週変わりのシュウ

夜更けに川へ行ったんだ

10月17日(土)セルフ生誕祭「よるのよはく」ーーーーー

さて55歳になるけふが土曜日と知った3年前にJUKEを予約し、年と同じ曲数55曲を演る、といふ計画を立てた。現在ワシが関わってゐるバンド、しーシュ、ぱんぱか、Far east 、ソルティベアーズ(計画時には未結成)、全部を集めて盛大に演る予定だった。

んが、まぁ世の中がコロナでさうも行かぬことになり、そもそも3年前の予約が生きてるかどーかも怪しく、今年の8月くらいに「あの〜、予約は・・」と問い合わせたところ『生きてるよ』といふ事だった。・・とは云へ計画通りにイベントとして開催できるハズはなく、まぁさういふ事なら潔く、最初っから最後までひとりで演ろう、と思ひ至った、のがけふ。

ガイドラインに添えばJUKEは40〜50は入れれるらしく、まぁ40〜50来るとは到底思へず、フツーに広報を出し、フツーに宣伝して、フツーに当日を迎えた。
ギターとベース半々で、カヴァーもたっぷり演り、オリジナルも惜しまず、3ステージに分け、全部で20曲は演ろう、と決めた。

旧友でもあり先輩であり、同志でもある、音響魔術師村上まさを氏がPAに入ってくれることになり、もぅこれでな〜んにも心配いらなくなった。もぅ大船に乗った気分でけふは歌うぞ。

てな訳で、まさをサンの素晴らしい音響をチカラに、2時間半 3ステージ全21曲。
1stはギターと、ループを使わんベースで半々。2ndはギターのみ、3rdはベースにループやエヘクトを多用した即興的&実験的なラインナップで揃え、伸び伸びと気持ち良く演奏させていただいた。

会場にはしーなさん他、カワちゃんやカシラも来てくれてをり、彼らの歌をカヴァーして共に苦境を生きてゐる実感を伝えたりした。ホンマにいつもど〜りのユルく力の抜けたライヴで、『こんな力まぬライヴは、いまアンタしか出来ん』と云ってくれた人もをり、まぁ、良かったな、と。

お集まり頂いたお客さんに心より感謝。ともにあの音場を体験してくれた人たちに、心からありがとう。誕生日云々より、けふはそれが嬉しかった。

進もう。

全演目:国境を超えて(竹内紀)/サグラダファミリア/千年刻みの日時計/夜明けの海ごっこ/振り向けばトゥアタラ/きんぎょ/スローなブギにしてくれ(南佳孝)/さらば恋人(堺正章)/踊り子(村下孝蔵)/月虹(カワちゃん)/星の波間に(三代目春駒)/星をめぐる旅/お茶とシーシャとウェハース/彼岸へ/あじさい/ストロマトライト/リターニング/微熱/らのえてぃあ/此岸之朱/すまいる(チャプリン)

10月18日(日)ーーーーーーーーーー

誕生日ライヴの翌日は休み。

昨日のライヴのために、遠く奈良から見に来てくれてゐた友達のお昼を接待す。広島B級グルメ「ますゐ」のとんかつでもてなし、平和記念聖堂を案内す。我らもまた奈良を訪ねて行きたいものだ。

彼らを見送った後は、昨日のけふで 流石に疲労を意識せずにはおれぬかんぢ。本を読んでると3秒でウツラウツラしてしまふ。ぬ〜、疲れやすくなった。

10月19日(月)ーーーーーーーーーー

けふはセルフ誕生日プレゼントとして、プチひとり旅。
岡山までライヴを観に行くんだよ。

こないだ岡山はMOGLAを訪れた時、マスターさんちゃんと息子のヨシキ、の親子バンド 岡山通天閣に、あの、Tーsquareのベーシストであった須藤満氏が参加して「通天満」といふユニットのライヴがこの日にある、と聞いて、ふぅむ 行こうかな〜と・・。ひと様のライヴを観るために越境するなんて、ホンマに久しぶりで、けふはこれを自分への誕プレとす。

岡山まで「おとなび」新幹線でひとっ飛び。まづは駅近辺のテキトーな居酒屋で一杯・・・のつもりが二杯飲んだ。騒々しいが楽しげな隣のテーブルの若い衆らとも少しく交流したのち、20分くらい歩いてモグラへ。

ライヴを楽しみ、さんちゃん 須藤さんと少し話す。けふのドラムは津山の名ドラマーいっしーさんで、これも久しぶり。彼はワシが来ることを知らされておらず、大層驚きつつ喜んでくれた。

けふのライヴが実現するに至った経緯なんぞを聞き、打ち上げが始まるか、くらいの時間でタイムアップ。最終の新幹線に乗るべく、また岡山駅まで20分歩く。モグラではライヴを観ながら芋焼酎の湯割りを飲んでゐたが、新幹線に乗る前にワンカップとつまみを買い込み、これで仕上げとす。

憧れであった「最終新幹線ひとり飲み」が実現できて、いやぢつにいいプチ旅だった、と思って広島駅に着いたが、これが人身事故の影響でワシが乗るローカル線「可部線」の最終が1時間以上も遅れくさってをり、せっかくワンカップで温もった身体が冷え切るまでホームで待たされる始末。

帰宅できたのは、ぢつに1時過ぎであった。

10月20日(火)宇部市Big hip「しーシュナイト」ーーーー

ゆんべ夜中に帰宅して、けふは朝からまたJRに乗り、今度は西日本の反対側、山口県は宇部市まで行く。新幹線で行けん事はないが、ここはあえて在来線による不便な旅を楽しむ。プチ旅二日目である。天気良く暖かく、車窓から見れる景色が素晴らしい。今年は「18切符酔狂旅」が出来なんだなぁ、とか思ひつつ・・・。

しーなさんは帰省を兼ねてもぅ昨日のうちに宇部入りしてをり、宇部駅で合流。チョイ出し椎修に使うカットなんぞ撮りながら会場へ向かう。

宇部といへばBig Hip。Big hipといへば華麗衆ナイト。て訳で、今回も小田よぅねんはじめとするHyper Dunkの面々にはお世話になった。生業が多忙を極めるよぅねんに代わって、このところはギターのおぅにし君が色々頑張ってくれてをり、店のスタッフとしても働くドラムのばにーも含め、ホンマにありがたく、頼りになるヤツらである。

けふはしーなさんの里帰りも含めた、新作ソロ「シェスタ」の凱旋発売ライヴでもあり、しーシュのライヴとは云へ、しーなさんのソロ色を多めに出したラインナップで演る。それも好評で迎えられ、この頃ワシの方が馴染んでゐる感の強い宇部に、出身者としての確かな足跡が残せたのではなからうか?。
よかったね、しーなさん。

よぅねんらHyper Dunkはその後 配信番組の撮影があるやうで、先に打ち上げに行って待ってゐたが、零時を回っても終わる気配なく、先にワシが眠気にダウン。仕方なく合流する前に引き揚げさせてもらふ、といふ事になった。すまんな、よぅねん。

10月21日(水)ーーーーーーーーーー

よぅねんの所から帰る。
帰る前に、ここの双児の息子らの顔を見るつもりでゐたが、珍しく寝こけてをり、ワシが起きた時には家はもぅもぬけのカラであった。あぃや〜、すまん事をしたなぁ・・・。

車で帰省してゐたしーなさんと合流。そっからはワシが運転して広島まで。ワシはレッスンが入ってゐたので、スタヂヲへ直行。3コマレッスンの予定だったが、最後の一人が欠席。久しぶりに駅まで歩き、運動不足を誤魔化す。

土曜日から始まった「55歳誕生日近辺のイベント週間」が終わったな、といふ気分。
進まねば。

10月22日(木)ーーーーーーーーーー

朝からえれぇ雨が・・・。

こんな日に限ってレッスンが2会場であり、移動の手間も考へて もぅ車で移動することに。月2で行ってゐた向原へのレッスンがなくなって、とンと車に乗らなくなったな〜、とか思ひながら・・・。

車の中でひとりの時は音楽を流す。けふはチャーネット・モフェットのソロアルバム。全編ベース弾きまくりで、しかもウッドからピッコロまで多種多様。超絶に上手いのは確かなのだが、一つとして「キャッチーなフレーズ」がない。若い頃はこれも興味持って聴けたが、今はもぅかういふ音楽はいいや、といふ気はしてゐる。
一頃よりジョナス・ヘルボーグの音楽へ興味が湧かないのもそれだらうな・・。

10月23日(金)ーーーーーーーーーー

雨上がりから晴れへ。

バイト入らず、レッスンのみ。昼の間 久しぶりにDVDで映画。「ショーシャンクの空に」。意外にも初。複数の友人が勧めるだけのことはある映画だった。まぁ多分に御都合主義ではあるけど・・・。

ふたコマレッスンのあと、ぱんぱかトリオのリハ。来週の配信ライヴに向けて、カワのじがノってゐる。こないだワシのソロライヴに、お客として来てくれてをり、その際カワちゃんの「月虹」を演ったのだった。数あるカワちゃんのオリジナルの中でも、特に好きな曲。オリジナルよりキィを下げ、大人っぽく囁くやうに唄ったところ、本人もえらく気に入ったらしい(笑)。

朝晩はすっかり冷え込むやうになってをり、夜半のチャリ行には上着が要る。こないだ春駒のカシラからなかなかえぇジャンパーを貰ってをり、これが良い。