週変わりのシュウ
1月10日〜16日
失うものが時間だけであるやうに
1月10日(月/祝)ーーーーーーーーーー
成人の日、なんぢゃげな。15日ぢゃなかったのか?、といふ気はするが、まぁ物事はすべて流動的、と考へた方がいい時代になってゐるのだらう。
ベースの練習をし、散歩をし、映画を見、といふ壱日。まぁ、フツーの休みの日、といふ壱日。
1月11日(火)ーーーーーーーーーー
コロナ感染者急増、につき発令されたマンボウのお陰で、バイトの希望シフトがごっそり削られる、といふ憂き目に。「レッスンだけでは喰えん」から始めたバイトなのに、これが保険にならぬ時代が来ようとは・・・!。
けふは楽器店でのレッスン初め。ありがたいことに、昨年末にババっと新入会があり、年始レッスンがいきなり持ちコマ全稼働、といふ。久しぶりに「レッスン会場を閉めて帰る」といふ事をやった。
デカいビルひとつに最後の鍵をかけて帰る訳なので、責任はそれなりに重いっちゃ重いんだが、まぁ、そんなかんぢで・・。
1月12日(水)ーーーーーーーーーー
最近見知ったベース弾きに、Tim lefebvre,といふのがをり、これがなかなか面白い。テクニカル、と云ふよりはエフェクティヴ、といふかんぢで、よぅはえへくたーの使い方にセンスが光る。
この人から学ぶ所はないか、と思ってゐたところ、けふのしーシュリハでしーなさんから、「新しいエフェクティブなアプローチはできぬか?」と云はれ、おぉ、これはシンクロだな、と。
私は基本的には「シールド→アンプ直」タイプのベース弾きなのだが、飛び道具的なえへくたを昔から嗜好する傾向があり、さういふえへくたーが増えては減り、増えては減り、を繰り返して来た。今はまた「増加期」にあるやうで、あららフランヂャーをポチってしまいましたよ。
1月13日(木)ーーーーーーーーーー
けふもバイトなし。あ〜〜。
コロナが急増してゐる事でナーヴァスになってゐる生徒もをり、「レッスンはありますか?」といふ問い合わせも多い。しかしまぁ、あなたがこの混乱の中で日々仕事をやってゐるのと同じ感覚で、私にはこれが「仕事」なのだから、当然こんな事で休みになどできない、と伝える。
たれもがコロナおよび感染症ではなく、コロナに伴う他者との感覚の乖離を恐れてゐる。いびつな世界だ。
1月14日(金)博多へーーーーーーーーーー
広島県内でマンボウが為されてゐる事態ではあるが、我らは我らの判断の元、博多への旅を決行することにした。
そは単に「仕事」とか「予定」とか、さういふ事だけでなく『我らはこれをするために日々生きてゐる』から、なのだ。リスキーな旅であることは重々承知。
博多の町は、マンボウも緊時も出てないので、まぁフツー。去年の全国的な緊時の時ですら、この街はあんまりそれを感じぬ雰囲気はあった。元気な街、なのだ。
さて、博多駅にサウンドスケッチの二人、久米博之さんと亀山みゆきさんが迎えに来てくれてをり、こっからは4人で行動。みゆきさんがこたび棟上げしたレコーディングスタヂヲ「Studio FUKUMA」へ。
ここはみゆきさんを中心とした博多の音楽シーンの今後更なる展開のため建立された本格的スタヂヲ。宿泊施設もあり、合宿しながらの長期にわたるレコーディングも可能。いづれここでしーシュとサウスケの共同名義のアルバムを作らんと計画中で、けふはその試験的運用、でもあるのだ。ベースアンプに初めて電源を入れたのが私、なのださうな。誉高い。
再会を喜びながらも真摯にリハを進め、とりあへず明日のライヴの演目などを煮詰める。福間海岸に面したテラスが見事な夕焼けに染まり、ほぇ〜〜!と思ふ。こんなところで自由に音を出しながら暮らせたら、人生全てに満足してにっこり笑って死んでしまうかもしれない。
夜は宴会。ベーアンに初めて電気を入れたのが私なら、キッチンに初めて火を入れたのも私、と云ふことで、バイトで鍛えた腕を奮う。
買ってきたワインがばんばん開けられ、そして・・・。
1月15日(土) サウンド・スケッチ&しーなとシュウーーーーーーーーーー
ゆんべは寝た記憶がない。気がつけばキッチンの床に転がって寝てをり、当然、なかなかの二日酔いだ。しかしちゃんと寝巻きに着替えてをり、、歯も磨いてゐる。聞けばちゃんと風呂にも入ったさうで、確かにだいぶ酔っ払ってゐるやうではあったが、ちゃんと布団に入っておやすみを言ったらしい。
しーなさんも結構な二日酔いで、二人して「ぐぬ〜・・」な朝。対するサウスケの二人はケロッとしてをり、みゆきさんは朝食まで作ってくれてゐる。ありゃ。
けふはライヴ。会場のTUPELOは、もと老舗ライヴハウスのドリームボート。私はしーシュを始めるだいぶ前から博多にはご縁があり、ドリームボートにも何度か来てゐる。地元ファンの多いサウスケのおかげで、ここ数年はしーシュのファンも増え、「来てくれてありがとう!」と何度もいはれる喜び。嬉しいなぁ。
心して演ったライヴは、手応え、反応ともに今年の最初を飾るにふさはしい出来のものとなった。しーシュのも、久米さんとのデュオも、サウスケとのクァルテットも素晴らしく、会場も大盛り上がりで、ますますレコーディングやこの4人でのツアーに夢が膨らむ。そんなライヴだった。 サウスケの二人にも感謝。
MCでは冗談半分で「足を向けて寝れない」と言ったが、本心でもあり、この二人との交流・・・、元を辿ればしーなさんとみゆきさんの友情がなければ、我らが福岡でこんな伸び伸びと演れる事などなかったハズだ。
ありがとう。ありがとう。
1月16日(日)ーーーーーーーーーー
福岡から帰る。
リスキーな旅でもあり、あまり大きく宣伝も広報も打てない、なにかやましい感じの旅にはなったが、行ってよかった、と思ふ。手洗いうがい消毒はもちろん、抗体検査もしながら、の旅だった。なにも天下に恥じることなどない。今年もこの心を忘れず、旅を続けるのだ。