週変わりのシュウ

帰りに通った秘密の路

9月13日(火)ーーーーーーーーーー

山崎新平 監督、烏丸せつ子主演の「なん・なんだ」といふ映画があって、ストーリィは京都を舞台にした老いらくの不倫ものらしい(詳細不詳)のだが、その音楽が全編 電気ベースとギターによるもの、で興味を惹かれる。

全国の小劇場を巡回する形の上映らしく、広島はいつかいな?と思って調べてみたら、とぅの昔に終わってゐて、・・まぁそんなもんだらうな・・。

9月14日(水)ーーーーーーーーーー

電子書籍で本を読むことが増えた。

といふのも、齢57を間近に控え、視力の衰えが洒落にならなくなってゐるからである。文庫本の文字を追うのがもぅ結構シンドい。しかるに電子書籍であらば、そもそも字が大きい上に更なる拡大もでき、また明るさも調整できるので、なるほどこは便利だな、と・・。

んで、さらに云へば「この頃読書してると眠くなる」と以前書いたが、電子書籍は不思議と眠くならんのである。

9月15日(木)ーーーーーーーーーー

サウスカロライナ州・エッジフィールド、といふ場所に、私と同じやうにベースを弾き語る男がゐる。その名をクリス・ハーディと云ひ、アクースティック・ベースをかき鳴らし乍ら、フツーに歌う、といふ異様なスタイルに親近感を持った。多分、昼間は別の仕事を持ってゐるやうなローカルな楽師だらうが、このやうな人の存在には、勝手に励まされる。

折角なのでツィターをフォローしたら、すぐフォローバックが返ってきた。律儀な人物のやうで、さらに好感度が増す。してエッジフィールドって何処よ?と調べてみたら・・・・。

まぁ、彼もニッポンの「広島」が何処にあるか、詳しくは知らぬだらう。

 

9月16日(金)ーーーーーーーーーー

1967年映画の「キャリー」が、クロエ・グレース・モレッツの主演でリメイクされたのを見る。

超能力もの。67年のストーリィのまんまのリメイク。当時は「プロム・パーティ」とかさういふものの意味もよぅ分からず、ただひたすら アメリカの高校生のオトナ具合に圧倒されたもんだったが、齢57を近くにして、「社交」とはかういふ形で洗練されてゆくのだらう、と思ひはする。上っつらだけを模倣するパリピ文化が浅はかに映るのも致し方ない。

ところでこのリメイク版。有名なラストシーン「劇場が悲鳴に包まれたあの衝撃のシーン」はカットされてゐる。ので、安心してご覧になられよ。

9月17日(土)ーーーーーーーーーー

台風接近。また週末かよ。

明日は3年ぶりに安芸高田市高宮町で、香六ダム湖畔のコンサートが開催される予定だったが、会場を変更して決行、といふ知らせが入る。だが、明日の朝 警報が出ればそれもオジャン、といふことでヤキモキ・・。

9月18日(日)高宮町 湖畔のコンサートーーーーーーーーーー

んで、その当日。

なんやものすごく足の遅い台風のやうで、九州からほとんど動かずにゐる。広島は時折強い風と雨が来る程度。警報も出ず、湖畔のコンサート=旧 来原小学校体育館に会場を変更しての開催、と相なった。コロナで中止を余儀なくされてゐたこの3年。よぅやく再開に漕ぎ着けた今年を、台風に持ってかれてたまるか!といふ主催者の気概を感ずる。応えねばなるまい。

戸外で伸び伸びと、といふ風にはならなんだが、出演者それぞれ、強い思ひを持って挑んだにちがいない。良きパフォーマンスの中にしーシュも混ぜていただき、誇りに思ふ。しかしまーみんなMCが長い!(苦笑)。もっと毅然と音楽で語れ。

しーシュの出番には15分押してゐたが、我らは予定通りの曲数を予定時間内にピッシシ収め、なをかつ10分「巻いて」終演。これがプロフェッショナル、といふものですよ。馴染みの人も多い会場を、良い形で温めれたんではないか、と思ふ。体育館は暑くて、2人とも汗ビシャ。しかし気持ちよくパフォームさせていただいた。

我らの終演時には、いよいよ台風接近にて高速道路が次々と閉鎖されてゐる様子。このままでは帰れぬ事になるので、失礼を承知で途中退席させて頂く。皆さん『おぉ、危なくならんうちに早よう帰んさい!』と云ってくれ、また感謝。

かくして、日付が変わる前、台風の本格的襲来前には自宅に帰還。

9月19日(月/祝)ーーーーーーーーーー

台風、本格的に接近。

昨日の事後処理と夜市の練習のため、チョイとだけしーなさん所に出向いたが、街はほぼロックダウン状態。人も車もほとんどおらず、コンビニすら閉店してゐる。その後もしかし、広島は予想してゐたほどの被害も出ず、穏やかに事なきを得た様子。

昼には家にゐて、風と雨を気にしながら、のんびり過ごす壱日となった。

9月20日(火)KOBA 20周年記念パーティーーーーーーーーーー

我らが深夜カフェKOBAが開店20周年を迎え、クラブ・クアトロ広島で開かれたそのアニバーサリィ・イベントに、ぱんぱかトリオで出演。

このご時世ならずとも、いちカフェ(バァ)が20年営業を続けてゐる、といふのは、快挙以外のなんでもない。特にここは白島のヴァンダンジュ、八丁堀のミトウ、と弐店舗も「暖簾分け」してゐる、といふ事も特筆すべきポイント。ひとえにマスターBOMくんの人柄のなせる技。大した男だ。

まぁ、どっちかてぇとクラブ系の繋がりが多い店なので、けふのイベントは出演者もお客さんも「それ系」の人々。ぱんぱかトリオは思いっきり浮いてゐたやうにも思ふが、カワの字がそこに怯まず堂々と演り切ったのはエラい。その後のAc in the Hole(テクノ)やSo-cho ピストンズ(パンク)の熱演はスゴいの一言だった。

会場は正直云ってカオス状態。規制が緩んだとは云へ、さすがにチョいとこの場にづっとゐるのは気が引けるほどの混雑ぶりで、我らは出番以外は外にゐた。

9月21日(水)ーーーーーーーーーー

お久しぶりにアイリッシュ歌姫 前田トアちゃんから仕事のお誘い。

多分去年の「厳島フェス」以来の再会。けふは打ち合わせなど・・。相変わらず美しくセクシーなトア嬢。当日はなんやコード楽器がおらん状況の仕事らしく、それに即して今から曲を決める、とかいふ話。大丈夫かね?。演れることはやってみやうと思ひますが・・・。

その後、レッスンが少し。んで、その後はソルティ・ベアーズのリハに。
いつも偶然、しーシュのライヴに近い日程でソルティのライヴが入り、けふも明日がしーシュで、明明後日がソルティだ。いよいよソルティで5弦を全面的に使ってみる予定。

けふは興が乗り、珍しくリハ後みんなで飯を食いにゆく。私のバイト先に!。深夜シフトにて知ってるスタッフは居なかったが、なかなか居心地の良いやうな悪いやうな・・・。

9月22日(木)薬研堀夜市 第33回ーーーーーーーーーー

しーシュ夜市。
こたび早くから「あの曲」を演ります、と公言して宣伝をしてきた。あの曲とはズバリQueenの「ボヘミアン・ラプソディ」である。フレディの伝記映画が封切られた時期、あの壮大な曲をライヴでたった2人で再現する、といふ試みに、思った以上の評価が集まり、やや旬を過ぎた今となっても『あれ演ってよ』と云ふ声も高いのである。

正直もぅ2人ともだいぶ忘れてゐて、壱からまたおさらい、といふかんぢであったが、あの頃よりさらに昇華したものにせんければ、の思ひで取り組んだ。

あの頃よりなにが違うか?と云へば、あれはまだ「配信」のない時代。出来が悪ければ記憶ごと「なきもの」にする事もできたが、今回は「生配信」つきであれをやる、といふ事。これはなかなかハードルが高い。

結果、まぁ見合うだけの事は演れたのではないか?と思ふ。珍しくしーなさんが緊張してゐたな(笑)。
私はどっちかてぇと近年いちばん伸び伸びとリラックスして演った、といふかんぢ。会場もそこそこいっぱいで、配信へも多数の参加者があり、今回もよき定例会となった。

9月23日(金/祝)ーーーーーーーーーー

ライヴ翌日の祝日だが、色々なことのシワよせで、珍しくレッスンを入れてゐる。

空はすっかり秋のそれとなり、カラっとした風が気持ち良い。寒暖差によるアレルギー鼻炎などに悩まされもするが、秋は好きな季節だ。そして来月、また一つ歳を取る。

9月24日(土)ソルティ・ベアーズーーーーーーーーーー

ソルティのライヴ。今回サックスに旧縁の岡本亜紀子が参加してゐる旨は前にも書いたね。

けふは「エレガントな衣装で」といふオーダーがあり、色々調べてはみたがよく分からんので、まぁ割といつもの格好で演った。アッコの参加により、フロントに2人女性が立ってゐる、といふ状況になり、さすがに華やぐ。

私はけふ初めて5弦ベースの「ぺん太」を全面的に使ってみた。リハでは完璧だったのだが、本番ではやっぱりだいぶミスってしまった。ぬ〜、まぁ諦めずに使って徐々に慣れてゆくしかないかねぇ・・。JIVEの音響でLowBを鳴らすのはさすがに気持ち良かったが、最後らへんは耳がヤラれてピッチがかなり怪しかったんではないか?。

相変わらず、おとなしいしーシュのファンより、さらにおとなしいソルティのファン。なかなか盛り上がらない。演者だけが盛り上がってる風にならんやうに、とか色々考へ、まぁ打ち上げでもその辺の話に・・。実力者の集まりだけに、いかにも企画モノにならんやうにするのが逆に難しいのか・・。説教臭くならんやうに、経験者としてアドヴァイスを心がける。

アッコを気に入ってゐる、と云ふことを、割と包み隠さず公言してゐる私(笑)。「そんな事言ってくれるのシュウさんだけですよ」と彼女は笑うが、まぁまたソルティとかで一緒したいね〜と思ふ。