週変わりのシュウ
10月1日〜15日
もたもたしてゐる間に
10月1日(土)津山 talumache arrowーーーーーーーーーー
3年ぶりの津山。
対バンをやってくれた「だいふく」とは、もっとぶりであった。ベースのゆうじと歌のあかりちゃんは別のユニットやら企画やらでチラと顔を見たりはしてゐたが、鍵盤のミキちゃんはホンマに久しぶり。トリオとしての演奏も久しぶりだったさうだが、相変わらずのアンサンブルとコーラスを聞かせてくれた。
お客さんは多くはなかったが、我らを知ってくれる津山コネクションは一通り来てくれ、再会に笑いが絶えない。店主 美土路ご夫妻も元気さうで、ひとまづの息災を確認し会えただけで、けふは満足。次こそいっぱいお客さんを呼べるやうにしなきゃ、ね。
みんな、ありがとう。
10月2日(日)ーーーーーーーーーー
帰る。広島へ。
頻繁に旅をしてゐた頃は「慣れたもん」といふかんぢだったが、やはり久しぶりだと津山〜広島間は遠いねぇ。
今回はとくに、私の「ぐっち」(軽バン)での行程だったので、余計に遠さを実感した。と同時にこの道を1人で車中泊しながら通ったな、と、たった4年前ほどの事を隔世の感のやうに思ふ。遠くなりにけり。
10月3日(月)ーーーーーーーーーー
バイトへ。
こないだ出勤日を間違えててスッぽかしてしまった事を咎められても仕方ない、と思ってゐたが、職場仲間はみな『あんたが何も言わずに来ないなんて・・』『頭打った直後だったんで、心配したんよ』と云ってくれ、嗚呼ますますここの人たちの信頼を裏切ってはならん、と強く心に誓ったのであった。
10月4日(火)ーーーーーーーーーー
バイト連勤。
心して強く働いたぞ。
その後レッスンだったが、生徒からの休みの連絡が相次ぎ、20時には終わった。明日から九州への旅なので、それへの備えをこの際やっておく。
九州へ!。
福間海岸アクロポリス・スタヂヲにランデヴー。
今回の旅は、まだちょいとばかしシークレットの要素が強いので、この辺で・・。
明日レコーディングする曲と、その内容、付随するあれこれの事を話し合い、あとは例によって私の作る料理で宴会。よぅ盛り上がった。
10月6日(木)ーーーーーーーーーー
そのレコーディング。
メンバーはしーシュに、久米博之&亀山みゆきのサウスケ。プラス打楽器の黒澤篤志、コーラスに亀岡絵菜&Sionといふ贅沢な布陣。中でもエナちゃんシオンちゃん2人の若い女性コーラスをフィーチャーする局面は、歌唱指導にもチカラが入る(笑)。
映像、録音のスタッフもみな誠意ある人たちで、信頼して任せられる。皆のためにも良き作品に仕上がれば良いと心から思ふ。私の手元を離れ、どう育ってゆくかは楽しみだ。
ツイデと言っては贅沢な話だが、スタヂヲの各所を使って「チョイ出し」の撮影もさせていただく。
けふも料理。『料理の上手いおじさん、ではなくちゃんと料理人の風情になってきた』とおホメをいただく。
10月7日(金)ーーーーーーーーーー
しーシュ的にはどっちかてぇと「脇役」な立場からのレコーディングだったが、福間海岸に滞在したこの二日間で、リハ、録音、撮影、収録、やらねばならぬことが全部やれ、ぢつに充実した二日間を過ごさせていただいた。
ありがたい。
元はと云へばしーなさんとみゆきさんの深い友情から端を発したこのコネクション。多くの人を巻き込み、皆が幸せになれる形を作りつつある。
新しい事業の話もあり、今後もよきお付き合いをさせていただければ、と願ってゐる。
10月8日(土)北九州 デルソル『馬鹿は死なない vol3北九編』ーーーーーーーーーー
北九の朋友テーさんこと村岡達也の企画するイベント「馬鹿は死なない」に、こたび選ばれしは主催のテーさんは当然として、私と竹内紀。さう、今の私の旅暮らしを決定づけた、この3人で2002年に5都市を巡ったツアー。あの企画の再来!なのであった。
テーさんはまだしも、紀さんはホンマにあのツアー以来?といふ久しぶりの再会。それを思わせない、相変わらずの飄々淡々とした佇まいが素晴らしい。けふの私はしーシュではなく、ソロのSSWとして・・。が、早速しーなさんに『弾いてよ』といふ声がかかり、テーさん、紀さん双方をピヤノで手伝うことに。けふはお客に終始するつもりだったしーなさんも、結局プレイヤーとして充実できる時間だったのでは?。
三人三様のライヴの内容も素晴らしく、私も久々のソロだったが、良いかんぢにパフォームできて嬉しい。2002年、東京進出を具体的に進めながらも、心の底に「これが本当に自分のやりたい事か?」と疑問が拭えなかったあの時、この3人の旅で『これだ!』と思ったあの昂揚を、いま懐かしく思ひ出す。
まさにあの2002年の再来、といふかんぢの北九州はデルソルの一夜、であった。
10月9日(日)広島OK鉄板『馬鹿は死なない vol3広島編』ーーーーーーーーーー
広島へ帰る。けふは昨日の「馬鹿死な」を広島で演る、といふ日。考へてみれば、これほど長く音旅をしながら、遠征の最終日が地元で、しかも乗り打ち、といふのは片手で数えれる程ぐらいしかない、といふ・・。
まぁ、帰ったらとりあへずのんびりしたいよネ。
てな訳で、一旦帰宅して、ナンボもせぬうちにテーさんが迎えにきてくれ、けふの会場OK鉄板へ。ここはもと「ケンタウロス」といふお好み焼き屋さん。お客さんがライヴを演りたがるあまりに、本格的なライヴスペースも作っちゃった、といふ店だ。
ただ、音響の整った昨日のデルソルと違って、セッティングやオペも自分らでせねばならず、そこはまぁ・・。けふは流れのお客さんが多く、しかもみんなノリの良い人たちで、昨日とまた違った楽しさの出せたライヴだった。テーさん、紀さん両名とも、昨日よりパワーアップしてゐる。けふはしーなさん不参加にて、完全な「男たちだけ」のライヴだったが、それもまた良かったやうだ。
私個人は、ベースの音がPAに上手くマッチングせず、やや演り辛い局面が多く、しかしまぁこれも仕方ない。上述の旅暮らしを選んだ時、「何もかもが整った場所ばかりでない」事も選択したのだ。よぅそろ。
テーさん、紀さん、お疲れ様でした。
あの頃を思ひだし、そしてあの頃とは違うそれぞれを感じ、残念ながらもぅいなくなってしまった人たちの面影も胸に、それぞれ生き、そしてまたやりませう。
10月10日(月/祝)レコーディングセミナーーーーーーーーーーー
けふは縁が巡って思わぬところから舞い込んできた仕事『レコーディング・セミナーのゲスト演奏』といふ事をしーシュでやる。講師は我が朋友 セイントルイズの数井政彦。受講者はPCでの録音に興味を持つ老若男女。
我らは「プロ奏者のレコーディングは斯様に進める」といふ事のモデルとして、ドラムスにテっちゃんこと小川哲弘を迎えて・・。選んだ曲は久保田早希の「異邦人」。まづテっちゃんと私がリズムを録り、しーなさんがピヤノと歌を被せて行き、最後は私がなんや変なヴォイスを入れる、といふ形で。
まぁ個人的には「特異なニッチ」にゐる楽師として、カズイの求める仕事はできたかな、といふところ。なかなか楽しい仕事だった。かういふ仕事がもっと増えたら良いのだがねー。
スタッフや受講者には、例の「可部高校軽音部コネクション」が揃っており、まぁ打ち上げに行くか、といふ話となり、居酒屋に流れてってそっから思ひがけずディープな宴会になだれ込んでしまった。
日々こんな事やって暮らせたらえぇなぁ・・・。
10月11日(火)ーーーーーーーーーー
色々終わったが次のミッションはアイリッシュだ。
アイリッシュ歌姫 Toaちゃんとのリハ。
こたび とある仕事をいただいたのだが、編成はトアちゃんの歌に、パーカスとヴァイオリン、に私。なんとコード楽器がおらん、といふ。そもそもアイリッシュには「ベース」といふ役割は存在せず、その上でそこに私を雇い『なんとかして』と依頼してくれるあたり、さすがトアちゃん私をよく分かってゐる、と思ふ(笑)。
そのニッチにはまるべく奮闘するリハであった。大変だが楽しい。てゆーか、ここにこそ私のニッチがある。
毎日こんな事やって暮らせたらえぇなぁ・・・。
10月12日(水)ーーーーーーーーーー
バイトへ。
久々の5時間勤務。なかなか疲れた。
なにやら忙しく、しかしまだやらねばならん事が多すぎて、ここ数週間 ベースの練習をツイぞしてないことに気付く。ので、バイト後、レッスンが始まるまでの間・・フツー飯食ったり本読んだりリラックスしたりする・・時間を全部練習に充て、久しぶりに超基礎練なんぞやったりもした。
10月13日(木)うたう漢たち@ふらんす座ーーーーーーーーーー
またまた登場。旅の打楽器叩き語りスト ヤマザキヤマト。
前回の広島公演からさほど間を開けずに再来、といふ事で、今回は私がシキることに。前回と同じでは流石にアレなので、よーし今回は歌で真っ向勝負!と、私は「シャンソニエ」で行くことにした。つまりはしーなさんのピヤノをバックに手ぶらで歌う、といふアレだ。
会場は久しぶりのふらんす座。ここにヤマトくんを紹介する事も兼ねて、のけふ。意外にも旅の多い割にふらんす座も党首ゴトウイズミちゃんとも初顔合わせだったさうで、良きミーティングとなったなら良い。
私は久しぶりのシャンソニエスタイル。もっと即興を入れやうと思ってゐたが、終わってみると思ってより出来なんだな、と・・。修行が足らんですな。イズミちゃんはこのスタイルを気に入ってくれたやうで、また演ってください、と。
けふはバス鍵ハモを吹きながらの歌唱で、ま〜〜苦しい苦しい!。終演後 楽屋に戻った時には眩暈がしてゐた。これも修行が足らんね。
ヤマトくんとしーシュ、イズミちゃんの4人で打ち上げ。ヤマトくんも店を気に入ってくれたやうで良かった。ホンマに年がら年中旅をしてゐる彼。私より少し若いとは云へ、健康に気をつけて頑張ってほしい。今後も良い旅を。
10月14日(金)ーーーーーーーーーー
苦しいライヴの翌日にロング・シフトのバイト。
朝からもぅキツくて は〜は〜云ひながら、またけふはとても忙しい日で、ひ〜ひ〜云ひながら、なんとか完遂した。今の私にとって日常の一部となったこのバイト。昔はこれぐらいの兼業、わけなくこなしてゐたやうに思ふが、ひとえにあれはまだ充分に若かったから、だらうねぇ。
時を経て、づいぶんとヤワになってしまった。
鍛えねばね、心も身体も。
その後また綿密な個人基礎練を演り、レッスンは3人。で30分チャリを漕いで帰宅。クタクタだがまぁイケる。