週変わりのシュウ
3月1日〜6日
助けが必要になれば いつでも来る
弥生となりて
3月1日(日)
ライヴ翌日。しーシュのリハ。真面目なデュオ。
各方面でイベントやライヴが中止になってゐる。けふはカワちゃんのレコ発が結構デカいハコで執り行われる事になってゐたが、今朝になって中止の英断を下した、と云ふ。んぬ〜〜〜〜、やるせないのぅ・・・。
逆に昨日ワシが特に支障なくライヴができたことが僥倖、と云へるのかもしれない。昨日のアレにリスクがなかったか?と云はれれば、そりゃあっただらう。ケンタがやる、と決め、ワシもやる、と決めた、それだけのことだ。
カワちゃんらしくタダでは起きぬのは、誰もいない会場からライヴ配信を行った事。これはなかなか天晴。
この「ライヴ配信」と云ふ手段、現代においてだいぶ便利なアイテムとなりつつあるやうだ。各地で友人知人表現者が活用してゐる。良い事である。
3月2日(月)
イベントが中止になり、学校が閉鎖されても、バイトはある。
いやむしろ、ワシはこれを始めてゐて良かった、と云へるのかもしれぬ。この世情の中、お客さんが少ないか、と云へば全然そんなこたぁなく、少なくともワシの就業中は、日頃と変わらぬ忙しさだった。
粛々と為すべき事を。
バイトの帰りの足でスタヂヲに入り、けふは初めての試みで実験的な動画を撮ってみる。演奏動画ね。まぁつぃったーなんぞにアゲれば、少しは気も紛れるかな、と。
「レッスン動画」みたいなんは嫌なので、まぁ気楽な「タラシ弾き動画」のやうにアゲれればいいかな、と・・。
3月3日(火)
今月末に演る予定の「ZAVZAとシュウの なんかやってみるか」のリハをしに、ザヴザこと川村泰幸のとこへ行く。まづライヴの流れを決め、二人で何をやるか、をあれこれ。「リハ」と云ふ事だったが、それらしいことはほとんどせず、まぁしかし常に二人とも楽器を持ってゐる、と云ふ状態で3時間くらいアレコレ。
こやつ ってワシの息子、であってもおかしくない年齢なのだな、と改めて思ふ。まぁカエターノ・ヴェローゾなんざ「孫」世代と一緒に演ってたりするからねぇ。まだまだ。オモロいライヴにできればいい、と思ふ。
その後レッスンを巡ってチョイとイヤな事があり、やや気分わるし。
3月4日(水)
バイトでチョいと慣れない事をやり、久しぶりにがっつりと火傷をしてしまった。
特効薬の「紫雲膏」は常備してゐるので、速やかに塗布してエイドするのだが、これその名の通り毒々しく赤紫な軟膏なので、塗った部分は火傷の傷よりエグい色に染まるのが難っちゃ難。絆創膏を貼ってるとなをさら『出血したケロイド』のやうに見えてわろし。
古本屋の投げ売りワゴンから、古川日出男の「サウンド・トラック」上巻を購入。この人の文体ってややニガ手だったが、これは物語のテンポとあってゐて、ぐんぐん読める。慌てて下巻も購入。
3月5日(木)
PinioL(ピニョ〜ル)といふフランスのバンドがオモロい。
懐かしきレコメン系、といふか、サムラ系、と云ふか、まぁ超絶骨折系変拍子のゴリゴリをツインギター、ツインベース、ツインドラム、+キィボードで演ってのける超絶集団、なのだが、これが元はPoil(ポイル)、といふバンドとNi(ニ)といふバンドの合体形なのださうな。双方ともえげつない変拍子とポリリズムを信条とするユニットで、しかも顰めつらしいのではなく、オゲレツ、といふのが、また・・・。
あえて、なんだらうが、見てくれを全く気にしない、むしろワザとむさ苦しくしてるんぢゃないか?と思ふほど、非ビヂュアル的で、あぁ昔はワシもこんなかんぢだったなぁ、と。オルカ団やS.Y.U.K.の時なんぞ『TシャーツからTシャーツに着替え』たりしてたな。
今もホンマ云ふと、その方が楽なんだけど(笑)。
にしても、このPinoL、スゴいな。何がスゴいって、かういふ人らって決して『綿密なリハ』とかやってNASAさうで多分やってんだらうな、と思ふところ。綿密なリハなしでこれが出来るとも思へないし、で、その綿密なリハを感じさせない猥雑さ。
3月6日(金)
バイトの後、久しぶりにそんな気になり、某大手楽器店と某大手CDショップを覗いてみた。ま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁ見事に見るべきところはなく、自分とこの界隈との世界観の乖離に改めて驚くとともに、しかしこんなテキトーなチョイスを、果たして市井の人々はホンマに必要としてゐるのか?との思ひ。
CD屋で垂れ流されてゐる「ヒット曲(らしきモノ)」は、どう贔屓目に聴いても全て同じにしか聞こえぬ。これを求むる彼ら彼女らは、かういふものの『それぞれの特徴』を掴んでゐるとでも云ふのか?。この音楽のどこに、そのやうな個別の個性があるのか?。ワシに掴めずに彼らに掴める「個性」がここにあると云ふのか?。
まぁ、別にどーでもいいけどよ。
ところで明日から・・・、てゆーか明日、12年ぶりのソロ作品の録音に入る。ほぼベース弾き語りの形態で、壱日でトラックダウンまで済ませる予定。乞うご期待。