週変わりのシュウ

心の凹みに腰掛けて

5月6日(土ぱんぱかサミット2023@ブラッスリィ・ヴァンダンジューーーーーーーーーーーーーー

ぱんぱかトリオ恒例の黄金週間イベントライヴは、安定の雨天(笑)。バカっ晴れ男に見えてぢつは雨男、と云ふカワの字の本領発揮。しかしこのユニットも慣れたもんで、3人が乗り込んだ上にすべての音響機材と楽器を載せ、集合から会場入り&機材搬入までが30分で完結する手際の良さ!!。雨天なんぞなんのその、と云ふプロの動きであった。

そしてライヴ時間ころには、割と本格的な「豪雨」の様相を呈して来た天候にも関わらず、会場のヴァンダンジュは満員の盛況。コロナ下にあっても一度も中止しなかったこのイベント。絶品の料理を振る舞ってくれる店主縄手ケンタの手腕も含め、「継続の意味」を強く感じさせる良き1日であった。

私はぱんぱかトリオの専用「ゔぃを子」を使用。ヘフナー(本物)を使うことも考えたが、どー考てもグレコの方が良いので(笑)。ぱんトリでは立ち位置の関係上、私はヘッドセット(頭に装着するマイクロフォン)を使うので、そは孫悟空の輪っかのやうにアタマを締め付け、終演後にはスキンヘッドに痛々しく跡が残るもまたわろし。

絶品カレーの賄いに合わせ、けふは本当に久しぶりに演奏前に一杯のビールを頂いた。

5月7日(日ーーーーーーーーーーーーーーー

休み。昨日に引き続き雨の1日。

大義名分かのごとく休む。映画を見て本を読み、「雨の日は休み」と云ふ曲ができた。

晩ごはんにアラマキ鮭のちゃんちゃん焼きを作ったが、塩気が強すぎて不評。ぬ〜。

5月8日(月ーーーーーーーーーーーーーーー

ほぼ二週間ぶりのバイト。

この頃、ツアーに出て余裕のある時は、ここの同僚たちに土産(茶菓子)を買って帰ることが増えた。好評で迎えられ、「あぁ梶山さんはまたツアーに出てたんだね」といふ暗黙の許容を得られるのは良い。まぁ50代後半の男が二週間まるっと休んでもOKの職場など、他にあんまりないだらう。

助かってゐる。

5月9日(火ーーーーーーーーーーーーーーー

歯医者へ。半年に一回の定期検診。

前回指摘された『虫歯寸前』のやつは、その後半年の丁寧なブラッシングで進行を食い止めてゐるやうだが、けふ新たに『以前(十数年前)治療した部分の経年劣化』が発覚し、近日再治療と相なった。あぁ〜。

けふはこれ以外のミッションがなく、来週から始まる「新しいレッスン会場」の下見と、そこに到達するまでの所要時間を測るため、のシミュレーションをバ。アクセスの良い会場なので、むしろ以前の現場より早く到着できるやうだね。

んで、巨大モールの中に新たに出来るスタヂヲなので、当然周囲も華やいで(目の前が書店!)ゐて、(今のところは)悪くないかんぢである。

5月10日(水ーーーーーーーーーーーーーーー

けふは 11時からバイト5時間勤務のあと、1時間だけ間をおいてレッスンが始まり、途切れずに22時まで続く、といふハードな日。帰宅時には「ぐぬ〜」といふかんぢのくたびれ具合だった。

サミット、とやらが近づき、街の辻々に警官が立ち、通りには広島県警以外の警察車両があふれ、超絶に物々しい広島市内。イヤハヤ こんだけの大騒動を持ち込んでなんの茶番が繰り広げられるのか、迷惑千万な話である。

まぁおかげでこのところの広島市内は、いまのところ日本で一番治安の良い街、にはなってゐるだらう。嗚呼有り難や有り難や〜。

5月11日(木カンターレ・しーな@FUKUMAーーーーーーーーーーーーーー

しーなとシュウの「新形態」、しーなさんが鍵盤楽器を触らず、伴奏はベースのみで行う「カンターレ・しーな」のお目見えライヴ。ライヴの中にこの形態のものが入ることは何度もあったが、1ライヴをまるっとこのスタイルで演るのが初、といふことで・・・。

旅仲間、打楽器叩き語りのヤマザキヤマトを迎えるにあたり、この新機軸を打ち出してみたが、なかなか美味しいかんぢになったのではないか、と・・・。常時やや深めのリヴァーブと、ピッチシフトでオクターヴ上の音を出しながら、アルペッジョからコード奏法、スラップやダブルストップも多用し、割と満遍ないバリエーションを。

オリジナルもやったが、けふの場合はやはりカヴァーが光ってゐたやうで、自身もそっちに手応えは感じたな。
なんにせよ、今後鍵盤が不自由な会場でのライヴも選べる、と云ふ事が立証できてよかった。

後発のヤマトは、結膜炎で片目を隠したゲゲゲの鬼太郎のやうな様相(笑)だったが、相変わらずのシブい低音ヴォイスと各種打楽器を見事に操りながらの円熟パフォーマンス。割と頻繁に一緒にやってゐるな、と思ひながらも、またの共演を誓いながら、久々にしっかりと打ち上げも。

けふのしーシュは、二人してチャリでの会場入り。中学生バンドか?!(笑)。

5月12日(金乱蔓2023@カフェ・テアトロ・アビエルトーーーーーーーーーーーーーー

昼いちから、この日曜に執り行われるイベントのリハ。
90秒ぐらいの曲の断片を、休みなしで20曲近く演奏し続けねばならん、といふ、わりと過酷な現場らしい。曲の尺決めやテンポの確認など、アレコレ頭を使いながら譜面も初見、といふ「左脳を使う」リハだった。板チョコを一枚パクと食いたいかんぢだった。

その後、チャリで一旦帰宅し、しーなさんに迎えに来てもらい、数年ぶりに復活する即興パフォーマンス「乱蔓(みだれかずら)」のライヴへ。

ストリッパー牧瀬茜、舞踏家 大槻オサム、と私による前衛トリオで、割といろんな場所で数をこなして来たこの企画。コロナやら色んな理由でだいぶご無沙汰となってゐたが、けふ晴れて復活。豪華ゲストとしてピヤノにしーなさん、バリトンサックスに宮城出身の 鈴木芳幸を迎え、オサムくんの根城であるアビエルトにて。

鈴木くんは、以前ランドゥーガの即興ワークショップでたまたまタッグを組むことになり、あの佐藤允彦氏をして『良いねこの二人』と言はしめたセンスのある若者。けふ久々の共演となって嬉しい。

まぁ全部にわたって完全に即興なのだが、かといって「やればいい」といふモノではない。お客さんがその中に何かを見出せるやうなものでなければ、パフォーマンスとは云へぬのだ。

           写真は以前の共演時

まぁかういふ企画では必然的に私が「船頭」となる。けふも茜ちゃん、オサムくんの動きを逐一観ながら、その一挙一頭即に反応し、空間をコントロールする。何度か「しーなさんと茜ちゃんだけ」の場も作り、1時間とちょっと経ったくらいから、緩やかにフィニッシュに向かう流れを作った。しーなさんは勿論、見事に反応し、対応する鈴木くん、さすが!!。

良いパフォーマンスだった。
茜ちゃんが全裸になる、といふ事もあり、色々なコンプライアンスから 映像で紹介できないのが残念なのだが、また演りませうね、と再演を誓い合う。

昼いちのリハから始まり、日付がわり直前まで。右脳と左脳をフルに使った1日。バイトの疲労とはまた違う疲労は、しかし心地よい疲れをもたらす。