週変わりのシュウ
6月1日〜7日
不可思議な社会生活につひて
6月1日(土)
6月になった。
今年も折り返したのだ。やれやれ・・。
けふは朋友 姫石ミミ率いる株式会社mimicならびにパフォーミングアーツスタジオTip、さらにミミ本人の生誕をまとめて祝う!といふイベントに参加。AJIKURAといふステーキ・リストランテを使った、ちゃんとライヴステージのあるパーテーである。
ミミ関連のかういふパーテーやイベントには何度か参加させてもらってゐるが、毎回彼女のバイタリティと、それを繋ぐ交友関係の強固さに感心する。日本各地に同じやうな女性の代表者を知ってゐるが、ミミも間違いなくその一人だ。けふもち〜さな女の子からご老体の男性まで、ミュージシャンも日頃はあんまり会うことのない幅広いフィールドから集まり、共にイベントを楽しんだ。
「ミュージシャンも自由に飲み食いして」との事だったので、遠慮なく飲み食ひしてゐたら、自分の出番にはすっかり酔っ払ってしまってをり、指もおぼつかず、申し訳なかった。
あげくに、調子に乗ってヴォイス・インプロをかましまくってゐたら、下階より苦情が寄せられたさうで『低い音がドンドン云ふのと、男が叫んでる声がうるさい』といふそのクレームは、100%ワシではないか。
いや〜、ごめんなさいね。
久しぶりにパーカッションの宮本かおり嬢と共演したのも楽しかったな。彼女とは以前、やはりミミ主催の音楽劇で一緒に作品を作ってをり、わりとそれ以来の共演。あれももぅ9年前の話になるのだねぇ・・・。
6月2日(日)
休み。
サービス付き高齢者住宅、に入居してゐるオフクロに会いに行く。
会うたんびに話の内容とかも老人のものになってゐて、『それツイさっき聞いたぞ』みたいな事が多々(笑)。
まぁ老人が話をループするのはオフクロに限った事ではないので・・・。
かく語るワシですら、酔っ払ったり不特定多数と話したりすると、同じ話をループするは必至。人のことは云へぬのだ。
日曜日の施設は職員ものったりしてゐて、一度ここで歌の慰問に来たいと考へてゐるのだが、職員さんがあまり乗り気でなささうなので二の足を踏んでゐる。
6月3日(月)
夏場は、島ぞうりと雪駄とサンダル、の3種を履くのだが、このどれもが「ファッショナボルでない」と評判が悪い。
ので、この夏に向けてファッショナボ〜なサンダルを買った。
売り文句によると『走れるサンダル』ぢゃげな。
いちをう名門メーカー物のアウトレット品なので、安くはなってゐたが、多分良いものなのだらう。
6月4日(火)
町田康原作の「パンク侍 切られて候」の映画化されたのをDVDで観る。
綾野剛主演。
この綾野剛といふ俳優、近年なかなか良い仕事をしてゐて、気に入ってゐる。まぁワシはTVがないので、映画以外でどんな活躍をしてゐるかを知りやうもないのだが・・・。
このパンク侍〜には他に、豊川悦二、浅野忠信、染谷将太、永瀬正敏、國村隼、といった、現代役者の実力派が揃って出演してをり、しかもそれぞれカブらない個性が上手い具合に絡み合う采配が見事であった。
この映画では特に染谷将太がキレッキレで良い。
反面、唯一見せ場のあるハズの女優 北川景子が、この男優陣の前では全然存在感が薄くなってしまってゐる。
6月5日(水)
恐ろしいことに、けふも仕事がないのであった。
まぁ今さらジタバタしても始まらん。紳士たるもの、自由時間を如何に使うか?、品格が問われるのだ。
10分間ポジティヴに考へて、せめて社会の役に立とう、と思ふ。
健康な貧乏人ができる社会奉仕と云へば、献血である。
もぅ5分ほどポジティヴに考へ、ツイデに映画を観に行くことにする。本来であらば、メンズサービスディである月曜日以外に映画を観んとすは、吝嗇には腰が引ける点もあれど、まぁけふは仕方あるまい。
映画→昼飯→献血→買い物、といふ黄金行程をプランニングし、こないだ買ったばかりのサンダルを履き、いざ出かける午前11時。
「ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ」
本家 日本が作った「シン・ゴジラ」が、ワシ的には見事にハズしやがったので、ハリウッドの膨大な資本に期待して、の新作コジラ。
その期待にあまりある、素晴らしいエンターテイメント映画となってをり、大満足。冒頭30分でもぅ怪獣が暴れ出す惜しみなさに拍手。アクション映画はかうでなくては、ねぇ。
迫力の130分が終了。これもぅ次回作もあるぞ、って宣伝までストーリィに入ってンぢゃんよ(笑)。さぁいつまで続くのか?モンスターバース。
終演後、映画館 隣にサイゼリヤがあったので、吝嗇家としては¥390のスパゲティを喰ひ、いざ献血へ。
健康な初老紳士、として成分献血に奉仕。ちゅうちゅう血を吸われながらウツラウツラするも、またをかし。
かくして 生産性は全くないが、紳士的に社会に奉仕した壱日となった。
6月6日(木)
久しぶりにしーシュのリハ。
ぢつは此処んところ、ポツポツと新曲が出来てゐて、ボツになったののリメイクやらを含めると、結構な数の新ラインナップとなりつつある。
さらにけふはしーなさんからも新曲の提示があり、けふはその辺を確認するリハ。
いいかんぢである。
ワシ的には、やはりこないだ町田で共演したトリオAnnの印象が、作曲にインスピレィションを与えてくれた感はある。「自分より少し先を進んでゐる人たち」には、いつも刺激を与えてもらへるのだ。
これが「だいぶ先を行ってる人」だと、ただただ驚愕し感動するだけなのだ(笑)。やはり「ぬぅっ やられた!あっぱれ!」と思ふくらい近くて遠い存在、が音楽には必要なのだと思ふ。
デュオ同士でもさうあるべき。
ワシにとってやはり、しーなさんは最大のライバルなのである。