週変わりのシュウ

名前?・・あぁ、ビー玉ですよ

10月23日(月)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

バイト。天気の良い月末の月曜日にて、激忙を覚悟して行ったが、その覚悟を遥かに上回る激忙の壱日であった。昼の2時間だけで10万以上の売り上げだったのではないか?と思ふほどの・・・。久々に「辞めたい」と思ってしまった。

帰宅してベースを弾いたのだが、左手が攣って動かぬぐらいだった、と云へばどれほどの激務かお分かりいただけるだらうか?。

10月24日(火)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

楽器店教室にてレッスン。

こないだの「かじやまつり」に、唯一のティーンエイジャーとして参加した高校生の生徒が、受験に専念するためにけふで退会。最後のレッスンをす。
ウチに何年通ったかな?。よく懐いてもおったし、けっこうスジも良く練習熱心でもあったので、上手になった。これからもまぁ時間があらば弾き続けるが良い、と諭して別れる。

いざ、さらば。

10月25日(水)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

バイト。
通勤途上でなんやら腰をグネったしまったやうで、久々に腰をイワした感。その上で、こないだほどではなかったが、けふもなかなかの激忙であり、後半は立ってるのがシンドかった。ギックリ腰2秒前、てかんぢ。「早退けする?」と言ってもらえたが、けふはこの後レッスンもあるので さうもいかず、まぁ最後まで頑張った。

その後のレッスンは教室も寒く、腰にコタえる。あー、またこの寒い部屋で過ごさねばならぬ季節が来るか。

帰りはチャリに乗るのもキツいので、家まで1時間くらい歩いて帰った。

10月26日(木)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

経験上、腰痛に一番効くのは「歩く」ことであり、昨日それをやったおかげで、少しはマシになってゐる。けふも可能な限りでストレッチをやり、歩き、患部に血流と温もりを注ぐ。

けふは壱日リハーサル。
広島のシャンソン界を牽引する歌姫 渡邉千歌さまの直々の指名を受けた仕事。「なんでワシが?」と思ふも、千歌どのは現在、私の旧友にして朋友、セイントルイズスタジオの数井政彦のプロデュースの元で活動しており、そのカズイの推しもあって実現することに。

話を聞いてみるに、その仕事内容も『シャンソンでござんす!』みたいなモノではなく、むしろ他の雑多な出し物の中で千歌どのの歌をフィーチャーす、といふ企画のイベントらしく、まぁそれならそれでといつもの自分を演ることに。

カズイのプロデュースらしく、緻密に計算されたシーケンスを流しながらの演奏となるが、もとより打ち込みに合わせるのはお茶の子サイサイ、な私。そこに自由な解釈を加えながら、のびのびと演らせてもらう。まぁこれで『やっぱりシュウさんはナイわ』と思はれたら、それはそれで仕方ない。

10月27日(金)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

バイト。
ここ数回の激務に比ぶれば相当ヒマな日であった。飲食店が毎日こんなでは早晩ツブれてしまうが、たまにはかういふ日もなければ働き手は死ぬ。だが、かういふ日は疲れぬか?と云へば、これはこれでそれなりに疲れるのだ。何ごともほどほど、が肝要。

けふはその後レッスンが1人だけ入ってゐたので、帰宅せず、長い待ち時間を練習して過ごす。ギター弾き語りを1時間、ベースを1時間練習したあと、北九州の朋友テーさんこと村岡達也氏の息子、カナダのシンガーソングライター Jonah Yanoの新作を聴く。

ジョナと云へばShoes*だが、新作はもっとソフトなかんぢ。私の好きなアラン・ハンプトン等に比ぶれば、そのソフトさにもっとアブラが乗ってほしい気はする。

まぁこのソフトさが若い女性にはたいそうな人気らしく、それでこそ彼の持ち味として、これほど売れてるのだらうけど・・・。

10月28日(土)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

しーシュのリハ。
この頃われらが思ってゐる楽曲へのアプローチを具現化する、そんなかんぢのリハとなった。こないだの広島〜岡山がいちばんえぇ形として発露したものだが、あれを偶然の産物にせぬためにも、あらゆる方向から楽曲を再認識し、構築し直す。真面目なデュオである。

けふは夜、ライヴを見に行く。
なんのSNSだったか、フランス発のバンド・・・ギター×2、コントラバス、セロ、に女性Voといふ編成のエリノア&オフィーリア・リバースといふバンドが日本ツアー中、とあり、ほほぅ、と思って熟読したら、広島にも来る、と。して、なんとそはけふである、といふ。

これは「呼ばれた」と思ひ、タマタマ用事のない土曜日だった事もあって、なんの前情報もないままに、見に行くことにした。

こ ・ れ ・ が ・ !!

私がこれまで生で見たモノの中で、3本の指に入る素晴らしいライヴを見せてくれよった。
耽美系ゴシック・プログレ・・?。懐かしきルネッサンスとかエンヤとか、あの辺のかんぢに近い音楽性なのだが、あれに近代的なジャズのアプローチがふんだんに入ってゐる、といふ、私にとっては割とドンピシャな音楽性だったのだ。楽師それぞれが充分なソロが出来るほどのパフォームに加え、これが全員めちゃくちゃ歌も上手いのだ。云はばメセニー・バンドなみの演奏力のバンドが、テイク6なみのコーラスを聴かせる、といふか・・・。

まーぁ、ホンマにスゴいライヴだった。
これが広島で、この距離で、見れたなんて!!参考動画*

けふほど私は自分のタイミングの良さに感謝した日はない。日頃どっちかテェとタイミングの悪い人生、を自覚してゐるだけに、けふのこれはホンマにご褒美だった。加えて、けふほど せめて『あなたたちの音楽をどれほど素晴らしいと思い、けふどれほど自分が感動したことか』ぐらいは正確に伝えることのできる英語力が欲しいと思ったことはない。

それほどのライヴだった。

10月29日(日)渡邉千歌トリオ@シックス・ワンーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、問題のライヴ。
リハが朝11時からで、本番が夜の19時から、といふ典型的な「待機型イベント」。
この朝の時点で、困ったことに私はたいへん調子が悪く、熱っぽかったり寒かったりして、正直「ヤバいな」と思ふほどだった。

リハ(10分で済んだ)を終え、一旦帰宅。しかし熱を測れば平熱だし(一応コロナの検査もした/陰性)、倦怠感はスゴいが食欲はある。これはもぅ寝るに限る、と夜まで寝る宣言をして、ちゃんと寝床を設え、本気の昼寝、をしてみた。
女房によれば、「なんかうなされてゐた」らしいが、目覚めはスッキリ。あぁ、なんとか持ち直したぞ、と。

バーイによってはタクシーかなんかで再行するつもりだったが、チャリを漕ぐ体力が復活してゐた(ちなみに朝のリハもチャリ通)。

行ってみると19時から、と聞いてゐた出演時間が、一部出演者のワガママで1時間後に繰り下がっており、一瞬ムカつきながら、それでも友人楽師も出てゐたので、それらを見ながら出番を待つ。千歌どのとカズイは一緒に行動してゐるが、私はひとり全く別行動で、自由に会場を出入りしたり、ケータリングをツマんだりしてゐた。

して、本番。
前の出演者までで充分に温まってゐた会場(満員)は、聞き慣れぬシャンソンとは云へ、カズイの軽妙なアレンジによる打ち込みのサウンドで、壱曲目から大盛り上がり。私もトラとは云へ かういふ場で遠慮するほどオトナではないので、主役を喰うつもりで、ベースソロにヴォイスパフォームにメイン歌に、とガンガンいく。

だいぶ「持ってって」しまった感はあり、千歌どのが今後私をどのやうに処置するか分からんが(笑)、私個人的には、思ひのほか楽しい現場をありがとう、と伝えたい。

しかしまー、他の出演者から絶賛されたり、会場の話題になったりしてイイ気になってはみるものの、昨日見た「アレ」・・・、あのフランス楽師たちのパフォームから比ぶれば、私の「コレ」なんぞ児戯に等しいことは一目瞭然。自分は誤魔化せぬ。私もまだまだ修練を積み重ねねば、いつかボロが出るのだ。

10月30日(月)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

期せずして休みとなりて月曜日。
練習も終え、久しぶりに映画でも観に行くか、と。

前から気になってゐた「唄う六人の女」。
サスペンス・スリラーとの触れ込みで、PVを見る限り確かにそのやうなものも感じられたが・・・。出演女優陣(セリフなし)と、時折挿入される自然の風景(奈良らしい)の美しさは素晴らしかったが、女たちの正体(?)が分かってからは「あれれ?」な印象。これはミステリーではなく、ファンタジィではないか。どーせなら最後まで『なんだったのだ?』と思はせてくれた方が良かったな。

竹野内豊&山田孝之、といふムサ苦しさの極み、みたいな主演男優ふたりがホンマにムサ苦しくて(笑)、まぁその対比としての女優陣の妖艶さが光り、だいぶ無理のあるストーリィなのだが、面白くないことはない、と云ふ映画でござった。

音楽も全編よかったのに、最後の最後、エンドロールでまたつまらんJ-POPが流れてきて「またか」との思ひ。これはホンマにやめるべきだ。映画を台無しにしてゐることに、なんで誰も「NO」を突きつけぬのか?。

10月31日(火)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

誕生月最後の壱日はバイトの日。

終盤、外国人15人の団体様がやってきて、そのオーダーに奮闘。ここまでの団体相手だと逆に燃えるな。
けふはバイトのみで レッスンなし。

帰り道、夕陽が山肌に当たってゐる光景がとても美しかった。緬茨姆峯(メツム峰:中国雲南省の山脈)の写真を見たことがあるが、あれを思ひ出した。まぁあれほどではないにせよ、やはり山脈と夕陽は絵になるねぇ。かういふ光景を見ると、広島は美しい街だ、と思へるのである。