週変わりのシュウ

揺れるアブクの向こうは

1月1日(日)ーーーーーーーーーーーーー

よく晴れた元旦。
夜明け前に目が覚めたんで、初日の出でも見に行ってみるかとか思ひもしたが、寒いのでやめました。

完全に起き出してからは、正月もナーンも関係なく、ただの「休日」。両親共にいなくなった我が実家では、特に年始の里帰りの必要もなく・・・。我が家の正月恒例の大量キーマカリーがあるので、腹が減ったら各自あっためて喰ふ、といふ1日。

私は本来正月と云へば映画三昧なのだが、このたびは年末から読んでゐる書籍、桜木紫乃の「ブルース」とその続編「ブルースRED」にハマってゐて、これが久々に頁を捲る手が止められぬ面白さ。

1月2日(月)ーーーーーーーーーーーーー

けふは女房方の実家に里帰り。

おせち料理をご馳走になりながら箱根駅伝を見るのも恒例。標高差800mの登山道を、学生に走って越えさせるといふ狂気の祭典も、来年で100回目なんださうな。へ〜。
けふはその後の流れでやってゐた高校生サッカーも見たが、これはへ〜と思ふほどには面白かった。正直初めてサッカーを面白いと思った瞬間であった。

かくして正月二日目は過ぎにけり。

1月3日(火)ーーーーーーーーーーーーー

オリエンタルホテルのラウンヂ歌手をしてゐた頃には、この新年3日目が私の恒例初歌いだった(だれも演りたがらんので)。それもなき今、用事のない正月は、ただの怠惰な休日。上述の「ブルースRED」を読み上げる。

これほど映画を見ん正月も珍しい。

1月4日(水)ーーーーーーーーーーーーー

これも恒例になりつつある、安芸高田在住の美人画家 筒井尚美さんの参加してゐる展示会を見にゆく(アイキャッチ画像参照)。

雲母壁面画 

まづは、いつもストーカーみたいに来るだけ来て、お話だけして何も買わずに帰る非礼を詫びる。いちをう来訪を喜んでくれるので・・・・・。絵を買いたいのはヤマヤマなんですが・・・・。

毎年結構な数の作品を出展してゐるバイタリティには頭が下がる。今年は新宿での出展も決まってゐる、といふ。この世界の「成功」といふもののバロメーターは分からんが、頑張ってほしい。

けふはほかに「お」と思ふやうな作品も多くあって、長沼慧さんといふ人の作品なんぞは、マイルスの「ビッチェズ・ブリュー」を想起せしめる画風で興味を惹かれた。
ぢっと見てゐるとご本人が話しかけてきてくれて、色々聞く事ができた。

聞けばこの方、1990年生まれ。画家としてはかなりの若手だが、出展作品数も多く、へ〜、と思はしむる。独特の色彩は雲母壁面画(きらへきめんが)、といふ手法らしい。へ〜。

1月5日(木)ーーーーーーーーーーーーー

さァ、今年のバイトはじめ。
職場に向かう街は、おぎおぎと精力を持て余した若者や、初詣帰りの家族連れが溢れてをり、早くも激忙を予想されたが、果たしてその通りの激忙。ただけふは厨房もホールも、スタッフの数が多かったので助け合えた。学生のバイトさんもゐた様子。

けふの「仕事」はこれだけ。
帰りの足でしーなさん処に寄り、新年の挨拶と春までの活動の展望を会議。夕方にカワの字が来て、ぱんぱかトリオの「旅のしゃべラヂ」を収録。その後はぱんぱか新年会と称し、蕎麦の美味い居酒屋に流れ込む。

しーシュもだが、ぱんぱかトリオも今えぇかんぢにノってゐるので、この勢いで行きたいね、と語る。

1月6日(金)ーーーーーーーーーーーーー

昨日ぱんぱかで飲み語りしたせいか、旅の夢をいっぱい見た。
今年に入って断片のやうなイメージ夢しか見てなかったが、けふ見たのはジェンベを背負って、えらい遠くまで歩かねばならん旅をしてゐて、しかし考え事しながら歩いてるとフと気付けば自分チの近所で、「おぉ楽勝」と思ってる夢だった。事実上をこれを初夢と認定す。

昨日からフとメロディが浮かび、急速に形作られてきたので、けふは初レッスンだったが、合間を見てガレーヂバンドにそれを吹き込んでゆく作業をバ。作業よりアイディアが先行する、典型的な「イケる」感覚。いい曲になった。

このところ三拍子の曲が多いが、これもまた三拍子。しかも「追憶」に続いてまたまたカントリー風。年末にヴィクター・クラウス(アリソン・クラウスのお兄ちゃん)など聴いたからだらうか?。

1月7日(土)ーーーーーーーーーーーーー

今年最初の週末だな。

けふはウチのご近所で、ご夫婦でユニットをしておられるSさん宅を訪ね 個人レッスン。アコギ一本でのアンサンブル構築についてレクチュアす。壱回このご夫婦のユニット、ちゃんと見てみたいのだが・・・。

カントリー風の曲が立て続けに出来た関係で(?)、さういふ傾向のYouTube漁りをバ。
前にも気になってたチャド・ワトソン、といふ、いかにもアメリカーナなベース弾きのおっさん。ボニー・レイットとんところのフリーボと一緒に演ってる映像は前にも見たが、けっこういろんな場所でヤンチャなベース弾いてゐて面白い。普段シムプルな2ビートしか弾いてないかんぢが、ソロとなるとえらくジャジィだったり、ロックだったりする。

まぁ日頃『○○専門』みたいに演ってる人でも、いざソロ振られたら自分の色出して・・みたいなんは、あの国で楽師を名乗るならば当然の技量、なんだとは思ふ(複数の楽器ができて歌も歌える、てのはわりと当たり前)
それに比べて我がニポン。前に某著名バンドのドラマーがバラエティに出て、ドラムで全く遊べず、素人の芸人が叩いた方がはるかに雄弁だった、といふ喜劇を見たが・・・。

かつて矢野顕子は『日本のミュージシャンは実力が足りない』と言ったといふが、まさに。