週変わりのシュウ

例えば私が化石になって

9月16日(月/祝)

高宮から戻り、いくらもせぬうちに廿日市に移動。安芸楽団のリハへ。

安芸楽団は、2015年以来の参加となる。来週末のイベント出演のメンバーに選出されたので。ワシ的に「5年間オファーがない仕事」はその譜面や資料を処分することにしてゐて、こたびギリ間に合ったケース(笑)。ちゃんと譜面が残ってゐて、ややホっとす。

今回のメンバーはリーダーの折田さん夫妻を中心に、琴&歌のアヤちゃん、そぃから和打楽器と笛に若手の女の子一人づつ・・。ワシと折田さんのみ男性メンバー、と云ふ、まぁワシ的にはよくある編成。

折田さんは某音楽大学で教えてゐて、ここの現役学生をメンバーに選出するケースが多い。今回のメンバーもさう。で、この大学がぢつはワシのうちの近所にあって、ワシも懇意にしてゐる鉄板焼き屋「ささふく」は、そこの学生の溜まり場になってゐる。

ので、「ささふく」の話を出すとすぐ通じるので、まぁ・・・そげなかんぢで。

9月17日(火)

しーシュのリハ。

明後日から始まるレコーディングに向けて、のリハ。こたび しーなさんの「書き下ろし」新曲を録ることになり、彼女にとってそは初めての経験となる。

書き下ろし、とは、レコーディングの時に初めて「形」になる事で、よぅはまぁまだ曲の骨子が固まってない状態からの録音て訳だ。ワシで云ふとソロの「Dance」や「かがり火」、しーシュでは「氷でできた月の夢」なんかがさう。楽曲に対し、作曲者がいかに明確なイメェヂを持ってゐるか、がカギになる。
たのしみ〜〜〜。

今回のアルバムは6曲入り。「ミニ・アルバム」になるのかね?。
6曲中4曲が奇数拍子で、並べてみるとなんか共通するコンセプトが浮かび上がって来たやうな気がして、まぁそのやうに録ってみますかね。

9月18日(水)

生徒からのレッスン スケヂュールを変更してほしい、といふ願いは、なかなかセンシティヴな問題をはらむ。

と、いふのもレッスンといふものは、云はば「時間を売る」といふビジネスであり、生徒はインストラクターの数時間を「買って」ゐる事になる。
例えば生徒Aが夜の1時間を予約した時点で、ワシには夜の1時間を彼に預けた形になる。同じ時間帯のレッスンを、Aより少し後に希望した生徒Bには、申し訳ないが他の時間帯をセレクトしてもらわねばならぬ。この結果、その二つの時間帯においてワシは「拘束」される事になり、当然のことながら他の仕事を入れる事はできなくなる。

で、その後になって「時間を変更してほしい」といふ希望は、生徒Bの時間と、ワシの「他の仕事が入ったかもしれない時間」を無意味にしてしまふわけで、これには申し訳ないがシビアな対応をするしかない。

個人経営の教室ならではのフレキシブルさは持たせたい、とは思ふのだが、逆に個人経営だからこそ、さういふ時間配分はシビアに生活に反映する、といふ事をご理解いただきたい、と思ふ。

9月19日(木)

しーシュのレコーディングはじまる。

今回きっちり二日間で6曲録る、といふ目標を掲げてをり、そのやうにキビキビ録って行く。ライヴで演ってゐたり、イメェヂが完成してゐるもののベーシックから、チャッチャと回す。

ピヤノとベースを録り、打楽器を録る。

今回は、いつにも増して、改造アコベ「モニカ」を使ってみた。アコベ、とは云っても、こやつからはハイテクなピエゾ機器を撤去し、あえてパッシヴのハンバッカーPUのみを搭載してをり、云はば「セミアコ」の電気ベースとして使うのだ。これが大変良いかんぢの「イナタさ」になり、エンジニアのカズイからも絶賛。

最近とみに「イナタい音」が好きになってをり、これライヴでもメインに使ってみるかねぇ?とも・・・。

これまで、しーシュにおいては「打楽器はワシ」といふ定義があったが、最近しーなさんが妙に「振りもの」パーカッションの腕を上げ、シェーカーやカシシ、なんぞをたいへん器用に操る。ぢつは打楽器の技術としては「打ちもの」より「振りもの」の方が位が上であり、やや悔しいワシなのであった。

9月20日(金)

レコーディング二日目。
けふはいよいよしーなさんの書き下ろし、と歌モノを録る。

ちょいと体調が悪く歌入れがキツさうなしーなさんであったが、色々と工夫して頑張ってゐる。エンジニアの数井政彦とともに『アレならば歌録りはまた日を改めて・・』と話してゐたのだが、なんとか演りきってくれた。さすが我が相方である。

ワシ的には、フと思ひついて録った電気ギター(借り物)が我ながらなかなか秀逸で、一度も練習した事のない曲の、おそらく人生で初めて録った電気ギターの録音、としては、ちょいと自慢できるレヴェルのものが録れたな、と自画自賛。

トレモロ・アーム付きのギターを使ったのも初めての経験で、ぬ〜む、またなんかギターが一本欲しくなってしまったではないか。どうしてくれやう。

9月21日(土)

友人である姫石ミミの発案で、とあるイベントが発動した、ののリハに。

説明すると長いが、とある空きビルの一室を使い、そのビルの持ち主である青年とその友人が、セミプロ級の腕をふるう料理を出し、そこにしーシュとミミ、そぃからミミの弟子の女の子たちの音楽を絡め、一挙に楽しんでもらをう、といふイベント。

ぢつはワシ、上述の内容を詳細までしっかり把握できたのがリハで全員が顔を合わせた時が初めてであり、な〜るほど、と得心。これは楽しいイベントになりさうだ、と(笑)。

けふのところは、会場を整理整頓&掃除し、ステージを設営し、女の子たちの歌のリハーサルを順次やる。ミミの生徒の中でも選りすぐりの「できる娘」たちを集めた、といふことで、確かにみんなテキパキとよぅ動き、よぅ働く。たれにも云はれぬうちから自分らで担当を決め、先を読んで動こうとする姿には、心底感心した。
ワシの弟子でこのやうな事ができたやつはおらん(笑)。

楽しみである。