週変わりのシュウ

あなたは生き別れた父の友達のいとこのジェミー

2月1日(月)ーーーーーーーーー

朝からつべたい雨。
ある友人から、70年代に存在した「一匹狼」といふトリオ(!)の話が。

ワシはたまたまこのトリオを聴いた事があって、当時は「気持ち悪い」としか思はなんだが、あとあと思ふに、この時代の(日本の)有象無象のバンドには、今の感覚からすれば随分「変な」分子が混じってをり、それらはたいへん個性的で面白かったりする。この「一匹狼」もアコギに歌にウッドベースにフリュート(!)といふ変な編成で、なんやサイケなフォークで、もぅ時代感がプンプン匂いまくってゐて、(いま聴けば)悪くない。
かういふバンドにゐた人たちって、今なにしてんだらう?とか、余計なお世話ながらとてもとても興味があったりもする。

夜はソルティ・ベアーズのリハ。久しぶりに貸しスタヂヲに入る。
今回のラインナップに、このバンドには珍しく 7/8拍子の曲があり、ワシ個人的にはたいへん楽しい。ソロも振られてさらに楽しき。

2月2日(火)ーーーーーーーーー

ゆんべ、ソルティのリハで久々に夜の街にゐた。
リハが終わったのが23時くらいで、そっから車で帰った(雨だったので)のだが、まーぁ街なかが暗いのに戸惑った。
飲み屋が開いてない、といふだけで、街はこんなに暗くなるのか、といふ思ひ。当然人もほとんど歩いておらず、なんか「過疎の町」を流してゐるやうだった。

全国をながれ歩く中で、かういふ街を見知ってゐる。ライヴが終わって夜中、宿に帰るまでの道を、本気で「怖い」と思ふ町もいくつか見てきた。それに近いかんぢだった。

けふの夜はしーシュのリハ。
新曲がなんとか形になったので、簡単な譜面を書いて持って行く。ここ数日、歌詞に向き合い、言葉を加えては削り、足してはまた引き、といふ作業をづっと続けてゐた。

『が』が、『も』になるだけで文章の意味は変わってしまふ。その見極めを試し続けた数日は、苦しくも楽しい時間だった。さて、良い曲に仕上がればいいが・・・。

2月3日(水)ーーーーーーーーー

しーシュは当然として、今ライヴに向けて走ってゐる「ソルティ・ベアーズ」もギタリストの居らぬ、云ふなれば「キーボード・バンド」だ。

EL&Pをフツーに聴いて育ったワシには、改めて考へて初めて「あ、さうか」と思ふ事なのだが、フツーに考へれば「ギターの居ないロックバンド」てのぁ、極めて異質だらう。なんつーてもいつの世も、「ロック=エレキギター」なのである。

んが、まぁ好むと好まざるとに関わらず、さういふ「王道」から外れてしまったワシからすれば、「ギターの居ないロック」を聴きこむ機会は、他者に比べて多くならざるを得なんだ訳だ。で、さういふ物(ギターレス・ロック)を改めてここん処聴きこんでゐるが、音源になってゐるのは、正直どれも「ん〜〜」と思ふやうなものばかりである。まぁライヴならまた違うんだらうが・・・。
しーシュや、ソルティの方が、はるかにオモロくて刺激的、と思ふのだが、如何に?。

んで、夜はそのソルティのリハ。ライヴに向けて、皆のテンションが上がってきてゐて、良い。

2月4日(木)ーーーーーーーーー

1週間ぶりのバイト。
バイトの後 レッスン開始までが3時間空き、といふ事だったので、けふはハナからその空き時間を「優雅に」過ごさんと思ふなり。バイト終了後、いつもはうどんを喰ふ(飲む)ところを、けふはまづ本屋に寄り、その本屋に付属するオサレなカフェーでホットドッグと珈琲、を昼食とす。

買ったばかりの本を読みながらゆったり時間を・・と思ってゐたが、ここに馬鹿な若い女二人連れが来やがり、こやつらが周囲の静寂なぞものともせずに声高に喋りくさり、雰囲気台無し。我慢してたら1時間ぐらいでコヤツらは居らんくなったが、今度は5人くらいのまた阿呆中年女たちが陣取りやがり、コヤツらがまたうるさい。

さすがにもぅ我慢できずに退散。周りが静かな状況で、なぜあのやうに自分達だけが声高に喋り合って 平気なのか、本当にわからん。心の底からわからん。

スタヂヲに入ってレッスンの準備など。んで、その後21時までレッスンしたのだが、最後頃はもぅハラが減って全然身体にチカラが入らぬ。この時間まで働くには、やはり昼飯は炭水化物とタンパク質をしっかり摂っておかねばな、と云ふのを再認識したのであった。

2月5日(金)ーーーーーーーーー

奇しくも、バイトもレッスンも入らず、「休み」となった。

んが、せねばならん事はいっぱいある。ので、順序立ててそれを遂行する計画を立てて行動す。
まづは耳鼻科へ行き、今シーズンの処置(花粉症の薬の処方)をしてもらふ。ワシは受付嬢にその旨伝えただけだったが、その間、診察室からはホラー映画もかくや、と思はれるやうな子供の絶叫が聞こえてゐた。

耳鼻科の帰りに銀行に寄り ギャランティの清算。からの買い物ルートをめぐり、せねばならん譜面のコピーや郵便の手続きなど、書きつけておいたミッションをひとつひとつこなし、全部終わって帰宅したのが13時。そっから練習を90分。配信動画の編集を2時間。気づけば夕暮れが迫ってをり、まぁ良き「休み」の日であった、と。

夕方の空き時間、話題になってた映画「半地下の家族」を見た。なかなか面白かった。富裕層と底辺層。エゴとリアル。
主人公のセリフ「絶対に失敗しない計画とは、それは無計画である事だ。計画すればヒトは、計画通りにいかない事に挫ける。無計画ならば何が起ころうと絶望しないで済む(大意)といふのが妙にドキッとした。思へばワシはさういふ生き方をして来たやうな気がする。
云ふまでもないが、かういふ生き方は絶望はせんで済むかも知れんが、大成はしない。はは〜〜〜。