週変わりのシュウ

明日はどこへ行こう?

4月15日(月)ーーーーーーーーー

京都から帰る。
平日、しかも月曜日なので、高速道路はトラックばっかり。この人々のこの労働のおかげで、物流と云ふものが進んでゐる。良き旅を。

帰った足でリハ。バタバタ感は否めぬが、薬研堀夜市が近づいておるので。
私は今から「ミュ〜ジカル曲」をいくつか憶えて歌えるやうにせんければ・・。

4月16日(火)ーーーーーーーーー

旅帰りスグにバイト。
この頃、店のオープンとともに従事する朝シフトも増え、新たな業務も覚えんとす。

「労働者」と云ふ言葉が浮かび、そは悪くない、と思ふ。我は労働者なり。
しかし手指の痛みが日常化しており、こはなかなかシンドい。いつぞやの「突き指」に端を発したやうに思ふが、明らかにそれ以降、違う痛みに変わって来てゐる。これ、いつか治るものなのかね?。

4月17日(水)ーーーーーーーーー

バイト連勤。我は労働者なり。

若手のミュージシャンの中で、今私が一番注目してゐる宮田岳氏の動画サイトに、映画の主題歌として『まだみぬ果ては』といふVが上がってゐる。これがなかなか良い。演奏&歌唱の本人らと、あと役者らしき人物の3人で構成されており、背景に見える物語が楽曲と相まって、これだけで既に映画を見てゐるやうだ。こんなVが作れたらいいな。

さういや戯れで作った「夕闇を待つ猫」のショートPVを、なんの告知もなく自分のチャンネルにアップしたのだが、サムネに使ったモデル(しーなさん)の立ち姿効果で、それまでの私が出してゐたVの視聴数をたった一夜で追い越してしまった。
ぬ〜〜。

4月18日(木)ーーーーーーーーー

しーシュのリハ〜レッスン〜ぱんぱかのリハ、とさういふ壱日。

ぱんぱかでは本物のヘフナーではないグレコのヴァイオリンベースを使ってゐるのだが、弾けば弾くほどこっちの方が楽器としてはイイ気がしてならない(笑)。当時 日本の楽器製造技術がすでに世界水準に肉薄してゐた事を物語る。

ところで私は今、ヘフナーとそれに類するものを3本所有してゐる事になる。このどれかをフレットレスにしたい欲がムクムクと湧き上がってゐるが、そのたびにグと堪える。てゆーより、今の私は楽器持ちすぎ。こんなに持ってても仕方ないのにね。

4月19日(金)ーーーーーーーーー

バイト。我は労働者なり。

すずめのティアーズ

ラヂヲから、なんとも気持ちの良い歌声と旋律が・・・。
本歌や歌い方は沖縄民謡に聴こえるが、コード進行やハーモニィは、今まで耳にした、いわゆる「民謡ポップス」の遥かに先を行ってるモダンなアレンジ。よぅやくこういうのが出て来たか、の感。なんぢゃ これは?と思ひながら聞きいる。

調べてみると「すずめのティアーズ」といふユニットで、歌われてゐたのは「糸繰り節」といふ奄美民謡。ブラヂル音楽に精通するギタリストと、ブルガリア民謡の歌手による女性のデュオユニットださうで、音楽家筋から絶賛されてゐるらしい。他も聞いてみたが、かつてここまで「民謡」を近代的なアプローチで成功できた例は知らない。これは本当にお見事。

三味線や尺八でロック演奏して「融合」とか言ってる人たちは、これをみると良い。

4月20日(土)村岡達也と仲間たち@庄原すけあくろうーーーーーーーー

北九州のテーさんこと村岡達也氏に誘われて参戦が決まった、久しぶりの庄原すけあくろう。
あとで調べたところでは2018年にソロで、その一年後にしーシュで行ったのが最後だったみたい。5年ぶり、とかだったやうだ。

いつもながら、夜ともなれば周辺は真の闇になるこの店に、少なくないお客さんが集まる。テーさんを仲間と慕う近隣の楽師たちも駆けつけ、アットホームな良いライヴ。すけあくろうマスター多賀さんの歌声も久々に聞けた。

私は基本テーさんをバックで支え、ソロコーナーをもらって2曲ほどパフォーム。ループも持って行ってたが、接続がめんどくさいので素の弾き語りで・・。あ、ちなみにこの日も愛機は「へふな君」。

楽しかったが、広島市内〜庄原は思った以上に遠く、「あぁ〜」てなかんぢ。私はまぁテーさんの車で送ってもらっただけだったが、テーさんは私を送迎したあと、北九州まで帰るさうで『もぅ今後は無理せんで泊まりにしなさい』と言っておく。本人も「そうする」と・・(笑)。

テーさん、ありがとうざいました。

4月21日(日)ーーーーーーーーー

しーシュのリハ。

今度の夜市の出し物「ミュージカル・セレクション」が形になってきた。今回初めて、私なりに真面目にミュージカルなるもの(その音楽)に取り組んでみて、これの歴史の意外に浅いこと、とかその音楽性の遍歴、のやうなものを知った。私的にはなんとなく「オペラ」と一緒くたになってゐたフシがあり(まぁ『オペラ座の怪人』なんてぇ演目もあるので)、だいぶ誤解してゐたな、と。

まぁオペラが時代とともに緩やかに大衆化して行った、といふ事は多分間違いないのだらうが、その流れの中で音楽が大幅にポップス〜ロック寄りになった、といふ事実。多分にダサめではあるけど・・・。
私にしても、それと知らずミュージカルの楽曲を演奏し歌ってゐた、なんて事はザラにあるわけだ。

んで、私のやうにミュージカルを毛嫌い、と云ふか受け付けぬやうになる理由は、やはり『ニポン人が日本語で演るこれに無理がある』て所なんではないかな?と。

知らんけど。

4月22日(月)ーーーーーーーーー

バイトがある時には必ずそこで昼飯(だいぶ遅い時間だが)を食ってゐたうどん屋が閉店してしまって久しい。おかげで昼飯を食う場所がなくなり、困ってゐる。なんつってもあの店は、うどん一杯とナニかの天ぷらを1〜2品オーダーして¥500以内で収まる、と云ふ素晴らしい低価格店だったのだ。

まぁ、賄いをオーダーして食えばいいだけの話なんだが・・・。

4月23日(火)ーーーーーーーーー

レッスンのち、しーシュのリハ。

ミュージカル・セレクションが完成し、あとはこれを身に染み込ませるのみ。ガラにもなく真面目に英語の発音なんぞも勉強したりした。まぁだからっつーてそれが出来るとは云へぬのだが・・。

4月24日(水)ーーーーーーーーー

バイトのち、レッスン。
中年男性ばかり3人連続のレッスンであった。
それぞれは社会的に私なんぞより遥かに「成功してゐる」人たちで、そんな人たから「センセイ」と呼ばれるなんぞ、面映くて仕方ない。

ので、私は生徒にはなるべく「センセイ」と呼ばせず、名前で呼ぶやうに伝えてゐる。だが、生徒が私に気軽に『シュウさん』と呼びかけてゐるのを見て、驚く人もゐる。まぁ、そこは人それぞれで・・・。

4月25日(木)ーーーーーーーーー

こないだから左下顎の歯に違和感を感じてゐて、銀歯がまたポロッと取れたらイヤなので、定期検診にはまだ早かったが、歯医者に赴く。
したら「クラウン(銀歯)と歯の間に隙間ができてしまってゐる」とのこと。幸いまだ虫歯にはなってないのだが、そのまま放置すると虫歯になりやすくなるし、いづれクラウンが取れてしまう、といふ事なので治療をお願いした。

クラウンを取って新しいのを作るわけだが、歯が悪くなってゐる訳でもないので、このクラウンがなかなか取れない。こんなに強固にくっついてるンなら、もぅしばらく看過してもよかったな、と思ひながら、ギコギコと不快な施術を数分。仮の詰め物を入れた状態で、けふは終了。

黄金週間を挟むためか、クラウンの仕上がりは5月10日以降、といふ事になり、これにて私は黄金週間中、夜市もレコーディングもバーベQライヴもぱんぱかフェスタも、すべて仮の詰め物、と共に過ごさねばならんくなった。Oh God !。

4月26日(金)ーーーーーーーーー

我は労働者なり。
けふは黄金週間前さいごのバイト。これが終わればしばらくは楽師生活だ。

バイト帰りでしーシュのリハに。
黄金週間の間、レコーディングにパーティーライヴにぱんぱかフェスに、とタッグを組み続けて共に楽師生活を送る事になるデュオ。年によってはこの時期まったくの「ボーズ」となり、壱週間かそこら顔を合わさぬ事もあるが、幸いここ数年は現場に恵まれ、充実した楽師週間が得られてゐる。ありがたいね。

vortEks-15

男女デュオと云へば、最近また気になる二人が現れた。
電気ベースのソリストとして名を馳せる燐〜Lin〜女史が、やはりソロ弾き語りで独自の世界観を練りだす佐伯憲陽氏とタッグを組んだ「vortEks-15」。
デュオ、と云ふかこれは完全な「ぶつかり合い(激しい、と云ふ意味ではない)」で、日本人の男女デュオでは、ここ数年聴いた中で一番「来た」な。世界観がストイックすぎてしーシュにはとうてい真似できないが、この姿勢は目標にしたいね、と思ふ。

最近、私もまだソロでの修行を積んでいかねば、ととみに思ってゐる。