週変わりのシュウ

枯れで男を語らず

6月19日(日)ーーーーーーーーーー

ツアー明けでほっこり。
旅の間お世話になった人々にお礼のメールやら出し、残務処理なんぞ。

なんかこのツアー中、「カラス」があんまり調子良くなくて、フツーに使ってるだけなのに音が歪んだりする。ので、久々に裏を開けて内部をメンテしてみた。
カラスは内部にプリアンプが仕込んであり、これが9vバッテリーを2個も使う強力なヤツらしく、正直たいへんコストがかかるのだが、まぁこれのおかげでこの小ぶりなボデーからこの野太い音が出るんだらう。

説明書もないし、どれが何の回路なのかさっぱり分からんのだが、なんやら謎のダイヤルが3ツある。これを小型のドライバーでちょこちょこいぢってみたら音量が変化したので、えぇ塩梅に調節してみた。今まで全部のダイヤルがフルテンになってゐたやうで、まぁようするに「出力をデカくし過ぎてゐたのかも」といふ・・・。

真偽の程を火曜日の宇部で試せるだらう。

6月20日(月)ーーーーーーーーーー

バイトへ。壱週間ぶり。

仕事に慣れたとは云へ、やはり壱週間も開くと、さすがにやや効率が落ちるなぁ。近々マネージャが交代する事だし、あんまりヘマを出さんやうにせねばならんのだがねぇ・・・。

レッスンは3人。ベースが二人と唄が一人。

6月21日(火)宇部市BigHip 華麗衆ナイトーーーーーーーーーー

しーなさんの生まれ故郷、山口県は宇部市へ。
毎年6月恒例、BigHip名物企画「華麗衆ナイト」への参加も、個人的には8年目になる。最初の数年はソロで、ここ数年はづっとしーシュで出演してゐて、そはコロナ下でも変わらず続き、今回久しぶりに大入りになったHipを見て、耐え忍んだここ2年を感慨深く思ふ。

いちをう我らは「ゲスト」といふ形で、他の出演者が3曲縛りのところ、我らだけ自由に演ってくれて良い、とのことだが、ここは節度を持ってみなの倍の6曲を30分でシメる。「私の生まれ故郷なのに、最近はシュウのが友達が多い」とボヤくしーなさんのMCも受け、けふも良きライヴ。けふは特に良いかんぢだったな。新曲への反応が特に素晴らしく、ますます手応えを感じた我ら。

エンディングは、 いつもホスト役のHyper dunkと一緒に高田エージさんのMoon Bowを演ってゐたのだが、けふはそれも止めて、我らのDanceを。急に振った選曲だったがHyperの連中もよく対応してくれ、良いステージに花を添えてくれた。いつもありがとうね、みんな。

この場所も初めて訪れてからは10年ぐらいになる。そのぶんの時は等しく皆に流れた訳で、変わるもの変わらぬもの、それら全てを巻き込んで、音楽だけは揺るぎなく我らと共にあり続ける。それが素晴らしい。

あ、こないだ内部のボリゥムをいぢった「カラス」は大変調子良く鳴ってくれた。調整は成功した、と云ふ事で。

6月22日(水)ーーーーーーーーーー

広島へ帰る。

ややシンドい気がするが、広島〜山口くらいの距離ならば、まぁホンマを云ふと日帰りでもできる訳で、それこそチョイと前は長期間ツアーだけでなく、近隣へのちょこっと遠征を絶え間なくやってゐた。歳は取ったとは云へ、これで疲れてゐては なかなか情けないね。

最近、ツアーにもちょくちょくしーなさんの車(オートマ普通車)を使ってゐて、二人が交代で運転できるのがメリットではあるが、疲労が眠気に繋がるのはニンゲン誰しも同じで、この眠気が二人同時に来れば結局サービスエリヤで昼寝をする事になる訳で・・・。こればかりは交代できぬ。

6月23日(木)ーーーーーーーーーー

旅帰りバイト。
近年稀にヒマな日だったので、助かった。

レッスンはベース3人、ギター1人。合間に「縦べぇ」と「ぺんた」を弾いて練習。

声の調子が悪いのでソロ活動への意欲が湧かずにゐて困ってゐる。さういやこないだのツアーでもソロ作の「ありばだ」が一枚も売れなんだな、とも思ふ。『ジャケが悪い』と云はれ続けており、ホンマになんかだんだんそんな気もして来た(笑)。

6月24日(金)ーーーーーーーーーー

サボってゐた訳ではないのだが、せねばならん案件(曲のアナライズ)が溜まっており、けふじゅうに仕上げる勢いで取り掛かる。約3時間で4曲のアナライズと写譜が完了。我ながら取り掛かった後の仕事の速さは自慢できる。

まぁ、たぁ云へ、今どきこんな仕事をCDと手書きでやってること自体、相当に時代遅れな事なのだ。流行歌を題材にせぬレッスンと云ひ、大サビのない唄造りと云ひ、私のやり方はすべて既に前時代の残滓なのである。そして、現代に迎合する気などこれっポチもない、といふところで、私は自身のことを誇りを持って「老兵」と呼ぶのである。

久しぶりにスティーヴ・ミラー・バンドなんぞ聴いてゐる。
春駒のカシラと『こんなライヴバンドにしたいなぁ』と夢を語ってゐた頃の音楽。超絶技巧などどこにもないが、これぞライヴ!といふパフォーマンス。『ディトロイトの娘はみんなイカしてる、って俺の彼女も言ってるぜ』といふ即興歌詞に盛り上がるディトロイトの観客。今聴いても充分イカしてて、そして未だ現役でゐる、といふ素晴らしさ。J-Popのどこに、この素晴らしさがあると云ふか・・・。

6月25日(土)ーーーーーーーーーー

雨の休み。

オフクロが逝ってひと月チョイ。色々が落ち着いた報告などを聞きに、アネキのところへ。
ふた親が居なくなった若くない姉弟。なんかおかしなかんぢはするが、ウチは姉弟間の確執はなに一つなく、仲が良い(と私は思ってゐるが)のが幸いだ。映画や物語のやうな骨肉の争いを繰り広げるものも多いと聞く。これからも姉弟 付かず離れず、あれこれ助け合いながら歳を取って行きたいものだ。

レコ発以来お見限りであった「じぶこん」のふたりから電話。彼らのやってるウェブ番組にゲストで出てくれと云ふ事だが、ズ〜ムとか云ふ 遠隔による出演とかで、そんなん私ができるんか?といふかんぢ。「簡単ですよ」と彼らは云ふがホンマかいな・・・。