週変わりのシュウ

ただ一面に真っ暗であった

2月10日(土)テアトロ・アビエルト:インプロバァーーーーーーーーーーーーー

激忙バイトから解放される週末。
まづはしーシュのリハ。

週末の夜市で演る企画もの「 組曲:Space Fantasy」を集中的に。まぁ自分らで作った(編集した)ものだが、ややこしい10分越えの壱曲に集中するリハは、気分的に悪くない。久々に「プログレ」といふ言葉を思ひ出した。

夜は久しぶりに「即興」の世界へ。
電車で上八木まで行き、ご無沙汰してゐるカフェ・テアトロ・アビエルトの即興ワークショップ「インプロバァ」に初参加。店主にして主催の大槻オサムくんから話を聞き、前々から興味があったイベント。用事のない土曜日と開催が上手く重なって初めて参加できた。

出演者・・・といふか参加者が三々五々集まってきて、誰からともなく音を出し始め、大きな即興のステージに繋がってゆく、といふ企画。その場にゐる全員が、観客であり出演者である、といふ、なかなか面白いライヴだ。

毎回いろんな人が来る、と聞いてゐたが、けふは電子音、電気ギター、バリトンサックス、尺八、ジェンベ、おもちゃ各種、ピヤニカ、舞踏、朗読、華道、と多岐に渡り、即興を楽しんだ。

けふの私は、このテのステージでは大体満載で挑むえへくたを一切廃し、電気ベースの「素の音」のみで挑んだ。それでもまぁ圧倒的に「即興なれ」してゐるので、けふもなんとなく私を中心とした前衛的なアンサンブルが展開された。極力「音楽的な」即興を心がけたが、なかなかいいかんぢになって楽しい。

意外な人や久しぶりの人にも会え、終演後はナゴやかに酒を飲み飯を食い、楽しい宴となって満足。たまにはこのテのイベントに参加して、「即興度胸」みたいなものを磨いておくのも悪くないね。

 

2月11日(日)Shinya 還暦ライヴパーティーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さてけふは我らが友にして、プログレッシヴ・ロックバンド「ちきちき」の主宰&ギタリスト、広島のアマチュア音楽会の灯台守りとも云へる偉大な先輩、川本伸也さんの還暦を祝うライヴパーティーにしーシュで参戦。

シンヤさんとは長い付き合いではあるが、此処数年 芸北地域や可部高OBとのつながり、そして何よりしーシュが毎年山口県は長門で開催してゐる「パタ屋イベント」で特に密な付き合いとなっており、しーシュもそこに含まれたわけだ。

なんせ交友関係の広いお人なので、会場のバンキッシュは、昼イチから夜まで、シンヤさん還暦を寿ぐ出演者で満載。それこそ可部高の後輩たちや、親交のあるアマチュア楽師、旅の歌うたいまで多岐にわたるミュージシャンたちがそれぞれシンヤさんを祝う。

我らの出番は夕方だが、友達のバンドも多数出るので、早めに会場入りして耳がヤラれぬ程度に他の出演者の演奏を楽しむ。ぢつはけふの我ら、オーラスにサプライズを仕掛ける企画メンバーに選出されてゐて、そこそこの秘密を保ちながら隠密的な監視行動も・・・(笑)。

そして夕方。しーシュは「プロ枠」のトップバッターとして。いつもの得意ナンバーをダダっと4曲立て続けに演奏。音がデカ過ぎて演奏の内容自体はビミョ〜だったが、結果的にはお客さんが一番多い時間帯でもあり、ウチららしいパフォームを楽しんでもらえた様子。

その後も出演者の熱演は続き、本来ならシンヤさん率いる「ちきちき」がイベントのトリを飾るハズだったのだが、なんとドラムスのてっちゃんがヘルニアの手術で欠場を余儀なくされ、ちきちき自体が無念のリタイヤ。その不在を埋めるべくサプライズが企画され、シンヤさんのギターを中心に特別出演のメンバーも含む演奏が執り行われた。パーカッションのツンちゃんは、この日の出演枠にも居なかったのに、このためにだけ駆けつけてくれ、シンヤさんの驚愕と感涙を呼んだ末、場内の大合唱でフィナーレを迎える、といふ、まぁ終わってみれば大成功、のイベントであった。

あらためてシンヤさん、おめでとうあります。
これからも元気で、いつまでも一緒に遊べますやうに。

打ち上げでは旅楽師の寺田町さんや、博多のパーカッショニストAjiさん、こないだ自身の還暦ライヴで共演したモンゴル松尾さんらとナゴやかに。痛飲するつもりで出かける前に布団まで敷いてきたが(笑)、さほど泥酔することもなく、深夜1時頃には帰宅。

2月12日(月/祝)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨日のけふで、シンヤさんと仕事(笑)。

シンヤさんが日頃勤務する広島市東区民会館にて、セイントルイス・スタヂヲの数井政彦(あのカズイ)が講師として敢行される音響セミナーのゲストとしてしーシュが演奏。まぁ、主役は音響を学びたい受講生の皆さんで、我らは半分以上「待機」。

要所で呼び出され、ギターやピヤノをピャッと弾いて、といふわりとプロフェッショナル要素を要求される仕事で、まぁ自画自賛ながらしーシュにたいへん向いてゐる仕事だと思ふ。カズイもそれを分かってるから我らを指名してくれるんだらうけど・・。

夕方には終わったが、昨日一昨日のも含めてなかなかくたびれた。しかし音楽に深く関わる週末は望むところであり、かういふ暮らしができるうちは、元気で頑張らねばね。

2月13日(火)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

レッスンを休みにして、休む日とした。

まぁほぼ壱日動画の編集をしてゐたので、「休み」といふかんぢでもなかったが、もぅ一歩も外に出ない、と決めたので、まぁ潔く壱日デスクワークと休養に当てられたので・・・。
アレでも夕方散歩でも・・と思ったが、それもやめておいた。

かういふ日もたまにぁえぇやろ?。

2月14日(水)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨日の休日の埋め合わせのやうにキビし〜い壱日。
バイト5時間勤務のあと、レッスンが5コマ。終了が22時、といふ、まぁよぅ働いた壱日。

週末から週頭にかけて「酒浸り」とも云へた日々だったので、昨日とけふは酒を摂取しないことにす。するとまぁ眠りが深いので、朝までぐっすり眠れる。酒飲んで熟睡できたのは「若者」だったから、なのだ。

2月15日(木)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バイト連勤。

ここんところ右手の小指側に強い痛みとバネ指の症状が出ており、これの理由が判らなんだのだが、けふ『玄米を茶碗に盛る動作の角度』が悪いのだと判明した。バイト先での私は、勤務時間内だけでおそらく100杯は茶碗に飯を盛るのだが、玄米の釜は白米のそれよりホンの少し「高い位置」にあり、これをしゃもぢでこねくり回す角度が、右手の小指にだいぶ負担をかけてゐるらしい。

思はず「ユリイカ!」と叫びたくもなったが、まぁだからと云ってどうしやうもなく・・。

ぐだぐだにくたびれたので、せめて好きなものを食おう、とかつをのタタキを買って帰った。

2月16日(金)薬研堀夜市 第41回:Space Fantasyーーーーーーーーーーーーーー

さて準備を進めてきた組曲「Space Fantasy」を披露する夜市。

けふもライヴ前にリハして、何度もリピート。喉の調子が完全に復調してゐるやうで、調子に乗って歌い過ぎた。本来なら本番前のリハは抑えておいて、本調子は取っておかねばならんのだが・・。

41回目を迎え、常連のお客さんが揃う(お客さん同士が仲良くなってる光景はなかなかいい)企画となった隔月定例会。けふも客足が遅くて本番直前まで気を揉んだが、開演時間にはいちをうほぼ満席状態に。配信の向こうでも多くの人が楽しんでくれたやうだ。命題のSpace Fantasyもまづまづの出来。いつもクールなPAのハラダくんが、「二人だけでよくあそこまで出来ますねぇ」と感心してくれる。

けふは遠く名古屋からご来場のお客様もあり、終演後は接待も兼ねた打ち上げ。けふも布団敷いて出てきたが、それで正解だった。

けふの演目
夕闇を待つ猫/みみづく時計/びしゃもん台/夢見るアンコウ/組曲:Space Fantasy/月の流砂/不本意なシャーマン/雨の日は休み/Old Blues man’s Blues/木曜日のニョッキ/伝言/街の片隅で/恐竜の街/歳をとった鰐/Dance。シメて15曲!。

2月17日(土)ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

きのう遠く名古屋から来られたのは、来月ツアーの当地でご一緒する夫婦デュオTAKTのお二人で、けふはお帰りになる前の時間を使って、そのリハを執り行う(笑)。

オリジナル曲や演奏などについてアドヴァイスも欲しい、との事だったので、急場凌ぎで上達するギターの小技なども伝授す。おふたりとも真面目に音楽に取り組んでおられ、その姿勢には襟を正される気がする。名古屋では宿もお世話になる。どうぞよろしくお願いします。

お二人を広島駅まで送り、その後はカワの字が合流。今度はぱんぱかトリオのリハ。
これも3月にあるデカいステージに向けての追い込み。このトリオでは ジョー・オズボーン(アメリカの大御所セッションベーシスト。この人の音を聴かない音源はない、といふほどの幅広い活動と、そのメロディアスでよく歌うベースラインはファンが多い。カーペンターズでの名演で特に著名。のやうな、歌を支えるメロディのやうなベースで挑む。

このやうにリハがふたつ続き、なかなかくたびれた。だが先週末からなかなか楽師らしい日々が続いており、バイトはキツいがそれなりに充実した壱週間であった、と云へますまい。

このブログを自身で読み返せば、バイトもレッスンも、基本的には「好きなやうに」組み、合間にはライヴやイベントやリハ。休みの日はバンド広報のデスクワーク。と、58歳地方都市職業楽師、なかなか悪くない日々を過ごしてゐる、と云へますまいか。