週変わりのシュウ

昨日僕はあれほど信じてゐたのに

8月20日(日)ーーーーーーーーーーーーー

「よるのよはく」のためにラインナップを精査してゐる。今回ベースは弾かず、ギターのみで演る。高校生ん時に買ったオヴェーションのバラディア。せっかくなのでこのギターを買ってからこんにちまでを、作った楽曲で振り返らん、と・・・。

したら、極めて深刻な事実が浮き上がった。

ワン・パターンなのである・・。
折々で、自分的にはこれまでになかった新しい表現方法、として好んでゐた手法を、はるか太古に作った曲ですでに使ってたりして、人様にお出しできる曲(自信のある曲)を16曲、並べてみると歴然。おんなじ曲なのだ!。

己の才能のNASA・・・底の浅さを、自ら掘り起こしてしまったやうで、激しく落ち込む日曜日の黄昏であった。
あぁ〜。

8月21日(月)ーーーーーーーーーーーーー

作曲の才能はなくともバイトはせねば・・。

来月から新しい店長が就任される、と云ふ。全くの異業種から入って来られた方で、まだ年も若く、なかなか大変なチャレンヂなのではないか、と・・。激務のあまり身体を壊さねば良いが・・・。

夜はしーシュのリハ。『最低でも週一でリハ』を謳ってゐたこのデュオも、此の処その時間も取れずにゐるのが現状。なにを間違えてこんな忙しい日々を晩年に迎えてゐるのか。

8月22日(火)よるのよはく2023年3回め@ふらんす座ーーーーーーーーーーーー

「今年こそコンスタントにソロを」と思って始めたが、やはり尻すぼみになりつつある地元でのソロ。
6月に久しぶりにやったソロの旅も含め、なかなか自分のニッチを考させられるもので、まぁ人気が出んから辞める、とか云ふ訳ではないけれど、継続するモティベーションをどこに持つか、が問われる問題。

今回はあえて「ギター一本勝負」。同じタイトルで高校時代にやってゐたライヴを再現する形で、弾きにくい40年前のギターのみを相棒に、全部で17曲。正統派の弾き語りストとして臨んだ。

ライヴの出来自体は悪くなかった。「ごだん」で演ればもぅちょっとは流暢なギター演奏だったかもしれんが、まぁそれも良い。ふらんす座頭首ゴトウイズミからMCへのダメ出しが出た(笑)。これはまぁ笑える案件として。

今後はまぁ無理をせず、ギターベース半々の弾き語りを主軸にしてゆくだらう。年内もぅ一本ぐらい広島市内でのソロをやろうと思ふ。それもだが、講師生活初めての『生徒の発表会』のやうなものを10月に予定してゐて、これがなかなか気になってゐる。

8月23日(水)ーーーーーーーーーーーーー

物価の高騰が、ひしひしと生活に影を落としつつある。
私は元々吝嗇だが、「金を使わずに暮らす技」には長けてゐるつもりだった。だが、今までのその技術が、割と通用しなくなって来てゐるやうな気がする。同じことをやってゐたんでは、前ほどの倹約につながらぬ世界になって来たやうだ。

冗談ではなく、演奏のギャラを「米」や「味噌」や「野菜」といったものにしてもらう時代が来るのかもしれない。まぁそれならそれでも構わんのだが・・・。

8月24日(木)ーーーーーーーーーーーーー

バイトの後、レッスンまでちょいと時間が空くので、久しぶりに「街歩き」をしてみた。
まぁ、たぁ云ふても馴染みの道をぶらぶらするだけなのだが、気のせいが猛暑もやや収まり、歩くのもそんなに苦ではない。うろうろしつつ楽器店や書店を覗いたりす。

驚いたのは、おぉ久しぶりに他我子にでも・・・と思って、まぁさしたる期待はせずに行ったのだが、その心情を遥かに上回る惨状。店舗の規模は半分に縮小され、しかもその半分がなんと邪兄頭のコーナー。昨今ホストにするにも難しさうな女々しげな少年の等身大パネルが列挙され、残りのスペースも半分以上が国内の、しかもインディーズのヒップホップとか、さういふの・・・。

かつてヨーロッパのプログレや、マイナーな民族音楽、前衛的なジャズなど、なんでも揃ってゐたこの店のあの隆盛はすっかり過去のものになってしまったやうだ。そもそもかく云ふ私が、かういふ店舗でCDなど買わなくなって来てゐるのだから、これはまぁこうなるだらうな、とは・・。

しかしまー、それを置いといても、あの、「いつの時代の男娼か?」と思ふやうな気持ち悪い少年たちのパネルはやめてほしい。

8月25日(金)ーーーーーーーーーーーーー

朝から某シークレット・プロジェクトのリハに。
メンバーに私が好むサックスの岡本亜希子がおり、相変わらずのその佇まいにナゴむ(笑)。今回の企画には彼女の生徒も参加するやうで、さういふ時には「先生の顔」になるのは、まぁお互い様なんだらうが、面白い。

レッスンまで時間が空くので、一旦帰宅す。
晩飯のメニュウを考へながら買い物。去年の日記を省みるに、2022年の同日、やや夏バテを感じて贅沢なステーキを食した記録が残ってゐた。たしか『ご家庭でプロ並みの仕上がりにできるステーキ術』といふのをみて勉強して、分厚いオージィ・ビーフのステーキを焼いたのであった。そして翌日、倦怠感や眩暈が霧散してゐたことに喜んでゐた。

今年もさうしやう。だが今年は財政難にてステーキは難しいので、いわゆる「焼肉」にした。

8月26日(土)ーーーーーーーーーーーーー

ぱんぱかトリオでやる営業のリハ。
珍しいことに、ここにおいて我々は「ぱんぱかトリオ」ではなく、タヒチアン・バンド『ウパウパ』としてこの仕事をすることになる・・・やうだ(笑)。

まぁ、行政主体で進行するイベントあるあるな話で、色んなところが「大丈夫か〜?」と思ふやうなかんぢなのだが、カワの字 うまく立ち回ってくれてゐてありがたい。それどころか、彼はこのために慣れぬタヒチ語での歌も憶え、アレンジや採譜も進めてくれておる。しーシュとしても、その心意気に応えん。

・・とは云へ、私は前のリハの内容をすっかり忘れており、カワの字にだいぶ不安材料を与えてしまったのではないか?。本番までには仕上げるけぇ、安心してね。

しーシュでこの手の話を受けることは多く、まぁどっちかてぇと大得意なのだが、ぱんぱかもこの手の仕事が受けれるやうになって来た、てのが良い。良い仕事でカワの字の信頼をバックアップしたいね。

その後、軽く打ち上げに、横川の名居酒屋「PUMP」へ。
かつてライバルとして鎬を削って来た古い音楽仲間がよく集うお店だが、けふも満員。懐かしい人にも会え、嬉しい一夜。まぁ賑やかな店なので、話し声があんまり聞こえん、と云ふ・・・(笑)。