週変わりのシュウ
11月16日〜24日
祝福してあげなさい
深秋の旅
11月16日(土)大阪・関目我らの家2デイズ初日
早朝に車で出発。大阪は関目へ。さくさく飛ばして、昼過ぎには関目「我らの家」に着。今回は機材を持っての旅&我らの家2デイズ。ならばまぁせっかくなので機材も持ち込みで演ることにした。
演り慣れた機材なので、セッティングもリハも、そして本番もスムース。ストレスなく演れた初日であったが、慣れた気でゐた広島〜関目間、やはり物理的な距離の遠さは身体にコタえてゐたのは否めない。
けふは地元関目の鍵盤奏者、松井正樹氏をゲストに招いて、の局面も。松井氏の鍵盤に乗せて色々遊ばせて頂いた。残念だったのは松井氏から出されたオリジナルが、個人的に本番でミスりまくってしまった事。くぬぅ・・・力不足である。
例によってお客さんは満員御礼で、本当にありがたい。3ステージ渾身の20曲をお届けした。2デイズ両方に来る人も多く、当初より掲げてゐた「一曲もカブらぬ二日」といふテーマが、明日モノをいふ。まづは初日終了。
11月17日(日)大阪・関目我らの家2デイズ二日目
その二日目。
けふはゲストも入らず、しーシュオンリーでお届けする3ステージ。公約通り全曲違うナンバーで構成。かうして見るといっぱい作ったなぁ、と思ふ。しかも、候補には上がったものの、全体の流れから実演を外れた曲もあり、オリジナルを77曲持ってゐる、といふ事を実感する。
運転の疲れも取れ、日中は買い物やランチに行ったりする余裕もあった二日目は、当然ながら初日よりリラックスして演れた。んで、この日は開演も17時から、と早く、夕暮れライヴ的に自分らも楽しんだかんぢ。
2デイズ通しで来てくれた人も含め、けふもまた満員御礼であり、なんといふ幸せであらうか?。
ただただ、感謝。
本当にありがとう。
関目に滞在するときは必ず、近隣の銭湯「パレス温泉」に行く。ここの炭酸泉は我らが密かに「日本一ではないか?」と思ってゐるほどイイ。けふなどはライヴ終わりで行ってもまだ早い時間帯だったので(いつもは零時前の事が多く、この時間帯なぜか男風呂は満員なのだ)、ガランとしてをり、ゆっくり体を癒す事ができた。
パレス温泉、最高!。
11月18日(月)滋賀県・浜大津TIO (with もっこり三兄弟)
朋友 山田さとし(ケーナ)に相談して実現した滋賀県は浜大津。
雨の中、大阪在住のさとしと合流し、会場へ向かう。
滋賀と云へば、やはりさとしの導きで、野洲の「森くまカフェ」、蒲生の「ロッキー」、南草津の「Baba Boom」、東近江の「ひなた」と、それぞれ相当に個性的なハコに出演させてもらってゐるが、けふのTIOもなかなかの個性派。だが、グランドピヤノがあり、しーなさんには嬉しからう。
対バンの「もっこり三兄弟」。名前からは想像できぬ本格的なソフト・レゲエを演奏するトリオで、やはり滋賀はレゲエなのか?と勝手な想像。三兄弟に入って5人で演奏したりもした。
客席にはしーシュの馴染みの人もたくさん駆けつけてくれ、まづまづ盛況にできたのは嬉しい。カタギの仕事に就いて(さうは見えんが)ゐるにも関わらず、平日のライヴを組んでくれたさとしやその仲間に、少しでも貢献できたのならば・・・。
終演後は、雨の中を京都まで移動。
朋友中村コーイチ&あらいなおこ夫妻の所に転がり込んで、遅い時間からの宴会。
11月19日(火)京都・ROOTER×2「イベント:風の歌を聴け」
今回のツアー、けふだけ毛色が違い、ライヴハウス主催のイベントに出演する。ROOTER×2(ルータールーター、と読む)に出る、と云ふと友人は皆『若者のハコに出るんやね』と口を揃える。
ブッキングマネージャーが我らを松坂で何度か見てくれてをり、京都で持てた自分のイベントに是非出てほしかった、といふ誠意を受け、喜んで出演させて頂いた。この店が云はれる通り「若者の店」ならば、是非さういふ店との関わりも持っておきたい、といふ意味も込めて。
全部で7ユニット出る、と聞いてゐたが、直前にキャンセルが相次いだらしく、結局5ユニット。まぁこれでも多いとは思ふが(笑)、けふはイベントといふことで・・。
たしかに若い共演者たちだったが、皆きちんと持ち時間を守り、他の出演者も客席でちゃんと聴く、といふマナーの良い若者たち。みな生業を持ってゐるらしく、これまた平日にライヴ入るなんて、結構たいへんだったらうに・・と思ふ。
せめてベテランの意地を見せん!と熱演。お客さんは多くはなかったが、我らの持ち時間きっちりといいリアクションで、気持ち良く演れた。ブッキングマネージャーの西山くん、誘ってくれてありがとう。
全国色々な場所を旅して思ふに、かういふ「ライヴハウス」を回して行くことの困難さはさぞかし・・、のものであらうとお察しする。ライヴだけでお客を集め、経費や利潤を回して行くことは、今の日本では至難の技に違いない。それぞれの店に、良き未来があらむことを願わずにはおれない。
今我々が全国で世話になってゐる店も、さういふ数々を乗り越えて今に至ってゐるのだから・・。
11月20日(水)飛騨高山・茶房 蔵茂
さて連日のライヴも5本目。けふは京都から山を越えて飛騨に入る。
しーシュと飛騨、と云へば古川がお馴染みだが、けふ向かうのは名所飛騨高山。古川で懇意のウラさんこと浦田邦彦さんが、前々から(自分の地元)高山に呼びたいなぁ〜、と云ってくれてをり、けふそれが実現した。
会場の蔵茂(くらも)は日頃からジャズを中心としたライヴを回してゐる店らしく、立派なグランドピヤノがあり、風情もある。九州は春日の「ぎゃらりー蔵」と似てゐる。あぁ「蔵」か・・!。
さてしーシュの、と云ふかしーなさんの大ファンであるウラさん。地元に呼べたことで既に歓喜はマックスに達してをり、準備段階からハイボールを飲みまくってゐる(笑)。心配してゐたお客さんも早くから満席となり、これであとはいいライヴを届ければいい、といふ話だ。
かなり高めの年齢層の客席を見て『カヴァーを多めに演った方がえぇのでは?』とするワシに、しーなさんは『強気で行こう!』とオリジナル路線を敢行。結果的にこれが見事に的中し、素晴らしいライヴとなった。
オリジナル中心だからこそポっと入るカヴァーも色が冴え、さらにその後のオリジナルも映える、といふ・・。でまたよぅ盛り上がるお客さんで、ワシらも気持ちよかった。
「けふは飲んでね」と当初からウラさんに云はれてゐた通り、打ち上げも同会場でお客さんとともにがっつり。飛騨と云へば酒どころ。ばんばん「秘蔵の一本」が出て来て、それぞれの味を楽しむ。ウラさんはもぅベロベロで、次から次へとセッションに誘う。づっと付き合ったのだが、ウラさん翌日は全然憶えてなかった(笑)。
11月21日(木)飛騨古川行
ウラさんがゆんべの事をほとんど憶えてない、と分かったのは朝の待ち合わせの時。「なんか指が痛いんだけどぉ〜」と云ふ。そらぁ会場置きのウッドベースを弾きまくってたからでしょ!とツッコんでまた笑う。
日中、ウラさんは飛騨高山の各地を案内してくれ、いわゆる「地元グルメ」も何件か連れてってくれた。見事な秋晴れの壱日で、素晴らしく美しい高山観光だった。ウラさん、ありがとう。
さてけふは今ツアー唯一のオフ日。
ここまで来て飛騨古川に行かぬ手はなからう、と もぅひとつ山を越え、古川へ。古川ではカツカツ兄貴こと川端克彦さんが待ってくれてをり、その歓待を受ける。名古屋のWet Backの一員としてこの地に来て7年。かうしてもてなしてもらへる喜びをしみぢみと感じ、音楽で繋がれたえにしのありがたさを噛み締めるのであった。
11月23日(金)豊橋アコーディアナ
さて、ツアーも残り二日。
我らが「座長」、歌う行商人 富安秀行さんの出身地、豊橋へ。
おかげさまでこの地にもしーシュに来て欲しい、と云ってくれる人が増え、その声にお応えする今回。アコーディアナ 、と云ふ名前から想像する通り、オーナーのタカミさんはアコーディオン弾き。そしてとてもオサレなレストラン。アップライトのピヤノがあり、その音量に合わせる形で持ち込み機材を組み、準備を進める。
ありがたいことに予約で満員らしく、しかし『超美形のピヤノ弾きと男前のベース弾きがオモロいこと演るよ、と宣伝してるからよろしくね』といきなりハードルの上がる本番(笑)。
残念ながらピヤノの位置関係で、しーなさんはづっと後ろを向いてゐる事になったが、音楽への食いつきは奥深く、盛り上がる、といふよりはぢっくり聴き込むかんぢ・・。さう、広島でのしーシュのファンに近いかんぢ。
タカミさんのアコーディオンをフィーチャーしての即席トリオも良い出来で、お客さんの評判も上々。遠方からのお客さんも多く、またまたいいライヴとなった。
やはりアコーディオンが加わると、オリエンタル感、といふかエスニック感がぐっと増し、「あぁ、これこれ」といふかんぢになる。今回はタカミさんの提案したカヴァー曲だったが、次回は是非ウチのオリジナルに参加してもらおう!と盛り上がった。
11月24日(土)豊川フォーク酒場「街」居酒屋椎修
長きツアーも最終日。
いつも熱烈な歓迎を受ける豊川は「街」の、熱烈なラヴコールに応え、今年2回目の来訪。そして「居酒屋椎修」の出張版、となる。
朝も早よからその準備🎶
協力者のミッちゃんこと原田光子さんの案内のもとに、地元のスーパーに行って買い出し。色々と鑑みた末、しーなさんとワシで2点づつ、ミっちゃんと、もぅ一人のサポーターヤマちゃんが数点、といふメニューを構成。「街」は本来 調理をする店ではないので、限られたスペースで効率よく作業を進めるのが腕の見せ所。「しーシュが料理作る」といふ事に興味を持つお客さんが、開店前から厨房を覗きに来る、といふ・・(笑)。
ここも満員御礼の会場。
常連さんが事情でごっそり欠席、といふ事だったが、それでここまで満場にして頂けるとは、ワシらも絶対に落とせぬ本番。心して演奏をスタート。「街」は本来音が良くて演りやすい場所。けふもまた格段に良い音で、まっったくストレスなく演奏に集中でき、ベスト更新!のベストなパフォーマンスで千秋楽を飾ることができた。
みなさんありがとう。
料理の評判も上々で、売り切れも続出。「余ったら打ち上げに・・」と云ってたが、終演後はほぼなんも残ってない、といふうれしい悲鳴にて、改めて近所の居酒屋で打ち上げに入る。
しーシュを呼んでくれる人は皆 口を揃えて、「説明できんけど、一度聴けば必ず気にいるから見にこい」と云って誘う、といふ。その通りのサイクルが完成するやう、我らも心を尽くして行かねばならぬ。こんな旅の音楽を、ここまで愛してくれる人たちが、各地にゐてくれる、といふ幸せ。
その人を訪ねて行く喜び。
また必ず!。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。