週変わりのシュウ

まかりいでたのはイシュメールと申す風来坊だ

10月24日(土)ーーーーーーーーー

よく晴れ。しーシュのリハ。

この頃、しーシュのリハはその半分ぐらいが「チョイ出し椎修」のロケに割かれてをり、けふもそんなかんぢ。まぁ毎回1曲づつ、とは云へ、映像として残るものを撮るのだから、それなりに緊張もし、気合も入る(しかもなんテイクか演る)ので、これはこれで真剣な「練習」の代替としては悪くないのだ、と思おふ。

ただネー、曲ができんで悩んでゐる。締め切りに追われる身分でもないから、別にいいんだけど、今年、少なくとも形になった、といふのが1曲だけ、といふのは、しーシュ内の役割としてもそりゃマズいやろ?、と・・・。

10月25日(日)ヤマザキヤマト&梶山シュウ@FUKUMAーーーーー

よく晴れ。歌旅仲間、打楽器叩き語りのヤマザキヤマトを広島に迎えて、のライヴ。

ヤマトくんとは、かれこれ10年ぐらいの付き合いになる。ひとりベース抱えて全国廻ってゐた頃、ある人から『あんたも変わったこと演ってるが、打楽器を叩き語る変わった奴もゐるので、ぜひ一緒に演ってみたら良い』と云はれ、ホー、と思ってゐた。したらなんか呼び合ったのかフイに接点が芽生え、東京で何度か一緒に演る機会を持てたのであった。したらカワちゃんやハゲ富安さんやじぶこんなど、共通の友人知人も多くゐることが分かり・・・、みたいな。

が、一緒になにか演るのは10年近くぶり。しかもヤマトくんによれば、完全に二人だけでセッションするのは初めてらしく、へ〜、さうだっけ?みたいなかんぢ。リハでチョチョイと音合わせ、良いかんぢの中から適宜セレクトしてもらふやうにする。

先行をワシのソロで始め、後半ヤマトくんのソロ、途中からワシが入って、みたいな形でライヴが進行。各種打楽器を操りながら野太い歌声を聴かせるヤマトくんのステージには、不器用なれど「これだ」といふ確信が満ちてをり、そのキアイは初めて体験するお客さんをも、しっかりと惹きつける。ワシに足らんのはこの辺のものなんだなぁ、と見ながら思ふ。だが、それはづいぶん前から分かってゐることで、いまさら変えようのない部分、といふ事も分かってゐる。

個人的には、セッションで初めて自分の持ち味が出せた、といふかんぢのライヴだった。ソリストとしては不完全燃焼感の強いものとなってしまった。あんだけ『ループなしのソロ』に開眼したつもりでゐたのに、けふはその焦点も絞れなんだ。まぁ仕方ない。

ヤマトくんは明日、山口は湯田まで行き、そこから長野を回ってツアーのラストになる、といふ。今回の共演はホンマに楽しかった。またどこかで一緒に演れたら、と思ふ。今後も気をつけて、良い旅を。

10月26日(月)ーーーーーーーーー

やや曇り。バイトへ。

アクースティックのフレットレスベースを弾き語る「もよぽん」といふアーティストを知る。ベース弾き語りを謳いつつ、ぢつはベースでコードを弾いてるだけ、のそれが多い中で、この女性のアプローチは、ちゃんとフレットレスベースで演る必然性に溢れてをり、その独創性に大いに共感。いつかお会いできたらいいな。

けふは朝飯を作り、バイト先ではひたすら定食を作り、夜も家で自分の作りたいものを作った。料理の壱日であった。素晴らしい。

10月27日(火)ーーーーーーーーー

「ポール・マッカートニー作曲術」といふ書を買った。

楽譜を極力使わない楽典、といふかんぢで、今まで読んだこのテの書の中ではダントツに納得感がある。まぁぢつはそれほどサー・ポールやビートルズの音楽に敏い訳でもないので、曲解説においては「へ〜」とか「ふ〜ん」とかいふかんぢなのだが、生徒に楽典を伝えるのに役立ちさうだ。

ただ、良い紙を使ってるからなのかなんなのか、異常に「重い」書(同サイズの単行本と比べても明らかに重量がある)であり、なんの気なしに手に取って 二度も「落として」しまった。

10月28日(水)ぱんぱかトリオ配信ライヴ@Reedーーーーーーーー

広島の(しかもワシと同郷)人気者シンガーソングライター、香川裕光の主催する配信ライヴにぱんぱかトリオで出演が実現。裕光とカワちゃんは懇意の仲であり、その流れをワシらがサポートする、といふ形で。

場所はReedといふワシには初見の、いわゆる典型的なライヴハウス的ライヴハウス。最近このテのハコでは宇部のBigHipか松坂のMAXAくらいしか出てないな、とか思ひながら・・・。

けふのは100%配信オンリーのライヴで、客席は無人。んが、流石に裕光が企画するイベントだけあり、キャメラだけでも8台ある。まぁ個人的には、ぱんぱかではづっと座ってるワシなので、キャメラがどう映そうがあんまり関係はない。生配信のせいか、なんやあたふたと本番が始まり、ダダッと流れたかんぢではあったが、チャットの盛り上がりは仲々だったやうで、まぁ、良かったな、と・・・。

けふの個人的トピックとしては、本番では2年ぶりに「縦べぇ」と使ったことかな?。本番では・・といふより、この楽器を弾くこと、自体がけっこう2年ぶりくらいで、ここ数週間慌てて練習したのだが、まぁさほどボロは出さずに済んだ、みたいな・・・。

良い企画だった。
裕光、頑張ってるな。もぅほぼ全国区で活躍できるし、どんな形でメジャーに行ってもおかしくないヤツなのだが、生まれ育った広島を拠点になにかを築こうとしてゐる。ぜひ彼に良き流れがあらんことを。そしてワシらにも。

10月29日(木)ーーーーーーーーー

ライヴ明けでバイト。よく晴れ。

バイトの後、レッスンまでがけっこう空いた。映画でも見るか、と思ひもしたが、まぁやめてスタヂヲに入る。たはむれでピヤノをいぢって遊んでゐたら、なにやら立て続けにモティーフが浮かび、慌ててケータイ(ガラケー)に録音。すぐに自宅のパソコンに転送しておく。うまくいけば今年2曲目と3曲目、のオリジナルになるかもしれんね。

10月30日(金)ーーーーーーーーー

よく晴れ。バイト連勤。

何やら眠りが浅かったやうで、チョイと気怠いが頑張る。忙しい日でもあり、勤務時間中はづっとワタワタしてゐた。
終わった後も、空腹は感じるのだが飯を食ふ気にならず、適当な菓子を食ってごまかす。ちゃんと食ったほうが良いんだがネー。

生徒が来るまでの間にベースでの弾き語りを少し練習。あんまり気が乗らず(てゆーか疲れててシンドい)、本を読んだりす。おじさんばかりを3人レッスンして、チャリで帰る。

バイトを始めて1年が過ぎ、よぅやく戦力になる気がしてきたので、頻度をあげて仕事を入れたい気はあるのだが、やはり「連勤」は思った以上にくたびれる。幸いいまは「本業(レッスン)」も軌道に乗ってゐる。無理して疲れてもナー、といふ気もして、またはっぱふみふみ・・。

10月31日(土)ーーーーーーーーー

よく晴れ。

もと弟子のパイグこと木元沢也がメンバーの、Very rollといふバンドが久々にライヴをす、しかも野外で、といふのを見に行く。広島球場跡地で行われてゐるイベントのゲストのやうで・・。

入り口では何やら物々しい検査が行われ、まぁ検温は今時分当然と思ふが、スマホにコロナ感染拡大なんぢゃらのなにやらを登録せんと入場できぬ、とか云ふ。「このイベントの目的がこのアプリの拡散、といふことなので」と曰われるが、スマホを持たぬものにイベントを楽しむ権利がない、とでも?と主張すると、スマホを持たぬものがまだこの世にゐるのか?のやうな顔をされ、係員に連れられ、別の手続きを受け、入場と相成った。

しばらく中をブラついてみたが、なんかイマイチ趣旨のわからんイベント。やたらとヒーリングだのパワーストーンだのが目立つので「そっち系」かと思ひきや、コスプレの撮影会などもあったりして、そもそもハロウィンとの区別がついておらぬかんぢで、何人か友人を見かけたが、彼らも同様な意見。

まぁいいや、とビールを買って飲んでると、メインステージでパイグらのライヴが始まった。このvery rollといふバンド。ワシが教鞭をとってゐた専門学校の在校生を中心に組まれてゐて、ツアーとかも行ってゐたと思ふ。4〜5人メンバーがゐたやうに記憶してゐるが、現行はピヤノ&歌とベース、パーカスのトリオ。これが3人とも歌い、コーラスも綺麗で楽曲も良くできてをり、なかなか聴かせる。良いではないか。

40分くらいのステージだったが、このテのに珍しく、最後まで全く飽きることなく聴けた。終演後、本人らにその旨伝え、ぜひコンスタントに活動すれば良い、のやうなことを言って帰った。