週変わりのシュウ
2月7日〜14日
先に進むための準備
2月7日(木)---------
旅帰りすぐの向原への出張レッスン。
久しぶりに車を運転する、といふかんぢ。事実、1月27日 女房の実家への帰省以降、11日ぶりの運転。デカい車を不安げに取り回す主婦も、逆に軽で無遠慮に飛ばすヤンキーもムカつく。「普通に」運転出来んのかお前らは。
けふはその後もレッスンが続く。向原から帰ってすぐに今度はチャリで出て、市内でベースを3人。
まぁ、こんだけレッスンすれば「働いてゐる」といふ気にはなる。
2月8日(金)---------
ツアー直前に、ブリッヂ部分に不備が生じた「カラス」を、どーにか直せぬものかトライしてみる。
ベースにとってブリッヂをバラす、といふは結構な冒険。慎重にドライバーを使い、慎重にブリッヂを取り外してみたが・・・!。
圧電式(ピエゾ)のピックアップが仕込まれたカラスのブリッヂは結線されてゐてネジを外しても完全には独立せず、しかも問題の部分は完全に密閉されてをり、ブリッヂそのものを分解せねば直せぬ、と判明。
やれやれ。これはホンマにプロのリペアマンに依頼するしかNASAさうだ。未来的な楽器ではあるが、部分部分もここまでブラックボックスなんだねぇ。
2月9日(土)しーシュ販促遠征@庄原すけあくろう---------
さういへば、づいぶん長い間 しーシュで庄原に行ってないな、と思ひ至り、庄原はすけあくろうの多賀さんに連絡を取ったところ、「おいで」と云ってもらへたので行くことにした。
すけあくろうは定期的にお客さんが出演できるイベントを持ってをり、けふはそのひとつにしーシュで参加する形で。関目の「我らの家」みたいなかんぢか。年齢層が高めなのも関目と似てゐる。
けふはさらにどーしたことか、ベースの弾き語り、といふ出演者がふたりもゐて、こりゃあワシもやらねば、と急遽 シュウ with-Cでも壱曲演る。
しーシュを見に来た、といふお客さんも居られ、飛び入りの枠を超えて楽しく演れた良いライヴとなった。
ワシは去年の車中泊ソロツアーで来てゐるが、しーなさんはなんと8年ぶりである事が、壁のサインで判明。その時のことはよく憶えてゐるが、あれがもぅ8年も前のことか!?。ほぇ〜〜〜!コーイン矢の如し!。
コーイン、と云へば、けふの出演者の中でベース弾き語りのうちの一人「Jくん」は、なんと20年前にここでワシの演奏を聴いたのだといふ。それまでギターを弾いてたのだが、あれでベースに転向して・・とのこと。『いつかまた会えると思ってけふまで演って来ました』と云はれ、感慨も感慨。
なんかねェ・・・・。色々なところで色々なことを演ってきて、『なにやってンだらうか?ワシは』と思ふこともあって・・・。でも確実にその足跡は残して来たんだな、と・・・。少なくともたれかを普通ではない方向に導くだけのナニかを残せてはゐたんだな、と・・・。
こっちで活躍してゐるトランペッターのモーリー氏にも久しぶりに会え、セッションもして、また楽しんだ。
まーぁ なんとも感慨深い夜でありました。
2月10日(日)---------
ゆんべは庄原からぐっちを転がして帰る途中、 空腹が過ぎてやや低血糖のやうな状態になり(タマに起きる)、深夜営業のファミレスでうどんを食ってなんとか持ち直した。
家に着いたのは2時過ぎで、けふは久しぶりに全く用事のない日曜日。ツアーの疲れもまだぬけてないし・・・。なので「休み」とカレンダーに書き、その通りホンマに休む壱日とした。
「寝室」があるならばホンマにそこから出ぬ壱日であっただらうと思ふ。
2月11日(月/祝)---------
レコーディングの仕事が入る。
80年代風ポップス を模した現代風ポップスで、「スラップ」をまだ「チョッパー」と云ってた頃の音楽のやうだ。そのやうに弾くのか?と訊いたところ、「自由に弾いて」とのことなので、フレットレスでぐにゃぐにゃ弾いた。
ぢつはあの時代、チョッパーと並んで画期的だったのが、フレットレスとピエゾPUの組み合わせで、マグネットのPUが付いてないつるんとしたボデーのベースも多く存在した。フレットレス・ベースは現代よりづっとマジョリティな位置にあり、一気にデジタル化して来た硬質なサウンドの中で、結構ロックやポップスでフレットレスがプイプイ云ってるものも多いのだ。けふはそのやうに弾いてみた。
3テイクぐらいで完遂し、ヴォイトレの生徒が趣味でやってる写真の展示会をやってるのを見に行く。
いわゆる「写真教室」の生徒さんたちの作品展、と云ふことで、撮影者それぞれの個性が際立ってゐて、オモロい。かつてはワシも「写真部」に属し、色々やってた事もあったな、と・・・。
会場には本人と、また共通の友人も来てゐて、記念写真撮ったりして、まぁカタギの人間のやうに祝日の午後を過ごした。
2月12日(火)---------
けふは、ピア・ニカ夫&ニカ子duoのリハ。
こんどコニュニティFMに生出演するのの出し物をチェックして練習す。ここでのワシの担当であるバス鍵ハモだが、これがホースやマウスピースを使わず、機械に直接息を吹き込むのが、一番良い音が出ると判明。
否、鍵ハモといふはすべからくさうであるやうで、かのブラヂルの鬼才エルメート・バスコアールもさうやって超絶技巧を吹いてゐたし、先日のしーなさんもそのやうに云ってゐた。
ただまァ 吹いてキツい楽器であることには違いはなく、けふもよぅ吹いてハラが減る。
2月13日(水)--------
パン屋、飲み屋が立て続けに新規オープンし、賑わうかに見えた我が商店街だが、なにやらまた下火の予感。パン屋は早々に長期休業に入ったやうだし、飲み屋はオープンしてない日が増えた。
この界隈では珍しく女性がオーナーで、料理も美味く わりと感ぢの良いバァだっただけに、もぅちょいとフンばって欲しい気はするのだが・・・。
この商店街、コンビニが一軒ある。朝イチに行く事が多いワシだが、これが『さぁけふも壱日、頑張っていこう!』といふ気を見事に削ぐ愛想のNASAで、女性ばかりの従業員がたれひとり「いらっさいませ」の一言も云はぬ。
こんな客対応ならワシでもできる。
2月14日(木)--------
生徒のレッスンに必要だったので、オリジナルのトラックを作る。
もぅ長い間使ってなかったMTRを久々に作動させ、忘れてゐる動作を説明書読みながら進める。これも長らくコードのコピーにしか使ってこなかったシンセも起動させ、まぁシムプルな曲だが、ベースのマイナス1トラックが1時間ぐらいでできた。
生徒に聞かせると『こんなン作れるんスか?』と驚いてをり、まぁこのクオリティ程度なら・・と答える。
勿論、カズイやマー坊が作ってくれるトラックなんぞに比ぶれば、児戯に等しいクォリティではあるが、まぁそれらしいものは作れる。ん〜、ここらでコイツを使って10年以上ぶりのソロアルバムでも・・・と思ひはするが・・・・。