週変わりのシュウ
2月7日〜15日(ツアー期含む)
聞け!醢をくつがえして哭いている その声を

2月7日(金)しーシュ20周年ツアー:大阪パーカホリックーーーーー
今年最初のツアーへ。
車転がして往くパターンの旅だが、どうも出発前から雲行きが・・・。これホンマの意味での「雲行き」で、どうもこの週末にかけてニポン列島を強烈な寒波が襲う予報。大阪、名古屋はまだしも、京都とそっから先。関ヶ原とか米原とか、それでなくとも雪の多い土地が果たして我らに無事通過できるのか?・・。
まぁとまれ大阪へ。
パーカホリック界隈・・心斎橋周辺はもぅ混沌の極み。明らかに多言語の飛び交うその人ごみと、それを打ち消さんばかりに鳴り響く広告の嵐。車道も歩道もあったもんぢゃない、まさに「ストリート」。その中にあってパーカホリックの静かな佇まいはホっとさえする。
けふのパーホリには、かつて我らの大阪の根城だった、関目「我らの家」常連のお客さんたちが駆けつけてくれ、奇しくも『関目同窓会』の様相に。我ら〜閉店から約1年、変わらず応援してくれるこの面子が嬉しい。パーホリのアップライト・ピヤノはしーなさんもお気に入りで、その音に合わせたベースと歌の音作りもし易く(ここはセルフPA)、けふは馴染みのファンにも良いものをお届けできた、と思ふ。
みんな、ありがとう。
また会いましょう。
2月8日(土)しーシュ20周年ツアー:京都ネガポジーーーーー
ゆんべは大阪から京都に前入りし、友人宅に身を寄せたのだが、その道中がすでに雪の兆しあり。深夜に到着した京都市内は路面もバキバキに凍ってゐた。そして一夜明けた今朝には路面も一面の雪景色。さらにはあからさまに吹雪いてをり、おぃおぃ!といふかんぢ。
けふライヴがないのであらば、この風情を楽しんで・・・といふ所だが、けふは特に若い世代との2マン対バン。
それなりにキアイ入れてないと・・・、と思ひつつも、雪のせいで何処にも行けず、日中はただダラダラと寝たり起きたりを繰り返してゐた(笑)。
けふのライヴは、もとルータールーターといふお店のブッキング・マネージャーをしてゐた西山昂志くんが、自分のバンド Goldfish adventure の10周年企画に、対バンとしてしーシュを呼んでくれた事をきっかけにす。西山くんは松阪のMAXAで我らを見て以来、ファンになってくれてゐたらしく、ルーターにも度々呼んでくれてゐた。今回は初めて「楽師同士」としての邂逅となる。
んで、かれらGoldfish adventure のパフォーマンスを見て、なるほど彼がしーシュを気に入ってくれてゐる、といふのがわかる音楽性。方法論は違うけど、見てゐるものが同じ、と云ふかんぢがした。適度なアバンギャルドさとポップ性が同居する、見事なバンド!。素晴らしい。
そんなバンドのファンだからか、世代的にだいぶ若いのにも関わらず、しーシュの音楽にもかなりポジティヴな反応が返ってきて嬉しい。意外にもCDがこの日だけでも相当数売れたのである。けふもアップライト・ピヤノが弾けたしーなさんは、そのポテンシャルを存分に発揮。ドラムレスのデュオであっても、バンドに対抗できるパフォームを見せつけれたハズだ。
そして、名前だけは時折耳にしてゐたけふの会場「ネガポジ」。
ここのスタッフの皆さん、ウチにえらいこと食い付いてくれた様子。けふはオーナーは不在だったらしいのだが、みな口を揃えて『オーナーが絶対に気に入る』との評価を。後で調べてみたら、京都のアングラ界では有名なプログレ方面の人脈だったらしい。さういふ店に我らを導いてくれた西山くんの慧眼は。やはりさすがとしか云ひようがない。
本当に素晴らしい日だった。
西山くんと、彼に伴う人脈に感謝。
2月9日(日)しーシュ20周年ツアー:名古屋リトルビレッジーーーーー
昨日の時点では、京都から名古屋に向かうルートが雪のせいで全て封鎖されてゐた。リトルビレッジ党首・谷口幸至朗さんには『もしかしたら無理かもしれん』と連絡してゐた。だが、日本道路公団の意地にかけてか、一晩で高速道路の封鎖は解除されてゐる様子。なんとか名古屋へ旅立てさうだ。
と云ふわけで、除雪処理と融雪剤散布の跡も生々しい名神を抜け、名古屋へ。
名古屋本陣は、確かに気温は低いが雪はさほど降った様子もなく・・・。昨日 幸至朗さんに電話した時、なんかピンと来てない様子だったのも頷ける。まぁ、無事に来れてよかった。
しーシュと云へば名古屋・・・、てゆーか、私が初めて他所の地で手応えを感じたのが名古屋、といふ事で、名前以外何も知らなかったこの地に、私が一人で足を踏み入れてから、ちょーど20年になる。しーシュは結成当時はまだ旅はしておらず、私はベース抱えて一人各地を転々としてゐたものだった。その頃からの、この地との付き合い。
その、私の初めての名古屋パフォームを見てくれた人から、最近のファン、そして嬉しいことにこの日は、松阪はマクサの党首 中山剛さんとお店のスタッフも遊びに来てくれており、満パイの店内。嬉しいなぁ。
けふのしーなさんは簡易鍵盤で、まぁさすがに『本領発揮!』とは行かないが、それでも『状況を選ばぬデュオ』としての面目は充分に立つパフォームであった。会場には久しぶりに今野邦彦(Harp)も遊びに来てくれており、当然飛び入りで吹いてもらった。これがまた素晴らしいアンサンブル。20年かけて、我らは本当に良きパーソンと巡り会えてゐる、と思ふ。
終演後もみーんな いつまでも残ってづっと話し込んでおり、本当に素晴らしい夜だった。
ありがとう名古屋。
ありがとうリトルビレッジ。
2月10日(月)ツアー番外編:TAKTレコーディングーーーーー
さて、ライヴのツアーとしては昨日でひとまづ終わったわけだが、もぅ二日名古屋に滞在することに。
と云ふのは名古屋の朋友夫婦デュオ TAKTのレコーディングを手伝うためだ。
お二人とは一緒にライヴをやったり、広島に遊びに来てもらったり、と、ここ数年交流を深めてきた。で、去年ぐらいから、彼らが四人のお孫さんたちにそれぞれ書き下ろした4曲を、ちゃんとした形で残しておきたい、と云ふ相談を受けてゐた。その実現となったのである。
ライヴはちょくちょく演っておられるが、ちゃんとしたスタヂヲを使ってのレコーディングなんぞ初めてのことださうで、まぁそのほとんど全てをしーシュがサポート&プロデュースする、といふ形となる。
2月11日(火)ツアー番外編:TAKTレコーディングーーーーー
上述のレコーディング二日目。
昨日のうちにしーシュで録れるものは全部録っておいた。それに上書きをする作業。色々慣れないながらも、我々のアドバイスを受け入れ、それに添おうとするお二人に、微笑ましくも目頭が熱くなる。
この二日間、私なりに彼らがお孫さんたちに抱いてゐる感情や、ご家族の背景などを聞き、写真なども見せてもらい、そのお孫さんたちがやがて成長し、『自分のおじいちゃんおばあちゃんが、自分のためにこの音源を作ってくれたんだ』といふ事を知る時と、その意味を考える時が来るのが、他人ながらとても楽しみだ。
2月12日(水)ーーーーーー
名古屋から帰る。
はじめの三日間で3都市を巡り、その後二日間缶詰でレコーディング、といふスケヂュールは、流石に色濃く疲れを残しはしたが、ライヴは何処も盛況&好評だったし、レコーディングも上出来だった。ココロ晴れやかに、西へ西へと車を走らせる。
まぁ、一日じゅう 車を運転してゐた、といふかんぢで・・(笑)。
2月13日(木)ーーーーーー
早速広島での日常。
とは云へ、バイトも来週まで休みだし、レッスンもさほど入っておらず、しかし来週はソロ企画「夜の自習室」があるので、その準備はせねば。
「自習室」と云ふからには、何か自分への課題がなければフェアではない。1回目は「ループを使わぬベース弾き語り」を課した。2回目は「トラベルギター壱本での弾き語り」を課すことにした。まだ日常でのタラシ弾きかリハーサルにしか使ったことがない、このち〜さなギターで、果たしてワン・ライヴできるでしょうかー?てのが・・。
2月14日(金)ーーーーーー
本当は年初に行きたかったが、所用で延期されてゐた『岩国・白蛇神社』への参拝を・・。
まぁ神社仏閣に本気でご利益を求めてゐる訳でもないし、そもそも私はクリスチャンなのだが、年男=巳年、といふこともあり、まぁ蛇繋がりのアレで、アルビノの青大将もぢつはまだ見たことないので・・・、といふ事で、1時間チョイ車を転がして岩国まで。
なぜか この岩国の、この土地にのみ、継続的にアルビノの青大将が育つ、と云ふ事で全国的にも知られる白蛇神社。だいぶ古い文献にもそのやうに載ってゐるらしく、その部分はいまだ謎なんださうな。まぁそんな場所だから、街のはずれにある、どっちかてぇと小さな規模の神社にしては参拝客も多く、駐車場にも九州ナンバーや広島ナンバー、愛媛ナンバーもゐたな・・。
『白蛇観覧室』と云ふコーナーもあり、常時4匹の白蛇くんが駐在してゐる。
まぁアルビノ、ってだけで、フツーの青大将なので、ホンマにおとなしく、ぢっとしてゐる。カワイイ。お守りとかお札とか買って帰るつもりだったんだが、アホなことに財布を忘れてきてをり、賽銭とおみくじを引くのが精一杯だった。ますますご利益は期待できない。
2月15日(土)ーーーーーー
来週からまたバイト生活が始まる。
シフトが続々と送られてきて「あぁ〜」といふかんぢ。
過去例のない『四連勤』もあり、ますます『あぁ〜〜』な強化月間となりさうだ。