週変わりのシュウ
7月6日〜10日(ツアー前日まで)
友達ならば其処んところ
7月6日(土)秋本節 in 広島サポート:芸北オークガーデン
旅仲間、神戸の歌うたい、もとMORGAN’S BARの秋本節(たかし、と読む)さんが広島に来て歌う。それも芸北オークガーデンは「サティ庵」で演る、といふので見に行く。
ひとりでも行くつもりでゐたのだが、しーなさんも行く、といふ事なのでしーシュで駆けつける。したら サティ庵頭首 小松義則さんから『しーシュで来るなら手伝ってほしいンぢゃがのぉ・・・』とのことで、まぁそのやうなことに
秋本さんとは、富安秀行さんとの縁で知り合った。もぅ5年も前になるが富安さんの「音もダチ2ndツアー」で浜名湖と松坂で共演してゐる。この時の秋本さんが歌う『スマイル』を聴いて感銘を受け、ワシも自作詞でレパートリィに加える事になった。
ワシはその後も何度かライヴを観に行って会ってゐるが、しーなさんはあのツアー以来の再会。あのツアーではしーなさんのお色気攻撃がショウのトピックであり、しーなさん=生脚、を世界に印象付けた感はある(笑)。けふもしーなさん そのセンで頑張ろうとしたのだが、よりによってモモを「ブト=ブユ」に食われてしまい、断念。
ぢつはワシもこないだ足の数カ所をブトにヤラれてゐて、足が穴だらけになってゐる。しーなさんの快癒を願ってやまない。
さて、ライヴ。
繊細なフィンガーピッキングに乗るシブく暖かい歌声。派手な曲も激しい曲も無く、盛り上げるMCやコール&レスポンスも無く、さらに失礼ながら だいぶ地味な見た目の中年男性の、ただ 歌う歌が、これほどまでに心に染み入る素晴らしさ。「これよ!」と思はしむる、音楽の世界。
ワシらは、ワシらもレパートリィにしてゐる 西岡恭蔵さんの「アフリカの月」と「スマイル」、それと「グローリィ・ハレルヤ」でサポート。盛り上げに一役買えたなら嬉しい。
いいライヴだった。
打ち上げの途中、たれかが「星がスゴい!」と云ったのをきっかけに、皆が外へ出て、ホンマに満点の星空を見る。天の川もくっきり浮かぶ夜空に、幾つもの流れ星も見え、またタマタマ星に詳しいメンバーもゐて、その説明も聴きながら、ぢつに素晴らしい初夏の夜を堪能した一夜だった。
7月7日(日)
芸北より帰る。
標高は100m上がると気温が0.6度下がる、といふのが基準。これで行けば平均標高800mくらいの芸北の気温は、市内より約5度低い訳で、まぁ街へ降りてきた途端『ぐぇ〜蒸し暑い!』となるは必至。
芸北と我らを繋いでくれたパーソンは、芸北オークガーデンの小松さん。
高田エージさんのサポートを演ったライヴでワシらを観て、えらい気に入ってくれたのが最初だった。
かういふのでよくある話なのが、『必ず連絡入れる』と云っておいてその後ナシの礫、といふやつ。まぁ多すぎるほどある話で、今回も、かな・・と思ってゐた(失礼)が、翌日の昼には連絡が入り、『是非一度芸北に、まづは来てみて』と。
このスピーディな対応にワシの勘はピンと来たのだ。誠意には誠意で応えるが漢!。
以後、本当によきお付き合いをさせて頂き、事あるごとに色々絡ませていただいてゐる。それまであんまり地元仲間のいなかったしーシュだが、このコネクションを元にHoneysとも義兄弟と云へるやうな関係となれた。感謝である。
その小松さん、昨日はHoneysのフクちゃん、ツンちゃんと共に「人妻レインボーズ」とか云ふ(笑)フォークトリオでOAを務めてゐた。微笑ましきおじさん達の熱演を、おおぃに楽しんだ。
7月8日(月)
先週は危機を感ずるほど(事実なのだが)仕事がなかったのだが、その反動の今週。向原への出張レッスンと、ジモ教室をハシゴする壱日となった。
最近、YouTubeで「Black Lagoon」といふアニメにハマってゐる。
日本ではもぅだいぶ過去に放送されたものらしいが、海外向けに翻訳された(字幕付き)ものがほぼ全話見れる。
まぁ、架空の犯罪都市を舞台にした荒唐無稽なフィクションではあるが、主人公含む主要人物が全部、冷徹な犯罪者といふのが良い。冷酷に見えてぢつは善人、とかいふヌルさがない。全ての登場人物が、自己の利益のためだけに動く、といふ(まぁその結果、人を助けたりはする)徹底したドライさが小気味良い。
エピソードによっては、全く救いのない話もあり、ほぼ全話で主要人物が死ぬ。そして設定上、その死がまったく尊ばれない、といふハードボイルドなアニメ。
ヒロインからして「人を殺すのが大好き」といふ設定で、しかしこのヒロインが、その厭世観をふくめてなかなか魅力的だ。まぁこのテの話にありがちな事で、そんな殺伐とした世界で殺しを生業に行きて来た女性が、タンクトップにホットパンツ、といふ超露出のいでたちにも関わらず、顔にも身体にも傷一つ残ってない、キレ〜に脱毛処理した脇の下を持ち、しかも巨乳、といふ王道はハズしてないところも・・・。
戦争とか、闘い、とかいふものを美化せず、しかし忌避せずストーリィに組み込んでゐるあたり、脚本の実力を感じさせる。
7月9日(火)
けふは五日市でレッスン。
もぅ30年務めてゐるここのレッスンも、家から壱時間近くかかる場所にある訳で、同じく壱時間を要する向原でのレッスンを「出張」と呼ぶなら、ここもさうだ。
ふぅむ・・・。
某巨大音楽振興会の主催する音楽教室に、某巨大音楽マフィアの諜報員が潜入し内情を探ってゐた、といふニュゥス。双方の擁護派と打倒派に別れた論争が喧しいが、ワシからすればどちらも、同じ穴の狢、目クソ鼻クソ、破れ鍋に綴じ蓋、である。
この両者の働きのおかげで、この国の音楽家は「薄利多売」といふシステムで活くる事を余儀なくさせられてゐる、と云っても過言ではない。
Black lagoon にハマってゐるので、発想がやや厭世的である。