはなん拍子?」と訊かれますが、四拍子ですよ。今回の録音に際し、さらに大胆なアレンジ案がしーなさんから出て、アレやコレや演りました。
要になってゐるのは意外にもギターで、これも特に作り込んだ訳ではなく、直感的に弾いております。
中盤「キャ○ラバン」が導入される部分での、しーなさんがこれまでになくキレており(笑)、聴かせ所でもあります。
地味なのと過激なの、全部で3種類のテンポチェンジが成されてゐるが、これはクリックを設定して実際に演奏したもの。ツギハギはしておりません。この曲に限らず、今作品、ベーシックなピヤノとベースは全部テイク1の壱発録り。どんなもんぢゃい!と云っておきませう。
使用楽器:ピヤノ、電気ベース、ガットギター、ジェムベ、ダラブッカ、ドラムス、各種鳴りもの
M-3:月の路 作詞作曲/梶山シュウ>>新録音。
もともとワシがソロパフォーマンスをする時の壱曲目、として作ったもので、当初はカリンバの独奏からゆるやかにベースに繋がる、と云ふ形で演奏されてゐた。
某舞台での仕事でしーシュで演るに際し、新たにアレンジ。ライヴではやはり壱曲目に演奏される事がほとんどで、壱曲目で演らなんだら演ることはない(笑)。ベースのハーモニクスにピヤノが絡み、ヒッティングによるリズムが後半を盛り上げ、エンディングで挨拶、といふ流れ。
録音ではベースは隅に押しやり、ギターでアンサンブルを牽引。しーなさんから『ピヤノ 要らないんぢゃない?』との意見があり、なんとピヤノが入っておりません。ピヤノとベースのデュオなのに!。そのかわり、コーラスをふんだんに使い、そはまるでクゥイーンのやうに・・・。
使用楽器:箱ベース、ガットギター、アコーディヲン、鳴りもの
M-4:あじさい 作詞作曲/梶山シュウ>>2nd「夢で逢いませう」収録。
再録音に関して、いちばん「是非これを」との声が高かった壱曲。ライヴではおなじみ「後家殺しバラード」であります。
もともとは8ビートの軽快な曲だったこれを、2ndアルバム収録に際してしーなさんがバラードにアレンジ。そっちの方ですっかり名が知られ、元のアレンジを知る人は既に少ないか、と。今回はさらにドラマティックにストリングスまで入って!。まるで不久山魔差張るのやうだらう?。
なんちゃない失恋ソングであり、50を過ぎた身でかういふの唄うのもどーよ?と思ふけど、歳とったなりの唄い方ができるやうになったので、まぁそれも良いかな、と思っております。何人かの方がこれをカヴァーで唄ってくれており、女性目線にしたもの、ギターで演奏されたもの、 ベースのみで唄われたもの、あるさうです。感謝!。
使用楽器:ピヤノ、シンセサイザー、電気ベース、ドラムス
M-5:紫の狐 作詞作曲/椎名まさ子 補作/梶山シュウ>>2nd「夢で逢いませう」収録。
しーなさんが曲の骨子を作り、それをワシが「解体」して「再構成」す、といふ『シュウの里子制度』が最初に起用された曲。もともとはくら~~いバラードだったのだが、民族リズムを取り入れてこのやうな事に・・・。
アレンジの元になったのは、トルコの有名なマーチ(トルコ行進曲ではない)「ジェッディ・デデン」。まぁぶっちゃけそのまんまだったりするのだが、民族笛「ナイ」の部分をカズーで代用。それらしさは出てゐると思ひます。アルバム中、もっともアクの強い仕上がり。2ndで録った時と比ぶれば、如実に方向性が定まってゐるのではないか?と。持ってる人は続けて聴いてみて。
ぢつは歌詞が素晴らしい、と思ってゐる。ふたりで作ったので、何処までがしーなさんの歌詞だったかは、もぅ忘れたが。
使用楽器:ピヤノ、電気ベース、箱ベース、ガットギター、アコーディヲン、ジェムベ、ダラブッカ、シンバル、カズー
M-6:歳をとった鰐 作詞作曲/梶山シュウ>>1st「さぼん玉ホリデイ」収録。
しーシュ・アホ曲の筆頭的作品。
変拍子、キメ、ツインボーカル進行、とウチらしい聴かせ所が満載で、「亀の庭」と並んでしーシュを代表する壱曲である。初期の頃からライヴのエンディングを飾り続けて来た重要なニッチにあり、ややこしい変拍子だが、既にこれで踊れる、と云ふヒトも僅かながら存在する。
1st収録時は、ピヤノ以外に参加する部分がほとんどなく、「なんかオモロない」と云ってたしーなさんだが、こたびはオルガンにコーラスに、と全面的にフィーチャー。むしろワシを押し気味にハリ切った声と演奏を聴かせてくれてゐる。ラテン・パーカッションを全編でフィーチャーした1stから一気にイメチェン。ドラムス入りのロック・ヴァージョンに仕上がった。さすがに難しく、何度もトライした挙げ句、エンジニアの「魔法」を使ってもらった。ドラムはやはり苦手です。
この曲のやうに、既存の書や絵のタイトルをそのまま使う、といふのは「違法」にあたるのだらうか?と思ふ事はある。
使用楽器:ピヤノ、オルガン、電気ベース、ダラブッカ、ドラムス
M-:みんな月を見てゐる 作詞/梶山シュウ 作曲/リコ 梶山シュウ>>新録音。
しーシュとしては初めて、外部のコンポーザーを起用した壱曲。即興的に出来てゐたサビを、歌詞と共に友人のジャズピヤニストである リコに預け、完成させたもの。しーシュだけでなく、リコとのデュオやソロでも演奏しており、色んなヴァージョンが存在する。さういふ意味では今作品中唯一「自由度の高い」曲に仕上がってゐる。
リコが作ってくれた時点では、もっとあからさまに琉球調であった。演るうちにダークになって行き、こんな仕上がりに・・・。せめてもの琉球感を出す為に三線を入れてみたら、わりとうまくハマった。
歌詞のヒントとしては、いつぞやの「スーパームーン」のおり、SNSにあまたのヒトが月の写真を揚げてゐたのを見てから、「あ~今この時、みんなさうしてゐるんだ・・・」と思ったのがきっかけ。コワいっちゃコワい世界。
使用楽器:ピヤノ、電気ベース、ジェムベ、ダラブッカ、鳴りもの、三線
完売した1st「さぼん玉ホリデイ」、2nd「夢で逢いませう」に収録されてゐた人気曲を中心に、新録音2曲をプラスしたサーヴィス作品。
ライヴでは演り馴れた曲ばかりだけに、たいへんな力のこもった再録音となりました。
時を経て曲に対する心境が変化して行った事も伺われ、まさに、14年間走り続けて来たしーなとシュウといふユニットの「現在の姿」を焼きつけた作品に仕上がりました。
しーなとシュウ:4thアルバム「11AM」
販売価格:¥2000
収録曲
くちなわは語った/ごっとりさん/わたしはモナカ/ナガレモノ/シャミーラム/ジェラシィ/みみづく時計/Oiden a-sai yah/氷でできた月の夢/メアンキエリ/星をめぐる旅/全11曲
楽曲解説
M1 くちなわは語った
アラブの歌唱法をしーなさんに体得してほしくて作った一曲。結局「シュウが歌った方が良いのでは?」とのことで、テーマ部は自分が歌うことに・・・。結果的に男女の歌い分けで情景に変化がつけられ、良いアレンジとなった。
即興のベースソロが入ってゐるにも関わらず曲の長さが2分台に収まってゐる、といふのが素晴らしい。
M2 ごっとりさん
中国地方のごく一部で、蝉の幼虫のことを「ごっとりさん」と呼ぶらしい。
昔の音楽仲間(女性)に寝たらなかなか起きん奴がゐて、そんなに寝たいなら冬虫夏草にでもなってしまえ!と云ったギャグが受けたことがある。それをヒントに作った。奇しくも、戸川純の名作「蛹化の女(むしのおんな)」と同じやうな状況になった。
録音に際し、生まれて初めて「ドラムセット」を叩いた。ふた晩練習して臨んだ結果、まぁ味わいだけはあるドラムにはなったと思ふ。
歌いあぐねてゐたしーなさんに、エンジニアから「エロいかんぢで歌ってみたら?」とのアドヴァイスを受け、それが見事に功を奏した。
M3 わたしはモナカ
しーなさんの飼い猫「モナカ」が、当時最盛期であったフェースブックで大人気となり、そのテーマ曲として、また すこ〜しだけSNSといふ物への皮肉も込めて作った曲。モナカの飼い主であり、歌も本人が歌ってゐるのでしーなさんが作った曲、と思はれてゐるが、ぢつは私が作りました。
間奏部分のユニゾンはライヴでも聴きどころ。ツアー先の会場に前入りして、リハーサルをしながら作っていった珍しい一曲でもある。
M4 ナガレモノ
腰痛の治療に処方された鎮痛剤が身体に合わず、2時間ほど幻覚に苛まれたことがある。その体験を歌にしたもの。
「身体が溶けるよ」といふ歌詞から、色々と深読みされる歌ではあるが、上述のやうなこと以外、大した意味はない。
意外に人気のある曲になったので、作者として驚いてゐる。
M5 シャミーラム
しーなさんにどこまで扇情的な歌を歌わせるか、だけを目的に作った一曲。「跪いて足にキスして」といふ歌詞がメロディとリズムにハマった時は『よっしゃ!』と思った。実際この曲を作った頃は、しーなさんの美脚と短パン姿が各地で話題になってゐた頃で、ライヴでの効果は絶大だった。
楽曲的にもフラメンコちっくなベースを左右パンで別々に録音し、特にミックスせずに鳴らし、伴奏はベースのみ、といふ斬新な仕上がり。
シャミーラム(セミラミス)とは紀元前800年頃のアッシリアの伝説の女王。美貌と叡智を兼ね備えた残虐で淫蕩な女王であったと云ふ。
M6 ジェラシィ
歌詞だけ読んでも分からぬ筈だが、ぢつは不倫をテーマにしてゐる。「しーシュ三大不倫ソング」とも呼ばれ、珍しく低域で歌うワシの声が、一部女性の間では人気であるとも云はれてゐる。
楽曲的には、これを作った当時はイスラエルの音楽に凝ってゐた時期でもあり、やや中東的な感じに仕上がってゐれば良いな、と思ふ。レコーディングが楽しかった曲でもある。
M7 みみづく時計
このアルバムの中では唯一、しーなさんの原案による曲。一度はボツになったが元歌から大幅にアレンジされ(もとはゆったりしたワルツだった)、歌詞の一部以外は別の曲として蘇った、といふ経緯がある。
夜の森で歌い踊る妖精たち、といふイメージで録っていった。
M8 オイデナサイヤ
輪唱、といふ事だけをテーマに作った。フツー 輪唱は歌いやすいメロディとリズムのハズだが、ここではそれは無視。当初はライヴで弾きながら歌うのが至難の技、であったが、今は慣れた。
それ以外の意味は全くなく、歌詞も語呂合わせのやうなものである。
しーシュを代表するアホ歌の筆頭。
M9 氷でできた月の夢
サブタイトルに「Pray for Onagawa」とあるやうに、2011年の東日本大震災について書いた唯一の曲。当時様々な音楽家たちが、あの混乱の中で自分のあり方を問われ、音楽とは?音楽家とは?を考へたと思ふ。それが思ひも寄らない確執を生んだりもした。
その中で我々は、自分で見たものだけを心に刻み、口を閉ざし、ただこの曖昧な歌詞の歌だけを作り、実際に女川のイベントで歌ってきた。
「すべてがあるべきところで輝くやうに」といふ歌詞が、この歌のすべてである。
M10 メアンキエリ
思へばこのアルバムは「混声の歌声の可能性」に挑んだ作品であった。地ハモはもちろん、掛け合い、コーラス、輪唱、と来て、最後にもぅひとつテーマに選んだのが「男女のユニゾン」であった。
最初から最後まで二人が(ほぼ)同じメロディを歌い切る、といふのは初めてで、以後も作ってない。結果、古いフォークソングのやうに仕上がりはしたが、気に入ってゐる。
M11 星をめぐる旅
刑務所で服役してゐるかつての恋人の元に、女性歌手が歌の慰問に訪れる、といふテーマで作った。なんでさういふ情景が浮かんだかは謎。
ライヴではピヤノで演奏されるが、ここでは生ギター一本の弾き語りで、しかも一本のマイクに向けてふたりが歌う、といふライヴ録音を敢行。
4テイクぐらい録った中で、一番雰囲気の出てゐたものを採用。
たしかその時は五年ぶりぐらいに鉄弦のギターを触ったかんぢで、もぅ指が痛くて痛くて・・・。
*この作品は選曲会議の結果、M7を除いた全曲が梶山シュウの作詞作曲のものになってをります
結成10周年を記念して・・・の訳ではないが、10年の総集編的な自信作に仕上がりました。
この頃ポップな音源を発表する傾向にあったけど、今回はどちらかと云へばえせニック回帰な楽曲群。1stアルバムに近いテイストの印象です。
ベースは11曲中5曲でアクースティックを使用。相変わらず各種パーカッションやギターを操るマルチプレーヤーぶりを発揮してゐるが、なんと今回は初のドラムセットにもチャレンジしてまっせ。
書き下ろし2ツを含む、堂々の11曲。遂に東日本大震災について触れた曲も完成。
しーなとシュウ:マキシシングル第四弾「小鉢その四」
販売価格:¥1000
収録曲
クリヴォ・ホロ/遠い町/旅のイデア/冷たい指の君の孤独/全4曲
楽曲解説
完売してをります。
ありがとうございます。
しーなとシュウ:マキシ・シングル「小鉢 其之参」
販売価格:¥1000
収録曲
びしゃもん台/月の裏の約束/サンダル履いて/川をわたる風(インスト)/全4曲
楽曲解説
完売してをります。
追加発注の予定はあります。
しーなとシュウ「三時のあんた」
販売価格:¥1500
収録曲
ぎやまん/爪研ぎ唄/苔の記憶/刻つむぐ舟/しゃばだバ/砂に泣き/夢見るアンコウ/全7曲
楽曲解説
再プレス3回を経て完売しました。ありがとうございます。
今も人気の作品にて、追加プレスの可能性もあります。
しーなとシュウ「さぼん玉ホリデイ」
販売価格:¥
収録曲
ラクダ/夜中に猫が鳴いてゐる/ペンギンカフェで逢いませう/水母の夢/歳をとった鰐/全5曲
楽曲解説
2017年 完売しました。ありがとうざいます。
しーなとシュウ:マキシ・シングル「小鉢其之弐」
販売価格:¥1000
収録曲
亀の庭/羽の記憶/ハイギョ/Ke-ra-ma(インストゥルメンタル)
楽曲解説
通販価格¥1300
しーなとシュウ:マキシ・シングル「小鉢其之壱」
販売価格:¥1000
収録曲
Dance/サイドカーに犬を乗せて/ことほぎの唄/Dance(オリジナルカラオケ)
楽曲解説
通販価格¥1300
梶山シュウ:ソロ作品「ゆほびか」
販売価格:¥1500
収録曲
らのえてぃあ/十六夜/Dance/サグラダファミリア/夜の駱駝/あやかし/かがり火/坂に続く道の途中で/全8曲
楽曲解説
完売してをります。
ありがとうございました。
電気ベースでポップスを演る、といふ命題が、いちをう達成できた感のある作品。
のちにしーシュの人気曲にもなる「Dance」の初演がここ。
1曲のみ、箏の木原朋子がゲスト参加。トモちゃん、好きだったなぁ〜・・・・。
梶山シュウ:ソロ作品「きねつき」
販売価格:¥1500
収録曲
不知火/美唄/月の路/マコンドに降る雨を見たイサベルの独白/彼岸へ/Tes de taz;/カオサン〜帰れアジアへ/此岸之朱/全9曲
楽曲解説
梶山シュウ流トライバル・ロック(?)。バンド編成で挑むエセニック・ミュージックの原点これに!。
第5期オルカ団のメンバーをサポートに、ほとんど全ての楽器を上塗りして完成させた究極のオリジナル・アルバム。
カリンバやシタール、スティールパンなどが多用され、フレットレスベースがうにゃうにゃ唸る。
梶山シュウ:ソロ作品「てにをは」
販売価格:¥1000
収録曲
メッセラ/彼岸へ/千年刻みの日時計/Camel/家路
楽曲解説
ひとり旅を始めた頃に、各地で配るデモテープ代わりに、と作ったが出来が良いので結局販売用に。
初回の200枚はすでに完売し、現在は発注が来てから、すべて手作業で作成するオンデマンド式。