週変わりのシュウ

知らず知らず歩いて来た

5月9日(土)

雨模様。引きこもりの気配。
森見登美彦の「夜行」、けふと明日で読破する予定であったが、一気読みしてしまった。やれしもぅた!。仕方ないので、村上春樹の「1Q84」全3冊を枕元に積んでおいて、まぁ再読、ちゅーか・・・。

知人の社会学者によると、日本1967年の世情調査では、一般市民週末のレジャー人気第1位が「読書」であった、といふ。なんといふ豊かな・・・。

5月10日(日)

引き続き雨。よぅ降ってゐる。

本来ならばけふは、歌旅の師匠 豊田勇造さんの広島ライヴを手伝う日であった。当然、コロナ騒動のせいでライヴはキャンセルに・・・。

年に一度この時期に広島に来る勇造さんをサポートするやうになって幾星霜。最近はワシが旅に出てゐて手伝えぬこともあったが、勇造さんの方から「来れなかった」のは初めてではないか?。残念である。

DVD「ブラック・スネーク・モーン」鑑賞。『サミュエル・L・ジャクソンが美女を鎖で縛って監禁!?』とかいふキャッチが付いてゐて、まぁその通りのシーンはあるのだが、エログロ要素ではなく、真摯なヒューマン・ドラマであった。オモロい。

5月11日(月)

晴れ。

このところ目が覚めた時点で体温を測ってゐる。いわゆる「基礎体温」といふヤツで、これを測っておくと色々な面で役立つ、といふ。まぁコロナ禍中にありて、いつなんどき自分がグラウンドゼロになってもおかしくない訳で、それに備える意味でも・・。

もともと血圧も低めで、体温も取り立ててドラマティックな要素はない。毎朝「体温計が壊れてるのでは?」と思ふほど、ぴったし36度5分。ぢつはぱんぱかトリオで配信ライヴをやった翌朝、37度が出て、その夕方は37度6分まで上がってゐた。『すわ!?』と思ったが夜半には下がり、それ以降変化なし。
知恵熱のやうなものだったのだらうか・・・。

5月12日(火)

くもり。

しーシュのリハを昼から。カヴァーを演るかどーかで討議。
ワシ的には、せっかく地元でやってる隔月のライヴを公開配信する訳だから、いつもツアー先で演ってるのとは違うかんぢで攻めても良いのでは?と思ふが、ワシらツアー先でも結構手を替え品を替え演ってきてゐるので、、今さらみんな感心してはくれぬのではなからうか?と。

ややエンタメ的にチョイと演出入れてみる?とか、まぁ、よーするに真面目なデュオなのである。

5月13日(水)

晴れ。
遠方の友人が、けっこう大きな怪我を負った、といふ風の噂が・・・。

どうやら「治る」といふタイプのものではなく、まぁ、云ふなればこれから先、後遺と共に生きて行くことになるタイプの怪我ださう。同い年。この歳でそんな大きな怪我を負うのは、さぞやキツいだらうなぁ・・。心から同情する。

ワシも人ごとではなく、なにしろ10代、20代、30代とそれぞれデカい怪我を負い、それぞれ後遺症の残ったままの人生を歩んできた訳で、これから先も気をつけねばな、と思ふのだ。
ホンマに気をつけやうや、友よ。

5月14日(木)

晴れ。
ついに活躍できなんだ冬用タイヤをノーマルに換えんと修理工場へ。ツイデにヲイルも交換。ガソリン料金がだいぶ下がってゐるが、月2で通ってゐた出張レッスンがなくなり、隣町の楽器店レッスンも中止、ツアーにも出れん、となれば、車に乗る機会すらない。せっかく安くなってゐるガソリンを注ぐ用もないのだ。ナンセンス。

車と云へば、けふはレッスンだったのだが、その帰り道だけで3回轢かれかけた。いづれも前方不注意の車にあわや、といふところでブレーキを踏まれた。3回めは流石にキレて怒鳴った(運転手はおっさんだった)

なんかこの自粛期間に この手合いが増えた気がする。

5月15日(金)

曇りのち雨。
久しぶりのバイト。昨日、戒厳令が解除されたやうで、これから先、飲食業界がどんだけ巻き返すか、が問題となるな。たぁ云へ、これでこのまま事態が収束するとは考へれず、いわゆる「次の波」が来た時、2回目の戒厳令が発令されれば、業界そのものがどうなってしまうのか?。

けふはレッスンが入っておらず、バイトを終えるとあとはナンもない。ので、1時間くらいの道のりを歩いて帰った。

ゆんべ夢に親父が出てきた。
ずいぶん若い頃の親父だったやうだが、実際はワシは親父の若い頃を知らん。夢の中の若い親父はだいぶ酒に酔ってをり、ワシに『けふは車を置いて歩いて帰ろう』と云った。

さう云へば親父が死んだのは7年前の5月だったんだな、と思った。

月影を 映す泉に 糸をそっと垂らして
背を合わせ 舟を進めながら静寂に 唄う

波に漂う星屑を かき集め その蒼い光を

あなたの為 夜を渡る地図を照らす灯火
消えないやうに 身を寄せて 浮き島を探す

誰も開けられないドアの 鍵を今 深みに沈めて

目覚めない夢を見る あなたのその唇に
気付かぬやうに 頬寄せて
涙を注いで

唄をつないで

静かに抱きしめて

月の船のワルツ/waltz for Debby