週変わりのシュウ

果てしないおォぞらと〜しーシュ北海道ツアー記1

10月9日(水)初日:北の大地へ

しーシュの北海道ツアーもこれで6回目となる。
これまでは初春に一回、とあとはづっと夏の盛りに訪れてゐた北の大地だが、こたび初めて「初冬の」来訪。10月中に初雪が降ることもある、といふ北海道。広島はまだ昼間Tシャーツ一枚で過ごすことも可能な日和。どのやうな服を持って行けば良いか悩むところではある。

結果、ダウンジャケットをぎちぎちに空気抜きながら丸め、百均の結束ベルトで縛って固形化し、スーツケースに入れて持って行く事に。づっと友人宅にお世話になる予定なので 洗濯はできるだらうから、普段着は数を減らしてパッキングす。いつものやうに「カラス」一本とスーツケース一個だけで飛行機に乗れた。

さて、オフシーズンなので移動手段も安いし、なんせ道内の公共機関も空いてゐるのが良い。新千歳空港から札幌までのライナーで座れたのは、ぢつは初めてである。今回は札幌からさらにバスに乗り換え、小樽を目指す。
我らの北のコーディネーターにして友人、佐藤さつきさんがこたび小樽に居を構えた、とのことで、小樽の新光といふ街まで行く。バス停でさつきさんと再会。息災を喜び合う我ら。

けふ明日はライヴはなし。同じく小樽在住の友人 小山信行さんも合流し、まづはジンギスカンで再会を祝って乾杯。

10月10日(木)二日目

けふは昼の間、小山さんが車を出してくれ、あちこちの観光に連れ回してくれた。
年に一度必ず北海道に来れる身となったしーシュだが、このどデカい地においては、公共交通機関での移動など児戯に等しく、これまでは札幌や小樽の主要部分(観光地)程度しか観れてなかった。今回いろいろ連れてってもらった場所などは、絶対に車でないと行けないところばかりで、これまでのワシらの北海道認識の甘さを痛感。
(しかも後で地図見てみるに、それでもまだ『たったこれだけ?』といふ範囲であったことも判明。改めてこの北の大地の途方も無いデカさと、ここを開拓して来た人々の苦労と希望と絶望を省みる)

さて、夜はしーシュで札幌に移動し、3日後にご一緒していただく北海道の達人ふたり、ハモニカの千葉智寿さんと、ハンマーダルシマーの小松崎健さんを訪ねる。セッションのための打ち合わせを、と思ってゐたところ、ちょーどこの日に札幌で、東京からの女性フリュート奏者 石井幸枝さんとのトリオでライヴをしてゐる、と云ふことで、その観戦も兼ねて。

初顔合わせの3人、といふ事だったが、それを感じさせぬ見事なアンサンブルで、それぞれ活動して来たフィールドの持ち味が絶妙に交差する素晴らしいライヴだった。客席はワシらも含めて半数以上がミュージシャンだったさうで、しーシュのお客さん層と似てゐるかんぢがした(笑)。

終演後、打ち合わせも兼ねて(!)打ち上げに参加させていただく。チバさんケンさんの大酒飲みっぷりはよく知ってゐるが、幸枝さんがこの上をゆくウワバミださうで、そしてチバケンのお二人と同じくこの幸枝さんも「下品にならない」酒。楽しく、をかしく、まァいちをう「打ち合わせも兼ねて」ゐるので・・・そこはソレ・・。