週変わりのシュウ

夕間暮れに響く唄

5月1日(水)ぱんぱかフェスティバル:ブラッスリィ・ヴァンダンジュ

元号が変わり、5月になった。

この時期の広島、と云へばフラワー・フェスティバルであるが、我らぱんぱかトリオはその「裏番組」とも云へる恒例ぱんぱか・フェスティバル@ヴァンダンジュ、である。

例年通り、機材持ち込み、ステージ設営、リハ、と進む。毎年ステージの位置を変えるなどして工夫を凝らしてゐるが、今年はオーソドックスに店の一番奥をステージに。

人気企画であり、今回も満場の客入り。
カワちゃん、ノってゐる。

しーなさんはさておき、ワシはこのテの企画で「悪目立ち」する傾向がある。が、ぱんぱかトリオに関しては、ワシがどんな派手なことをやっても、結局はカワちゃんのキャラが持ってってくれ、皆がナゴみ、それで帳消しになる。
これはワシとしてはたいへん演りやすいのだ。

実際、カワちゃん よくやってゐると思ふ。
ユニットを引っ張ってゆくモティベーションと、歌を続けるモティベーションは全然別のもので、そこがバンド継続の一番の課題となる。それが出来ずしてせっかく良いバンドが腐ってゆく様を、ワシは何度も見てゐる。
一度二度、良いライヴを演ったくらいで「バンド」を語る者の、なんと多きことか。

一回り年上のワシらを(ある意味)うまく使い、定期的にライヴをこなし、作品も作り、まぁさういふ点でも、やはりカワちゃんといふ男は大したモンなのだ。

今回も良きライヴであった。
ヴァンダンジュ店主、旧友のケンタは「シュウさんもここで是非ソロを」と云ふてくれてをり、近いうちに実現せねばならんな、とまた思ふ。

5月2日(木)

この黄金連休中、ワシはライヴとレッスンとリハが一日おきに入り、結局休みはないのだがまァユルいかんぢで過ごせて良い。

けふはしーシュのリハ。

しーシュのリハは、大抵しーなさん家のスタヂヲを使う。
しーなさん所有のグランド・ピヤノとワシはベースアンプを鳴らし、声はいつもナマだ。が、実際ワシらクラスのミュージシャンが、ステージでグランドを使えるシチュエーションは多くない。
よくてアップライト、大抵の場合が電子ピヤノ、といふのが現状だ。

しーなさんは元来ピヤノ弾きでキーボード奏者ではない。ピヤノとは云へ電子のものに慣れ切って使いこなす鍵盤奏者とは、やはり全然違う。
まぁ、よくやってゐる、と思ふ。

今回、鍵盤ハモニカを使う局面があり、ワシがフと循環呼吸のコツを教えたところ、割とあっさり出来るやうになったやうで、あまり知られてないが、彼女の意外に器用な一面を見せつけられた。

ワシらのもぅひとつのユニット「梶山シュウwith C」ではしーなさんは振りもの系のパーカッションを多く担当するのだが、これもなんや知らんYouTubeとかに上がってゐる動画を見て、ピっとコツを掴んだりする。器用なのだ。

なんつーても、教えたワシが、ぢつはまだちゃんと循環呼吸が出来ぬのに。
おかしぃ。
こんなハズでは・・・

5月3日(金)ベース弾き語り「独弾」:呉 花Club

ものすごく久しぶりに呉市は花CLUBでソロ。

一時期は月イチに近い頻度で来てゐたやうな気がする呉。時間が経てば人の流れも変わり、無邪気な若者も、いつか親になる。
呉のコネクションには、特にその「経年」を感じる。みんな元気にしてゐるだらうか?。

けふの会場 花CLUBの店主リョウジさんも、対バン 夫婦ベース弾き語りデュオのヤマナカーニャも、そんなコネクションの中で出会った。
ヤマナカーニャの真ちゃんによれば、3年ぶりの花CLUBぢゃげな(ワシはもっと間が空いてゐた、と思ってゐたが・・・)

嫁さんのゆーこりんによると、真ちゃんは「ワシになりたい」と思ってるくらいワシのファンらしく(笑)、使ってる楽器こそ違うけど、ケース、シールド、えへくたー、アンプ、乗ってる車に到るまでワシと同じもん揃えてるんだって!。

そんな事してたら出世できんよ、とか云ひながら、彼らのステージを見る。
まぁ当然、演るのはワシの(しーシュの)曲で、まぁよぅもここまでコピーしたものよ、と感心する。
ゆーこりんに至ってはしーなさんのコブシ回しまで忠実にコピーしてる。
今のところ、そこまでやってくれるのは世界中に彼らだけだ。ありがたい、といふか、なんてーか・・・(笑)。

さて、3年ぶりの花CLUBでのソロ。
けふは全編「カラス」のみで、しっかり歌もの。2ステージまるまるをソロで演るのが久しぶりだったせいか、始めはなんか感じが掴めんかったのだが、個人的にここん処ハマってゐる『ルーパーを使わん弾き語り』を立て続けに演ったあとは調子が出て来て、結局びっちし19曲演った。

真ちゃんに誘われて、初めて「本家」を見に来た、といふ人も多く、帰り際に「さすが本家!』と云ってもらへるのは嬉しかったな。
ただホンマに久しぶりだったので、結構くたびれた。なんかバテやすくなってゐるな、と思った。歳を感じた。ん〜〜〜鍛えねばね。

そのあと、なにやら真ちゃんがモジモジと『ちょっと一緒に演ってもらへぬか?』のやうな事を云ひ、ワシがギター弾き、ヤマナカーニャとセッション。
しーシュの曲をハモまで完コピしてくれてをり、ホンマにありがたい二人だなぁ、としみぢみ思った。ありがとうね。

リョウジさん、ミカちゃん(スタッフ/超美人)、ありがとう。
ご来場のお客さんにも、心から感謝。良い夜だった。

おまけ:けふの演目
夜明けの海ごっこ/君が亡くなって一年が過ぎた/振り向いたらトゥアタラ/美しき夜/I will/ニットキャップマン/ストロマトライト/ペンギンカフェで逢いませう/悪い人生/夜の駱駝/きんぎょ/ルカ/慈夜/あやかし/らのえてぃあ/此岸之緋/Dance/World is not one/ぎやまん

5月4日(土)

新入会のベース生徒がひとり。
なんかえらいこと友人に似てゐて(顔が)、はじめ「お?」と思ふほどだった。ベース弾きながら歌えるやうになりたい、といふ。その意気やよし。

開催中の花祭典。
本来ならば自ら出かけることはないのだが、友人姫石ミミが率いる子供の団体が出てゐるので、見に行く。ワシは音楽に少し関わらせてもらってゐる。

子供らはよぅ頑張って歌い踊ってゐた。
活動を陰ながら応援しやう。
・・・が、子供らが歌い始めたのと同時間くらいに、となりのステージで爆音の音楽が始まり、これぁちょっとどうよ?との思ひ。

幾つもステージがあって、て事情ぐらいは分かるが、せめて隣り合い 向かい合いのステージでは出演の時間をズラすとか、さういふ工夫をすべきなものを、たれもせんらしい。どこもかしこも競うやうな爆音で、てんでに勝手なパフォーマンスを垂れ流してゐる。バンドブーム華やかかりし頃の原宿ホコ天もかくや、といふほどの騒乱ぶりだった。

なにが花と平和の祭典か?!。