週変わりのシュウ

恋する女は罪作り

9月28日(土)しーシュ薬研堀夜市第15回 広島JIVE

しーシュ二日連続で。

隔月で演ってるこの「夜市」。15回目、て事は3クール目。今年は常連のお客さんが増え、幸いにも集客に成功してゐる、と云へる。けふばかりは二日連続なので・・・と懸念してゐたが、開演時間にはほぼいっぱいで・・・、本当にありがたいことである。

毎回、なにか「目玉」になる出し物を、と考へて演ってゐるのだが、そうそうネタがある訳でもなく、悩ましいところ。今回は、まぁこれが「目玉」になるかどーか疑わしかったが、ベースとピヤノ、といふ編成をナシにし、お客さんの前まで出てって アコギとピヤニカで古今東西のフォークを歌う、といふのを演ってみた。意外にも自分らが楽しめたほか、音響のハラダくんから、「見たかんぢもすごい良かった」と云ってもらへ、さういや昔ソロでよくJIVEを使ってゐた頃は、客席の真ん中にステージ組んだり色々変わったことをやってたな、と思ひ出す。

前回の夜市から二ヶ月になってもまだ不調の続くしーなさんであったが、やはり微塵もそのそぶりを見せぬ流石の風格。若い男性客へのお色気攻撃も冴え、けふも良きライヴとなった。
満場のお客さまに、感謝。

演目:毬藻あり〼/亀の庭/苔の記憶/うねり/いらっさい/ウィスキーがお好きでしょ/ブルーライトヨコハマ/恐竜の街/風に吹かれて/ウォーターイズワイド/五番街のマリィ/心もよう/クリームパンもしくは日々是如何に/美唄/遠い街/みんな月を見てゐる/旅行きて

あ、この日ぢつはループマシンの電源ケーブルを忘れて来てて、ループマシンなしで演った。イベントならまだしもワンマンでループなしで全部演りきったのは初めてである。やればできる。

9月29日(日)安芸楽団@里山カフェHAKU:岩国

4年ぶりの安芸楽団への参加は、岩国の・・・だいぶ山ン中にある里山カフェHAKU。グーグル先生の地図で調べると、広島市内より1時間半、とある。もちろん高速道路などは使わず、下道で行きますよ。

ので、ドライヴ気分でだいぶ早く自宅を出発。雨が降るやも、との事だったがなんとか持ちこたえさうだ。だいぶ山ン中、とは云へ分かりやすい場所であり、案内板も充実してゐて、特に迷うこともなく会場に着。
なんのどーいふ催しなのか全く解ってなかったが、来てみると数名の知り合いもをり、なんともアットホームな良いイベントであった。
見事な「素おかん」の集団が揃いの衣装に身を包み、楽しげにソウルナンバーを歌う姿など、感涙ものであった。

ワシは、演奏や歌はまァどぅとでもイケるのだが、進行表には数カ所に「梶山MC」と書かれてゐて、『4年ぶりに参加するバンドでワシになにを喋れと云ふのか?、元気だったみんな?』みたいなMCをして(笑)、一部でウケてゐた。

まァいつものやうに力一杯、演りすぎ、ぐらいのパフォームで、けふも演った。琴&歌のAYAちゃんとは、しーシュとまた違う男女Voの絡みで、これもまた新鮮で楽しい。
さ〜次はいつ誘われますかねぇ安芸楽団。

お昼のイベントだったので、打ち上げを終えてよ〜やく日が沈むかんぢ。
来た道を引き返す形で山を下り、わが家へ帰り、晩酌す。

思へば三日連続ライヴが終わったのであった。

9月30日(月)

今週はライヴもレッスンもあまり入っておらぬので、バイトを多めに入れた。どのくらいやればどれくらいくたびれるのか実験する意味合いも込めて。

三日連続ライヴのあとの月曜、なので、すでにくたびれてゐるが・・。

ここ数日、レベッカ・マカーイの「戦時の音楽」といふ短編集を読んでゐるのだが、これがドラマティックなストーリィやスリリングな展開が皆無のしずかぁ〜〜〜な作品であり、読んでると睡魔必至の書である。悪い書といふ訳ではない。短編それぞれはオモロい話なのだが、なんせ文体が静かすぎて・・・。

けふもバイト後、レッスンの始まりまでの時間を、半分練習半分読書に充てるつもりでゐた。で、気づいたら寝てゐた、と。
そんな書なので、寝床で読むともぅ速攻で・・・。

10月1日(火)

10月になった。
恐ろしいことにまた歳をとるのだ。

やれやれ。

最近、高校の同級生がライヴに来てくれることが増えた。ワシは高校時代すでにバリバリに演ってゐたので、彼らからすればあの頃と変わりなく人前で歌ってゐる旧友を、懐かしくも愉快に思ひ返してくれてゐると良い。

が、同い年の彼らはみな、それぞれにひとかどの成功を収めた人生を歩んでゐる訳で、家も建ててをれば、子供もすでに巣立ってゐたりもす。堅気の会社に勤めてをれば、それなりに「出世」もしてゐて、職種によってはそろそろ「定年」といふ文字も見え隠れする頃だらう。

他人と人生を比ぶることに意味がない事はじゅうじゅう承知の上で、ワシはこの人生に「確かな何か」を残せてゐるのだらうか?、を思ふ訳ですよ。

10月2日(水)

ワシは今、いわゆる「ちょっと郊外」に住んでをり、市内中心部までのアクセスにはチャリ=自転車がほとんど。
以前はバイク(中型)に乗ってをり、これは少々重い荷物も積めるし速いし、で良い「足」であった。・・が、広島市内いつぞやからかバイクを停めれるスペースが極端に減った。契約制の専用駐輪場も不便な場所にあったりして、結局は歩かなあかん局面も増えた。変なとこに停めてたらスグ切符切られるし、まぁもっと云へば『そこまでしてバイクに乗りたい』気持ちも、年齢とともに減った。

ので、きっぱりとバイクを降り、今は何処に行くんもチャリである。

が、今でも時折フと「これはバイクだったら便利だったな」とか思ふ局面もある。何より「ひとりキャンプに行く」のにバイクがあったら良いな、と思ふのだ。

ところで、バイク乗りの習性でワシが最も理解に苦しむのが「集団ツーリング」である。もともと独りを楽しむための乗り物で、なんで連んで走らねばならんのか・・・?。

10月3日(木)

夜にぱんぱかトリオのリハ。

このところギターよりウクレレに力を注いでゐるカワちゃん。
ウクレレ一本での大ホール・ソロを完遂するなど、確かにその実績は積んで来てゐるやうだ。

だが、バンド用にギターで作った曲をウクレレで演る、といふのがなかなかしっくり来ずに本人も悩んでゐる。ギターに比ぶればやはりウクレレは、手軽である分「不器用な」楽器である。電気ベースもさうだから、ワシには彼のジレンマがよく分かる。

「まァ、ギターも弾いたらえぇぢゃんか」としかアドヴァイスのしようがない(笑)。

ところで、今後まァ需要があるかないかは置いといて、ソロの人の後ろで色々演ってサポートしまっせ、といふものを梶山シュウの業務に加えることにした。

新規業務

ギターを弾き語る人にはベース、ただ歌の人にはギターでもピヤノでも。
例えば、『ギター弾き語りでライヴしたいがひとりで1ステージはキツい』とかいふ人には、ギター弾き語りの後ろではベースかピヤノ、歌だけ歌いたけりゃギターでもピヤノでも、ピヤノ弾き語りにリズムが欲しけりゃタイコも叩くしループも使うよ、といふ、云はば『ひとり音楽なんでも屋さん』。

えぇ仕事しまっせ。
乞うご依頼。

10月4日(金)

カルピスを自分で買うことはほとんどないのだが、いろんな理由から今タマタマ家にあるので日々作っては飲んでゐる。

このカルピス、意外にも酒との相性が良く、そもそもワシはライヴの後、打ち上げの一発目に「カルピスハイ」的なものを飲むことが多く、こは歌ってガサついた喉にたいへん優しく、気に入ってゐる。
ので、カルピスを家に常備してゐる事は別におかしくはないのだ。

「利き酒師」が推奨する意外なカクテル、といふものがあり、これに「カルピスと日本酒」とか「練乳に焼酎」とかいふのがあり、良い機会なので適宜試してゐるのだが、利き酒師推奨、といふだけあり、それぞれたいへん美味い。

だが、昨日なにかのアレで『焼酎と味醂を半々で割ったもの』といふ飲み物が、古来日本で飲まれてゐたらしい、といふ文献を読んだ。して、この名前が「柳陰(やなぎかげ)」といふさうな。

それを試さぬ手はなからうが!?といふ事で、やってみた。
本みりんと、ホンマは米焼酎が良いらしいが、いま家にないので芋焼酎を使って・・・。

こ れ が

とてもおぃしぃ。
調べてみると、お江戸の夏、井戸水で冷やしたこれをクっと飲るのが、江戸の庶民のトレンドだったやうだ。落語の題材にもなってゐるほどに・・・。今でいふビールのニッチやな。
冷やし飴的に栄養補給の意味合いもあったかもしれん。暑さに疲れた身には染み入るやうに思へるだらう。これはヤバいものを知ってしまった。

云ふまでもなく、本みりんは立派に「アルコール」であり、それを焼酎で割る訳だから「酒+酒」の合わせ技には違いなく、カクテルとしてもマテーニやルシアンに匹敵するアルコール度数になる。
飲み口がスッキリ甘いので、油断して飲んでゐるとエラい目に逢うので、ご注意。そのリスクを負っても試してみる価値はあるぞ、兄弟。