週変わりのシュウ

絶望など、たれがするものか

1月23日(土)ーーーーーーーーーー

ライヴもリハもレッスンも、バイトも入らぬ土曜日。

長らく利用してゐたDVDの宅配システムを解約。最後に観たのが「デッドハング」。超一流企業で働く女性が社の陰謀を知り、差し向けられた殺し屋を持ち前のキックボクシング技で返り討ちにする、といふ映画。
まぁ、主人公がいかにもビジネス・ウーマン的なタイトなミニスカのOL服で戦う、といふのが(ワシ的に)最大の見所だが、まぁ映画としても割とオモロかった。

1月24日(日)ーーーーーーーーーー

しーシュのリハ。

お昼から夕方までの時間ほぼ全て使って、リハと会議とネット研究に費やす。社員たった二人の零細企業にしては、日々よく戦ってゐるデュオである、と思ふ。

1月25日(月)ーーーーーーーーーー

けふは「チョイ出し椎修」のトーク部分の撮影。

ワシもよぅやくiPadが使えるやうになり、しばらく編集をやってみる事にしてゐる。これまで全部しーなさんに任せてゐたので、お詫びとお礼も兼ねてしばらく楽をしてもらおう。

夕方からはレッスンが3コマ。
来週ライヴのソルティ・ベアーズ、ラインナップがよぅやく出揃ったかんぢ。

1月26日(火)ーーーーーーーーーー

珍しく火曜日にバイト。
雨が降ってゐるのでバスで行かんとしたが、いつもの時間にいつもの場所に居るはずのバスが居らん。ありゃ?乗り遅れたのか?と思ってゐたのだが、どーやらコロナ対策にて、バスのダイヤが大幅に削られたやうなのだ。やれやれ。

けふもそこそこ忙しく働き、またバスで帰り、夜は夜でレッスンに。その後またもやしーシュのリハ。移動多く消耗も多いが、まぁ生きてゐる、とは思ふ。

1月27日(水)ーーーーーーーーーー

カミさんの誕生日にて休み(カミさんは出社)。

なんか飯にでも連れてってやりたいが、プチ戒厳令下の広島の飲食界、どこも時短営業にてやっておらず、まぁさういふ事ならば・・・と、調理人としておぃしぃ飯を作ってやる事に。んでまぁそればっかりでも・・・といふ事で、100年ぶりくらいに宅配のピッツアも頼んだ。

あとは、恐鳥なみにデカい鶏胸肉の唐揚げ、ナーンを使ったピザ風のなにか、に、宅配のLサイズピッツァで、伴侶の生誕を寿いだ。健やかであれ。

1月28日(木)ーーーーーーーーーー

レッスンの予約が6人入り、「おぉ、この日はバイト無しでも・・」と思った矢先にバイトのシフトも入り、忙しい日となった。幸いバイトがあまり激忙でもなく、ココロは穏やかに社会従事できたが、着替えるのもそこそこにスタヂヲ入りせねばならんので、なかなかシビーアである。

レッスンの方も、歌が二人にベースが3人、ギターが一人、とバラエティ。

さういやバイト先からスタヂヲに向かう途中、オリエンタルホテルのラウンヂ営業時代のバーテンダーで、最近独立開業したI氏とばったり会い、明日のライヴの配信チケットを買ってくれた。

1月29日(金)薬研堀夜市第23回:配信版ーーーーーーーーーー

なんと1月も末であるのに、今年初めてのしーシュのライヴなのである。

思へば去年の2月ごろから、徐々に世の中が不穏になり始め、やれ自粛だ自閉だと世が喧しくなり、最後にフツーのライヴが出来たのが3月の夜市。そして初めて「無観客」で配信のみのライヴをやった5月の夜市。
あれから少し世が上向きになった感あり、の中で人数限定ライヴとして敢行し続け、今また無観客でのライヴをせねばならん現状。

しかし我らとて手を拱いてゐる訳ではない。むしろこの渦中にありて変わらぬ信念で活動を継続してゐる事は、我らの誇りだ。そしてそのことを声高に発する事もなく、ただ粛々と、やるべきことをやる・・・さう、カミュの「ペスト」に描かれる主人公・・・ただ医師としてすべきことをする、といふ信念で居続けたリウーのやうに、我らも居続けてゐる。

そして、限られた人たちではあっても、それを待ち、楽しみ、支持してくれる音楽とともにあるこの人生を、簡単に手放すはずもない。

けふはさういふライヴであった、と思ふ。

演目:闇夜の国から/美唄/サイドカーに犬を乗せて/よぅそろ/京子と行った最後のナタリー/びしゃもん台/スペイン/マイ・フェバリット・シングス/シカゴ・バウンド/夕暮れ前/マタタビの夜/日々是如何に/夜中に猫が鳴いてゐる/サンダル履いて/Dance。

配信を見てくれた全国の友よ、ありがとう。健やかであれ。

1月30日(土)ーーーーーーーーーー

配信ライヴへの反響が続々。

「焦燥感や辛気臭さを、軽々と超越してゐる配信ライヴを久々に見た」といふ意見が嬉しい。そこは我らも願うところ。そして恐らくしーシュが最も得意とするところではないか?と。

しかし課題がないでもない。我らはいちをう、どっちかてーと「技巧派」「演奏巧者」としてニッチにゐると思ふが、こっから先はもっと音楽=楽曲そのものの表現力を推して行かねばなるまい。例えば1小節に二つの音だけをゆっくり弾いて成立する音楽・・・・。さういふものを作り上げて行かねば、と思ふ。

1月31日(日)ーーーーーーーーーー

カミさんが珍しく映画に行かんか?といふ。「相撲道」といふドキュメンタリィで、噂には聞いてゐたがオモロいらしい。カミさんは一度見ての再見らしい。良い機会なので一緒に行く事にした。

コロナ禍が始まる前までの壱年、ふたつの相撲部屋と、幾人かの力士に焦点を当て、地道に誠実に取材した見事なドキュメンタリィで、想像した以上に面白かった。ワシはスモーの知識はあまりないが、それでも十分楽しめる作品。

会場の横川シネマは、知る人ぞ知る広島の名物映画館。マイナーだが誠実な作品を中心に上映しており、何度か『客はワシ一人』といふのも経験してゐる。

夕方からは、東京の妹分、高満洋子の配信ライヴを見る。ここん処、大御所メンバーによるバックを従えてのライヴが多かったやうだが、けふはピヤノ弾き語りによる完全ソロ。凛とした和装姿でひとりピヤノに向かうヨーコはかっこいい。

かうして聴くと、改めてヨーコのソングライターとしての資質に関心せざるを得ない。この手の女性シンガーの「天才型」は多く知ってゐるが、その中でもヨーコの天賦はやはり抜きん出てゐる、と思った。良いライヴだった。またコラボしたいな〜。

ワシが聴いても「うわぁ・・」と思ふほど ピヤノの調律が酷くて、それだけが残念。ピヤノを置いてるライヴハウスで、これはないでしょ?。ちょっとどうにかしませうよ。