週変わりのシュウ

君はその勲章を額に入れ、壁に飾って喜ぶのか?

11月21日(日)ーーーーーーーーーー

二日連続ライヴの翌日は休み。
疲れが溜まってゐるやうなので、ぢっと過ごす。

昨日のライヴのVを見て、なんや私ひとりだけハシャいでゐるやうな印象。本来ベース弾きは隅の方でシブくゐるのが良いと思ふのだが、なんかこれでは目立とうとしてゐるかのやうにも見える。よくない。

11月22日(月)ーーーーーーーーーー

むか〜〜〜〜し、私のギターと女性Voの「桃栗」といふのをやってゐて、その相方だったミキから、久しぶりに広島に出てくるので会えぬか?と連絡があり、バイトの後にサイゼリアで会う。

ムチムチの高校生だった彼女も、いまや三児の母。前回会った時は心配になる程 痩せてやつれてゐた印象だったが、だいぶ「まるい」表情になってゐて、少し安堵。

当時は、印象深い声で素直に歌う、あまり居ないタイプの歌い手ではあった。今ならもっと上手くサポートがしてやれたかもしれんな、と思ひながら、旧交を温めあった。達者で暮らしなさい。

11月23日(火/祝)ーーーーーーーーーー

祝日にて仕事は休み。

これまた旧縁、私が一番最近まで「最もジャズに近いところ」で活動してゐたボビーズのリーダーにして、もと人気うどん店「わきた」の大将でもあったボビー脇田翁と、同じくフリュート奏者にして整形外科医 進藤明センセイと3人で飲みに行く。

ボビーさんは今年はじめごろに喉頭癌で声帯切除の手術を受け、声が出せない身体。ホワイトボードを使った筆談でコミュニケーション取るしかない。私は日頃から会話の先を読んで話す癖があり、よくウザがられるのだが、今回その能力が初めて役に立った。

ボビーさん、もぅ一回うどん屋を開業する夢を持ってをり、その段には手伝わぬか?と私に・・。

11月24日(水)ーーーーーーーーーー

バイト。けふは「どうしたのだ?」と思ふほど忙しい日だった。飲食業に人が戻ってきたのだな。しかしま〜、毎日こんなに忙しかったら、もぅ身がもたんぞ。

その後レッスンを3コマやり、朋友姫石ミミが始めた「ラウンジ・レガーロ」の実験的営業にしーなさんが出演してゐるのを覗きに行く。レッスンスタヂヲとして稼働してゐた「レガーロ」で、下階のスープ・キッチンと提携し、ちゃんとしたオードブルとワインが楽しめ、なをかつ演奏も楽しめる、まぁよーするにホテルのラウンジ演奏のやうな営業形態を、レガーロで今後してみてはどーか?と・・・。けふはさういふ企画だったらしい。

よぅは私もそれに一枚噛む形となり、その「お試し」として12月26日に久しぶりの「シャンソニエ・シュウ」を演ることになった。オリエンタルホテルのラウンジ仕事がなくなって、早や3年。あぁ云ふ場・・・あれに近い場がまた得られるのであらば、それはそれで楽しい。

11月25日(木)ーーーーーーーーーー

昨日から女房が旅に出てゐて、気楽な独り身の朝。

かういふ日は、いつも女房と食ってゐるやうなものをちゃんと作り、それを一人で食べる、といふのを主義としてゐる。麦飯を炊き、山芋を擦り、豆腐とわかめの味噌汁を作る。楽しい。

レッスンがたくさん入ってゐて、夕方からスタヂヲに入って、終わったのは21時過ぎであった。遅い時間からの晩酌は缶詰をあっためたものと豆腐にラー油をかけたもの。朝と比べたらえらい質素だが、それが良いのだ。

11月26日(金)ーーーーーーーーーー

明日、久しぶりに安芸高田市は高宮にて「居酒屋椎修」を復活させる。

今回は『高宮の素材を使ってナニか作れ』といふ指令が下り、どーやら私は猪の肉を扱うことになる。ぼたん鍋を食った程度の猪肉知識しかない私にそげな高いハードルが・・・。

ので、とりあへず高宮では初めてだが「前入り」させてもらい、材料を目の前にしてやれることは前日にやっておく、といふ方式をバ。猪肉をイタリア風ソーセージであるところの「サルシッチャ」に加工せんと、フードプロセッサも持ち込み格闘。包丁をも跳ね返す弾力と、強力な油の粘りに苦戦したが、どうにかサルシッチャらしきもののテイは整え、しーなさんも高宮産の野菜をふんだんに使ったステュウを仕込み、まぁこれだけ準備すれば・・・、てところまでやって、首謀者チームの一人、同い年のカっちゃんこと中村克久の「基地」にておでんと日本酒。

11月27日(土)居酒屋椎修・高宮編ーーーーーーーーーー

けさも早よから料理の仕込み♪。
昨日仕込んでおいたステュウやサルシッチャを仕上げ、さらにけふ作るものを準備など。合間にリハもやり、スタッフも集まってきて、日も落ち、お客さんも集まってきた。

高宮の仲間が、みんな楽しみにしてくれてゐた、しーシュお得意のイベントが久しぶりに始まった。寒い日だったのでステュウが大好評。私の「シュウ麺(あさりと大葉、高宮産のネギを使った焼きそば)」もよく出たが、参加者も高齢化してをり、以前ほどガツガツ料理が出ないんだね・・。今後の参考にせねばね。

さてOAのらぶ・クローバーが会場をナゴませてくれたのち、我らは華麗にステージ衣装に着替え、ライヴへ!。けふは長めの1ステージ、として珍しくいちいちMCも挟んで、本当にまったりとお届けした。お客さんが飽きんかな?と懸念してゐたが、最後までいいかんぢでライヴを遂行できたのは嬉しい。久々にCDもよく売れ、多くの人から良い感想をいただいた。

演目:Dance/恐竜の街/亀の庭/kuyadi no mar/夜のバスには/夕闇を待つ猫/スローなブギにしてくれ/朝日楼/サイドカーに犬を乗せて/びしゃもん台/苔の記憶/月の流砂/メアンキエリ/おかえり シメて14曲!。

初めてウチを見てから10年になる、といふお客さんがしみぢみとその10年を語ってくれ、その中に変わらぬ印象としてしーシュがあるなら嬉しい。あなたに勇気を、なんぞ云へないけれど、寄り添える歌は持ってゐる、と伝えやう。

良いライヴ、良いイベントだった。打ち上げでは私の自虐エピソードの数々に、会場大爆笑の連続だったやうで、それもまたサービスできなのなら嬉しい。

11月28日(日)ーーーーーーーーーー

高宮から帰る。

ゆんべは氷点下だったやうで、今朝も良く晴れてキリリと寒い。高宮名物温泉(スーパー銭湯)「湯の森」に入り、併設の日曜市場で野菜バイキングを食す。この日曜名物野菜バイキング。地元のおかんが作りました、みたいな(実際さうなのだらう)天ぷらや煮物がたいへんおいしく、しかも種類もたっぷりあってハラ一杯になる。がほぼ野菜なので罪悪感もなく、事実さほど胃にコタえない。お気に入りなのだ。

帰り道の途中、土師ダム運動公園に寄り、初冬のアー写撮影もしておく。ダム湖に映える紅葉樹の森が見事だった。かういふ風景が見れる所に住めたらな、と思ふが、たぶん(いや間違いなく)恐ろしく寒いだらうな・・。

11月29日(月)ーーーーーーーーーー

しーシュのリハ。ライヴ直後でもリハする真面目デュオ。

けふは新曲を中心に。
ここに来て新曲ラッシュ。しーシュ2021年は5曲が生まれたことになる。

しーなさんが作る曲と私が作る曲。お互いに自分が一番難しい、と思ふところの難しさがあり、お互いに苦戦してゐる。まぁどのみちウチは出来てすぐ演れる、みたいな曲はあんまりないので、これぐらい苦戦する方がいいのだ。

けふはその後レッスンに。夜風を切り裂く風が冷たい。が、30分チャリを漕げばだいぶ温まるのだ。この季節がやって来たのだ。

11月30日(火)ーーーーーーーーーー

久しぶりに性根の入った雨。つべたい雨だ。

私は、旅の中で一番好きなのが「移動してゐる時間」であり、特に自分が運転したり操縦したりせず、他人に任せてただ移動す、といふ事をなにより愛してゐる。このままいつまでも移動してゐたい、といふ気になるのだ。それが雨の日だったりなんかするともぅ、ね・・・。

しかしまぁ地元にゐると自分で運転せねばならんので、そこまで気楽にはなれんのだが、雨の日の車移動、てのは好きだな。事故には気をつけながら。