週変わりのシュウ
6月20日〜26日
もっと早く会いたかった
6月20日(土)ーーーーーーーーー
晴れ。
昼に一つだけレッスンが入ってをり、スタヂヲに行くも生徒さんから欠席の連絡。せっかく来たので、なんか動画でも撮って帰るか、と思ふも、ベンチャーヅのコピバンがスタヂヲに入ってゐて、熱心にテケテケと演ってはる。
ベンチャーヅ・・・ねぇ、と思ふ。
ギター・インスト・バンドとして確固たる地位にゐる、やうに思へるベンチャーヅだが、ぢつは結構実態は不明瞭であり、リードギターがベースを兼任してゐたり、リーダーがサイドギターだったり、発起人は引退してゐたり、と謎が深い。
ワシが個人的によぅ知ってゐるのは、ギターのノーキー・エドワースだが、彼にしたって最初はベーシストだったらしい。
まぁ悪くない音楽だとは思ふが、正直 積極的な興味は今も昔もそれほどなく、「あぁ、まだ演ってんだ?」くらいの感覚である。なんであんなにフォロワーが多いのか、が分からん部分でも、やはり謎多きバンドなのである。
6月21日(日)ーーーーーーーーー
晴れ。暑い。
唄旅の「オジキ」、歌声一座の「座長」、歌う行商人の富安秀行さんが、長きコロナ自粛から開け、広島は銀山ベースに訪れてゐるのを見に行く。
広島のゆかりあるアマチュアの人たち(ワシもよく知ってゐる人たち)に招かれて、のライヴだったやうで、会場はほぼ出演者。突然行ったワシに、富安さんもだが、みんなも驚いてゐる。けふは純粋に客として行ったのだが、主催者のYさんが『シュウさん、飛び入りしてもらえませんか?』と・・。まぁ、さう云ふことなら、本来出たがり歌いたがりのワシなんで、出ますよね。
ギターをお借りして、2曲ほど歌わせていただいた。広島市内で人前で歌うのは数ヶ月ぶり。みんな喜んでくれて良かった。
その後は富安さん。
いつものかんぢでググっと惹きつけ、すらすらと歌う。あまりMCもなく、スマートに進むステージはやはり流石。ラストの1曲とアンコールではまた指名を頂き、ステージに上がってコーラスなんぞ。
良い夜であった。座長、お疲れ様でした。
終演後は銀山ベースおなじみの「テラス席(てゆーか店の前の路上)」でくつろぎながら四方山話。ギャラ替わりのビールを結構数飲んでしまった。
このコロナ禍の中、レッスンを副業にできるワシらは、まだどうにか打つ手はないでもなかったが、富安さんたちのやうに、唄旅オンリーで生計を立ててゐる人たちは、さぞや大変な日々であったらう。みんなどーしてンだらう?と思ってたものだが、案外「いやァ、給付金が出たんでわりと気楽なもんだったよ」といふ声もありて、心配して損した(笑)。
6月22日(月)ーーーーーーーーー
晴れ。
バイト。けだもののやうに忙しい日だった。一緒に働いてゐる若い女性が『倒れるかと思った』と云ふほどに・・。
バンブー・タンブリン、といふ興味深いバンドを見つけた。あまり詳しい情報はないのだが、タイを拠点に活動するアクースティック・トリオで、日本人のギター&ヴォーカルと、アコーディオンを操るフランス人女性、に(おそらく)タイ人の電気ベーシスト、といふ多国籍編成で、いかにもラスタな風体だが、演るのはややジプシーちっくな熱い音楽。歌ものもインストもありで、技術もしっかりしてをり、面白いなぁこの人ら。
しーシュもそろそろ海外でなんかピっと演りたいものだが・・・。去年ぐらいにブラヂルに行く、といふ話がないでもなかったのだが、まぁさういふ話って、決まるときはとんとんッと決まっちまうもんだから、決まらなんだのは、まだ縁がない、と云ふことだらう。
ドイツあたりで演ってみたいんだがネ〜〜〜〜。
6月23日(火)ーーーーーーーーー
晴れ。とても暑い。
ウェブ番組「チョイ出し椎修」の収録をば。
収録にも慣れて来たが、回を追うごとにしーなさんの編集技術が上がって来てをり、素晴らしい。その部分に貢献できず申し訳ないなぁ、といふ気もす。
今やPCよりスマホやパッドのほうがはるかに使い勝手が良かったりもするらしい。パソコンですら時代遅れな代物となりつつある。「だからスマホにしなさいや」といふ声も多々あるが・・・・。
自分らで作ってナンだが、この「チョイ出し椎修」、かなりオモロい番組なんぢゃないか、と思ふ。事実さういふ声も多い。エンタメ色を出しつつも、割とちゃんと音楽に特化してゐるのも良いのかな、と・・。こないだカワちゃんとも話したんだが、ワシら「優れた音楽番組」をいっぱい見て育った世代だからなぁ・・。そこはこだわりたい。
いづれ、ロケとかもできるやうになったらいいなぁ・・。
6月24日(水)ーーーーーーーーー
晴れ。風は涼しい。洗濯日和。
サーバーか何かのトラブルで、かねてより凍結状態にあったしーなとシュウのオフィシァルサイトが、こたび めでたくリニューアル・オープンと相成った。
現在、オフィシァルサイトを持ってゐる、といふ事にどれだけ重要性があるか、は別問題として、やはりワシらネットの勃興期より自身のサイトを持ち、しーシュは特にネット活動でファンや活動範囲を広げて来た感は否めない。ここに自分たちの基盤をしっかり持ち、ちゃんと運営してゐる、といふ事の証のためにも、サイトはやはり手を抜いてはならぬのだ。
て、ことでリニューアル。ウェブデザイナー 久保田涼子の導きで素晴らしいサイトに仕上がった。りょーこ、ありがとう。
しっかり管理運営してゆかねばならんね。
6月25日(木)ーーーーーーーーー
雨。結構強く。
かのヤイリギターに『低音弦二本(EとA)にベース弦を張れるアコギ』が存在す。一度手にしてみた事があるが、なかなかオモロかった。だが、どーせならもう一本、低音側3弦までをベース弦にしても良からうに、とも思った。
妙な楽器だが、こはあくまでも「ギターのバリエーション」。
そこでフと思ったのが、「ベースの上側二本(DとG)の弦に、オクターブ上の複弦が付いた6弦ベース」てぇのがあっても良いのでは・・?と。したらいつもワシがやってるやうなベースの弾き語りでも、格段の音の広がりが持てるんではないか、と。ハーモニクスも綺麗だらうし・・・。
ヤイリギターは、オーダーすれば大抵のものは作ってくれるさうな。ん〜〜〜〜、前のアルバムの売上金はまだ残ってるんで、それを・・・・とかフと思ってしまふのであった。
6月26日(金)ーーーーーーーーー
雨のち晴れ。
北九州の朋友、テーさんこと村岡達也。彼とは20年くらい前にザ・スクーターズといふユニットで活動してゐた。ツアーも結構やってゐて、この時のツアーが元で、ワシは今の旅暮らしをしやう、と決意したものだが、まぁ、その話は・・。
その頃にお客さんの誰かが作ったライヴの生録音データ。これをテーさんの息子でカナダ人シンガー・ソングライター Jonah Yanoがリミックス&編曲をし、なをかつそれを収録したアルバムでメヂャーデヴーする、といふ快挙に出た。
このJonah、ワシは3歳くらいまで見知ってをり、その後 母の故郷であるカナダに居住してゐる(まぁ、ソコはソレ、色々な事情)とは聞いてゐたのだが、「へぇ〜!!」と思ふしかない。
しかも、彼が今回セレクトしてゐるShoes(原曲:ウルトラマンの靴)は、まさにテーさんが3歳の彼に向けて作った歌、といふところが、もぅ泣かせる、といふか、泣ける、といふか・・・。
この音源でギターを弾いてゐる岩本貢氏はすでに故人だ。わざわざベーシストとしてワシの名前もクレジットしてくれてをり、大幅にアレンジされてはゐても、音を聞けば当時の珍道中ツアーの事など思ひ出す。
いちをう世界発信デヴーといふ事で、ワシ的にはキキオン&リズマ・クノムバス以来の「世界市場」に乗った訳だ(笑)。
もぅ日本語はほぼ話せぬらしいが、いつか再会できたらいいな。