週変わりのシュウ

君が挫けないやうにどれほど祈ったか

10月15日(日)梶山シュウ音楽教室発表会「かじやまつり」ーーーーーーーーーーー

三十数年、音楽講師をやりながら、一度もやったことのない「個人教室の発表会」を初めて執り行なった。

生徒に促された事もあるが、弾き語りの生徒が多く居る今がまぁ絶好の機会だな、との思ひもあり、しかしフツーの「発表会」では面白くない(私が)と思ひ、せっかくなので生徒全員と私がセッションする、といふイベントにしやう、と至った。ベースの生徒にはギターや歌で、歌の生徒にはギターやベースで、まぁ私は大変だがそれをも楽しもう、と。

生徒事情につき、えらいこと年齢層の高いイベントとなったが(笑)、会場運営や給仕に力を貸してくれた仲間のおかげもあり、みんな楽しんでくれたやうで良かった。日頃狭い部屋で一対一でしか弾いたことのないパフォームを、かういふ場で発露するのは、確かに有効であらう。そのささやかな手伝い、といふわけだ。

私はまぁ正直ホンマにだいぶくたびれたのだが、打ち上げで生徒同士が仲良く歓談してゐるのが、意外にも一番嬉しく、疲れもフっ飛んだ。初めて社会貢献ができてゐるのではないか?といふ気すらした。良い仕事ができたなら幸せである。参加してくれた生徒さんと、協力してくれた仲間たちに、感謝。

よほど気分が良かったのか、打ち上げではだいぶ飲んでゐたが、なんか3ツ向こうの駅まで無意味に足を伸ばして帰ったやうだ。

10月16日(月)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

上述のやうな理由でか、なんか必要以上に二日酔いになっており、まぁけふあすと休みを取ってゐたので、怠惰な月曜日を過ごすことにす。晩飯を作る以外の建設的なことを、何一つやらぬ壱日。

10月17日(火)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

怖しいことに誕生日だ。58歳になってしまった。
ナンとまぁ・・・。
あと2年で「還」ですよ奥さん。

10月18日(水)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

女房が白内障の手術を受けるので、その送迎など。
白内障の手術と云へば、まだ私が二十歳かそこらの頃、オフクロが受けたそれは、二週間近い入院を要する、ほぼ「拷問」に近い苦痛を伴ってゐたやうで、あまりの苦痛にオフクロは『片目だけでえぇ』と途中棄権したほどだった。

今や白内障手術なんぞ日帰りどころか数分で済むやうで、医学の進歩はホンマに凄いものだ。私はいわゆる「灰色目」といふ虹彩の薄い目をしてゐる(遺伝)ので、いづれ白内障は避けれぬであらう、とは云はれてゐる。オフクロの当時の話を聞く限りは「死んでも手術なんぞ受けん」と思ってゐたが・・・。

10月19日(木)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

今週唯一のバイト日。
誕生日近辺を怠惰に過ごしてゐたので、その分・・と思ひながら。

夜はレッスン。「かじやまつり」以降初のレッスンだったので、出演した生徒の感想なんぞも聞く。特に歌の生徒は、他の歌い手の存在が刺激になったやうで『あの人みたいに歌いたい』といふ意見などありて、よしよし、と思ふ。これで生徒同士がいつの間にかバンド組んでたりしたら、もぅそれはWhat a wonderful world よ。

10月20日(金)しーシュプリゼンツ・天まで届く樹@JUKEーーーーーーーーーー

だいぶ焦ったかんぢで打ち立てた久々のしーシュ企画。

京都(滋賀)から不条理ソングデュオ「ザンネンズ」を、神戸(近畿)から女性清涼デュオ「ハナツムギ」を呼んでの広島公演。それぞれ凄腕の鍵盤奏者を擁するユニットに、しーなさんがグランド・ピヤノでパフォームしてほしい、といふ思ひから、JUKEを会場にして。

まっっったくカラーの異なる3ユニットを並べて、どーなるかいな?とも思ったが、終わってみるとそれぞれの熱演で、ある識者曰く『全部のユニットがそれぞれ前の出演者の印象を完全に払拭するイベント』だった、と。
そは素晴らしい賛辞。いや〜〜〜、準備や集客など、なかなか大変だったがよきイベントにできて安堵。

しーシュはかなりチカラの入ったパフォームだったやうで、迫力と貫禄で持ってけた、といふかんぢだったと。

いちをう満員にできた会場には、コアなファンに混じって こないだの「かじやまつり」の出演者がほぼ全員見に来てくれており、つくづく私はよき生徒に恵まれてゐるな、と思った次第。

10月21日(土)「リリカルにシカケル」@岡山 奉還町256(にごろ)ーーーーーーーーーー

昨日広島に来てくれたザンネンズと共に岡山に遠征(行程は別々)。今年の3月にも演った奉還町の256へ。

256はザンネンズの紹介で巡り合ったお店。店主の青木光男氏はスタンダップ・コメディアン、といふのかなんといふのか、全編即興によるトークで1ライヴこなせてしまう話術の達人。お客さんも一風変わった人が多く、ここのライヴは大層盛り上がる。

けふのしーシュはトップバッターだったが、ループの使用を廃したセットリストで、終始即興性に重点を置きながら、わりとここんところではベストなライヴ。ザンネンズも昨日よりはやり慣れたハコで、伸び伸びと演ってゐる。どっちのパフォームにもお客さんは大受けで、よっしゃよっしゃ、といふかんぢ。

光男氏はだいたいトリに「青木光男劇場」と称したトーク・パフォーマンスをやる。けふも見事な展開を見せてくれたが、最近は即興歌に挑戦してゐるらしく、ならば、としーシュで押しかけバッキングを。光男氏には邪魔だったかもしれんが、それなりのインプロヴィゼーションで対応。客席を盛り上げることはできた。

打ち上げの後、けふのうちに大阪へ移動する、といふザンネンズを見送り、我々は明日グランド・オープンを迎える、といふ朋友店MOGLAへ顔を出すも、さすがにもぅたれも居らず、明日改めて訪れやう、と、一旦退散。

10月22日(日)ーーーーーーーーーーーーーーーーー

広島に帰る前に、新しいMOGLAへお祝いに訪れる。花束持って!。

店舗構築を逐一写真で見てゐたよりさらにイイかんぢの店内に、ふたりして感心。まだまだ片付いてない、といふ事だが、今夜店主サンちゃんと息子ヨシキによる「岡山通天閣」のライヴでいよいよオープンする、と。

壁にはすでに新店舗でのライヴ告知ポスターが貼られ、そは友人の旅楽師ばかり。「しーシュ出遅れたねぇ」とママのエリさんに云はれたから、といふ訳でもないが、慌てて今年中の壱本を予約して帰る(笑)。つきましては12月14日(木)新MOGLAにしーシュデヴーが決定。

交代で運転しながら広島へ。11月にはこの車でついに東京まで走ることになってをり、今から気を引き締めておかねばね。腰痛にも注意。ツイデに車内で「チョイ出し」を撮る。