週変わりのシュウ
1月29〜31日
下駄を鳴らして奴が来る
1月29日(日)ーーーーーーーーーーーーー
ソロのライヴが近いので、色々音源を聴いたり動画を見たりして、刺激をインプットしてゐる。
で、久しぶりにジョン・マクラフリンとジョナス・エルボーグのデュオのライヴ映像なんぞ見てゐる。1987年ドイツのライヴの模様。この時期を前後してジョナスが日本に紹介され、「第二のジャコ・パストリアス」などといふ陳腐なキャッチで一瞬話題にもなった。
あらためて、彼のどこを見て「第二のジャコ」なんぞと云へたか?と思ふ。何から何までジャコとは真逆の個性である。当時(たぶん今もだらう)の広告業界・・ベース業界の無知と不勉強を晒すだけのコピーだった。
私と云へば彼の音を聞くのはだいぶ後のことで、ダブル・ネック・ベースといふ異様な楽器を操るスキンヘッドの怪人、といふ先入観だけで気に入り、ダブルネックベースを作ったりまでしたもんだった。音を聞き、絵を見ると、その時期の自分の心情、までくっきりと思ひ出され、まだまだ若かった自分を好ましく思ひ帰したりもす。
あぁ、これに見入ってゐる場合ではない。今の私を進まねば・・。
1月30日(月)ーーーーーーーーーーーーー
バイトのみ。
今月はバイトが入る日にはなるべくレッスンを入れず、その分勤務時間を長めに設定して挑んだが、ん〜、勤務を短くしてレッスンと両立させるか、どっちが良いのかねぇ?。
コロナもなんとなく収束の兆しを見せ、世がユルみ始めており、外食産業が巻き返しを図ろうとするこっから先、バイト先が激忙になるは必至。楽師生活と両立ができるかどーか、てのは、自分の采配次第といふ気もする。キツい時は明日にでも辞めたい、と思ふが、調子が良い時は定年までは働かせてもらおうかな、とも思ふ。
ん〜〜、なにしろ自分次第やな。
1月31日(火)ベース弾き語りソロ「よるのよはく」ーーーーーーーーーーーーー
さて、久しぶりに自分が企画したソロ企画「よるのよはく2023」@ふらんす座だ。
慢性的に近い喉の不調に伴い、自分から企画を打たなくなって壱年。いよいよ何処からも誘いを受けなくなった今、自分から現場を切り開いてゆかねばなにも始まらんぞ、との思ひから、けふは初心に戻り(?)全編ベース弾き語りで挑むソロ・ワンマン。
広報にもあんまり芳しい反応がなく、まぁ5〜6人見に来てくれたらオンの字、ぐらいに思ってゐたが、フタを空けてみると満席。意外な成り行きに嬉しく久々のソロを始める。
けふはループマシンの使用を極限まで避け、ほぼ全編を純粋な電気ベースの弾き語りオンリーでお届けした。いつもしーシュで演る曲を、あえてベースラインのみで歌ったり、カヴァーナンバーもつらつらとベースを弾くだけに抑えた。私のソロを見慣れてゐる人から見ても新鮮な驚きのライヴだったやうで、まぁ特性上あまり派手な曲はできんので全体的に大人しくはあったが、賞賛の声も大きいライヴとなった。
声の調子は万全、ではなかったが、自分は歌うたいなのだ、と云ふ思ひは貫けたライヴとなったとは思ふ。客席には久しぶりで意外な人の来訪もあり、旧交を暖め合う意味でも価値のあるライヴだった。当主ゴトウイズミからも「次回を決めませう」と申し出があり、4月に第二弾が決定。次はギターの弾き語りでお届けする所存。