週変わりのシュウ

俺とあいつとお前 響く海鳴り聞いて

4月23日(日)しーなとASUKAの昼下がりライヴ@ふらんす座ーーーーーーーーーーーー

なにわの妹、清水明日香 久々の広島公演。
「しーシュプリゼンツ」といふ名目だが、実際にライヴを仕切るのはしーなさんで、けふの私は「執事」として裏方を務める。日曜日でもあることだし、と云ふことで、お昼の公演だ。

アスカは実際に会うのも久しぶり。本格的なジャズも歌えるSSWとして活躍中だ。久しぶりに聴いた彼女の歌は、数年前よりさらに進化してゐて、いいかんぢに力が抜けた、といふか、個人的にはとても好きなタイプの歌うたいになったなぁ、と・・。
アスカと私は、なんか「グルーヴ感覚の相性」が良いやうで、いつぞやしーなさんから『私っておぢゃま虫?』とのセリフも出た、私とのデュオもさらに良いかんぢだった。

しーなさんとのデュオは云はずもがな、曲によってはピヤノも弾き、壱曲はメインでも歌い、さらには開場から開演までの時間は、客席でウェイターまでこなす、といふ、まさに「執事」たる働きをまっとうした1日。

思へば、30代頃の私は、まさに『かういふニッチ』を目指してゐたのだ。華のあるフロントマンから全幅の信頼を寄せられ、サイドマンとして見た目以上の働きをこなしつつ、常にトップから一歩引いた立ち位置にゐて、コアなファンから愛される、と云ふ・・・。
ので、けふはとても気分の良い仕事であった。

『何かを間違ってフロントに立ってゐる』といふ思ひは常にあり、それを打ち上げで口にするとアスカは『歌わないシュウさんは考へられない』と云ふ。ぬぅ〜む・・。もはやさういふニッチにゐる、と云ふことか・・・。

アスカ、しーなさん、ありがとう。

4月24日(月)ーーーーーーーーーーーーーー

昨日は打ち上げで、割としこたま飲んだ。
二日酔いではないが、ハラの調子が悪い。食べすぎたかね?。

順調に 村上春樹の新作を読んでゐる。短い章が細かく続く形式なので、忙しい日々に切れ切れに読むにはありがたい。相変わらず煮え切らぬ文体だが(笑)、面白い。いつかこの人に「ミュージシャンを主人公にした物語」を書いてほしい気はする。なんせ音楽への造詣の深い作家なので・・・・。んで、このボソボソした文体で、何か語ってほしい。

4月25日(火)ーーーーーーーーーーーーーー

バイトへ。天気が悪いせいか、近年稀にヒマな日であった。
かういふ日も逆に疲れる。

ロジャー・グローヴァーの1974年ソロ作品「バタフライ・ボール」を聴いてゐる。こないだの「エレメンツ」に続くグローヴァー祭り。

内省的な「エレメンツ」に比ぶれば、こちら「バタフライ〜」はエンタメ要素満載のロック・オペラ。壱曲ごとに違うヴォーカリストを擁し、ブルージィな小曲から、壮大なシンフォニック・ソウルまで。

なんでもこの作品、とある絵本をベースに作られたものらしく、アナログではイラストや詩篇も含めた「アート作品」だったさうな。訳詞も全部載ってゐたらしく、あーそれ読みたかったなぁ、と。

そして、まーぁ改めてぢつに広域な才能を持った人だったのだな、と・・。

それでゐて、ベーシストとしてはシムプルで凄みがあり、そして今もパープルのオリジナル・メンバーとして、割と楽しさうに第一線で活躍してゐる、と云ふ・・・。

いろーんなタイプの曲が入ってゐるが、どれもポップで聴きやすいのも良い。車の中で聴くのに、割と最適な一枚。

4月26日(水)モンゴル松尾の名曲の会@ひらひら(飛び入り)ーーーーーーーーーーーーー

けふはバイトに向かう途中、歩道に居並んだ高校生の集団から、なぜか大声で『チィッス!!』と挨拶され、謎には思ったが 楽しい気分にはなった。んで、そこからなんぼも進まぬうちに、「なんか美人のおねぃさんがタルさうに歩いてるな」と思ったらしーなさんだった。さらに楽しい気分になってバイトに行くと、けふは忙しいながらもスタッフ同士がなんかナゴやかで、清々しい気分にすらなった。

けふはもぅそんなかんぢの日なのだ、と察した私は、以前より誘われてゐた朋友鍵盤弾き、モンゴル松尾氏の主催してゐる「名曲を楽しむ会」に顔を出すことにした。

こは元々は、松尾さんがリクエストに応じたいろんな曲をピヤノで弾いて、お客さんと共に楽しむ、といふ名目のものだったさうだが、いつぞやから参加者が「歌いたい」といふ嗜好を示すやうになり、いまや『モンゴル松尾のピヤノ伴奏で歌える』といふぢつに贅沢な素人さんのライヴ・パーティーの様相となってゐる。

私は詳しく知らずに行ったのだが、参加者はあらかじめ譜面を用意して、松尾さんと打ち合わせたのち、発表する、と云ふ形らしい。予定の参加者が終わったのちに松尾さんから飛び入りを勧められ、ピヤノの弾き語りでサッチモを歌わせていただいた。その後、松尾さんと酒飲みながら語った内容も楽しく、あぁ、良い仕事してはるなぁ、といふ思ひ。

朝からなにか楽しいことが連続して起こり続ける、といふ気分の良い日、の典型的な1日であった。日々感謝である。
にしても、こないだからやたらピヤノづいてゐるな・・・。ナニかの虫の知らせか?。

4月27日(木)ーーーーーーーーーーーーーー

つまらんビデヲを金出して見てしまった。

「エロティック・ホラー」なる謳い文句に釣られてしまった自分が情けない。
エロホラには既に「エンティティ〜霊体〜」と云ふ最高傑作があるのだから、あれで十分と思はねば、と人生何度目かに思ってしまった。「金をドブに捨てる」と云ふ言葉があるが、それぐらいつまらん代物だった。

上野学園ホールの周辺に、高齢層の人たちが集団でゐるな、と思ったら、けふドゥービー・ブラザースが広島に来てゐたらしい。ファンの方々には申し訳ないが、ローリング・ストーンズと並んで、私が積極的な興味を持てないバンドの典型がドゥービーだ。もちろん、悪いとは思はないよ。だが、あんなに世界中にファン(私の身近にもとても多い)がゐる、といふ事がピンと来ない、といふだけで・・・。

GWが近づいてゐるからか、断片のやうな思考が次々浮かんでは消えてゆく。