週変わりのシュウ

急ぎゆきて拝ずや

12月20日(月)ーーーーーーーーーー

年末感が出て来たな。

10年以上前に「ダブル・シュウ」を名乗り、全国を共に旅した朋友ホーメィ使い シュウちゃんこと岡山守治が、その後なんと浪曲師に転向。東家孝太郎の名で10年の修行を経て、こたびついに独演会を成し遂げるに至った。その配信を見る。

かつてのダブル・シュウ

「浪曲」なる芸能をちゃんと見るのは初めてだが、私が知ってる倍音クレージー・シュウちゃんではない、しかしやはりあの豪快で漢っぽい男がそこにをり、感無量。

10年前の春、タマタマ東京をツアー中だった私をわざわざ訪ねて来て、浪曲の世界に本格的に踏み出したことを報告してくれたのだった。

侠客ものの話二本も面白かったが、シュウちゃんらしいのはその後の演目に「ライヴ」が組まれてゐたこと(笑)。電気ベースと和太鼓にシュウちゃんのギターと浪曲、といふトリオで、これがまた面白い。ベースの福田亮さんは私と同じくフレットレス使いのやうで、ダミ声&フレットレス、といふ組み合わせもまたダブル・シュウ時代を思ひ出して懐かしかった。

東家孝太郎、君の進化と未来を、しかと見届けたぞ。私も頑張る。

12月21日(火)単発遠征 華麗衆ナイトーーーーーーーーーー

今年最後の宇部Big Hipへの遠征。

しーなさんの出生地ではあるが、ここ数年は私の方が馴染んでゐる宇部の地。そはやはり小田よぅねん率いるHyper Dunkの面々に追うところは多い。今回も、彼らの月壱イベント「華麗衆ナイト」のゲスト枠としてのしーシュ。

最近は本業(伐採会社社長)で忙しいベースのよぅねんに代わり、ギターのおぅにし君がいろいろ采配してくれてゐて、感謝。今回も地元のいろんなジャンルのバンドが盛り上げてくれ、トリの我らも、珍しくグイグイ系で攻めていけた。1時間枠をもらってゐたが、曲数を決めそれをダダッと演ったら40分くらいのステージとなった。新曲のお披露目もでき、我ららしい良いライヴができた。遅くまで残ってくれてゐたお客さんに感謝。

演目:Dance/日々是如何に/サンダル履いて/恐竜の街/Kuyadi no-mar/夕闇を待つ猫/クリスマス・メドレー/砂に泣き/歳をとった鰐/ムーンボウ

かつては毎月100人は動員するイベントであった華麗衆ナイトだが、ここ数年はやはり動員数に伸び悩んでゐる、といふ。まぁ、イベント、てのはそんなもんだ。始めの頃は出演者も観客も若く、体力もあり、生活の余裕もある。だが、残念ながらそれは永遠ではない。それぞれに大人になり、生活も変わり、以前ほどの無理は利かなくなる。かういふパーティから足が遠のくのも致し方ない。

それが「歳をとる」といふことなのだよ、と打ち上げで話したりした。

12月22日(水)ーーーーーーーーーー

宇部から帰った足でレッスンへ。

そろそろレッスンも年内は終わりに近づきあり、来年の予定を立てて帰る生徒も増えた。けふの生徒は、まぁ今んところ私の生徒の中ではいちばん「できる」男で、年末年始の宿題をくれ、といふ事なので、すげぇ難しいリズムのエクササイズを10ほど出してやった。できたらえらい。

12月23日(木)ーーーーーーーーーー

明日のイヴは仕事なんだが、25日は空いてるので、今年はその日にクリスマス料理(チキン)をせんと、その買い物に回る。食材もだがスパークリングワインや養命酒やらも買って、全部バックパックに背負い歩いて回ったので、夏か?といふくらい暑かった。

個人教室では年内最後のレッスン。

生徒の1人(♀)がミニスカ・サンタのコスプレで来たりした(笑)。今からそのテのパーテーに行くとか・・・。良きクリスマスを。

12月24日(金)レガーロのクリスマスーーーーーーーーーー

昼はバイトへ。
ちなみに去年のイヴもバイトが入ってゐたが、直前にギックリ腰に近いほどの腰痛に見舞われ、休んでしまったといふニガい記憶あり。今年はちゃんと社会に従事できた。忙しかったが・・・。

けふはその後、我らが新しいライヴ・スポット「レガーロ」での試験的イベント。コース料理付きのクリスマス・コンサートをバ。私は26日にここでソロを演ることになってゐるが、それの、まぁ試験的な音出しにもなれば、と。
ここは基本「完全アンプラグド」なので、私もベースではなくギターで。

一緒に演ったのはしーなさん、と、若手ギタリスト&歌うたいの砂原智也
砂原君は結構前からお互い見知ってゐたが、共演は初めて。ソフトなハイトーンで歌うなかなかのギタリストだが、本人曰く「圧倒的に経験値が足りない」といふ事で、けふも悪いもんでも食ったみたいに緊張してゐた(笑)。けふのが良い経験になったなら、年寄りとして光栄である。

砂原がソフティな歌だったので、けふの私はややシブめの選曲と歌声にシフトしてみた。お客さんは大半がマダムで、主催&店主の姫石ミミからも『そこんところヨロシク』との事だったので、しっかりマダムキラーを狙わせていただいた(笑)。

好評な企画となったやうで、ひとまづの成功を寿ぐ打ち上げ。砂原がいかにけふ緊張してゐたか、を滔々と語り、皆で笑う。

メリィ・クリスマス。少しだけの勇気で赦し合おう。

12月25日(土)ーーーーーーーーーー

明日のシャンソニエのリハと、大晦日にやるウェブ番組の打ち合わせ&セッティングに。途中百均ショップで迎春グッズを色々買ってゆく。さうか・・・来年は寅年なのだな。駅前がなにやらイベントで賑わってをり、今年はこんな年末で良かったな、としみぢみ思ふ。

昨日、イヴのライヴで演った拙曲「ぎやまん」のフランス語ヴァージョンを、上智大学の大柳先生に動画で送り、添削を希望したところ『ちゃんとフランス語に聞こえる』と合格をいただいたので、明日も堂々と歌う。

夜は鳥を焼く。クリスマスとは食鳥の日である、と云っても過言ではない。今年も食した。鳥を焼くスキルも確実に上がってゐる。

12月26日(日)シャンソニエ・シュウーーーーーーーーーー

じゃん!の企画、シャンソニエ・シュウ当日。

よりによって今年最後最低の寒気団到来、とのことで朝から雪がちらほら・・。
だがまぁ喉の調子は悪くない。イケるんちゃうか?みたいなかんぢで。あとはまぁお客さんがどれだけ来るかねぇ、みたいな・・。『ベースを弾かんアンタを見てもねぇ』といふ声もいくつかあったので。

しかし開演時間近くなると、わらわらと人が集まってくれ、広くない会場とは云へ満場に。準備した椅子がちょーど埋まる集客となり、あぁ良かったな、と。

心して歌わせていただいた。
伴奏のしーなさんの手腕はまぁ当然の素晴らしさ。喉も「完璧!」とは行かんかったが、それでもまぁ一滴の水を飲むこともなく40分ステージを2回、とエキストラ・ステージも・・・。事情を知るしーなさん姫石ミミともに、「良かったねぇ」と云ってくれる。一時は『もぅ歌わんかも』宣言までするほど(個人的に)深刻だったが、ホンマによかった。

演目:ユア・ソング/君と半ドン/いっそセレナーデ/ゴッドファーザー愛のテーマ/ラストワルツ/ひまわり/ネイチャーボーイ/ショコラ/ぎやまん/雨/アムステルダム/風に立つライオン/心ふるえる時/ハレルヤ/素晴らしき世界/スマイル/あじさい シメて17曲!ひとりで歌いきりました。

さぁ、地元でのライヴはこれで全部終了。残すところ大阪と京都で一本づつ。
しはすもおわる。