週変わりのシュウ

君の奥さんをフィレ肉に下ろすよ

手詰まりな日々

2月1日(土)

車検が終わり「ぐっち」が戻ってきた。
まぁさすがに古いし、ここ2年は特によぅ走ったし、目に見えるガタもいっぱいあるし、今回は・・・と思ってゐたが、その予想以上に高かった。ボロい中古車が一台買えるくらい・・・・。まぁオーヴァーホールしたのだ、と思へば納得できる。事実、違う車のやうにスムースに走るやうになった。

最近かういふ事のローンが、カードで簡単にできるやうになった、といふ。が、なんやパソコンにアクセスして云々、でそのパスワードがうんぢゃら、カードの有効性がうんぢゃら、で、手書きで紙に書いてた方がはるかに簡単。

このままだと全額一気に引き落とされさうなかんぢだが、その手続きの煩雑さにイヤ気が差し、落とすんなら落とせ!といふ気になってしまった。

2月2日(日)

しーシュのリハが昼から。

その帰り、調子良くなった「ぐっち」に調子づき、ちょいと軽めのドライヴに出てみた。ホンマに走りが軽くなったなぁ。うむうむ。今年も名古屋やら静岡やら、いっぱい走ってもらわにゃならんでの。この出費は必然、なのだ。

村上春樹の物語に、車と持ち主の間に起こる観念の交流、につひて主人公が語る部分がある。

『僕と車で助け合っているんだ。つまり、僕がこの空間に入る。僕はこの車を愛していると思う。するとここにそういう空気が生じる。そして車もそういう空気を感じる。お互いに気持ちよくなる。理論では説明できないけど、経験的に言って、車も気持ちよくなったり頭にきたりするんだ。』

そんなかんぢ。

無機物と有機物の間に生ずる、証明不可能な精神交流、みたいなものはライアル・ワトソンの『生命潮流』にもある。
その著書によると、ランダムに電気が点いたり消えたりする部屋を二つ用意し、その一つに猫を入れておいた。すると意思のない筈の部屋のランダムな点灯が、猫のゐる部屋の方が明らかに多かった、といふもの。つまり『部屋』といふ無機物、は『猫』といふ有機物のために、より多く点灯しておいてやる、といふ『精神』を持ったのではないか?、といふ・・・。

まぁ、知らんけど・・・。

2月3日(月)

バイト。

なんかけふは出る前からそんな予感がしてゐたのだが、めたくそに忙しい壱日だった。なんか世間ではけふは団体で何かをせねばならん日、かなんかだったのか?と思ふくらい団体客ばかりのてんてこ舞いだった。久しぶりに心が折れた。続けて行く気が失せるほどの惨状であった。
仕事終えて街をチャリで敗走してゐても、団体がやたら目につき、ウザい。

ワシのアバラの事をブログで知ったらしい進藤先生が、一度診せにおいで、と云ってくれたので、整形外来へ。肋骨の7番目、あたりがやはり折れてるやうで、まぁそれでも『1月15日あたりにヤったんなら、何もせんでもそろそろ痛みが引いてくるよ』とのこと。

事実、この日くらいから、だいぶ痛みが収束してきた。
先生、いつもありがとうございます。こないだしーシュで受けた新年会でのゲスト演奏も大層評判良く、病院内であちこちから『こないだはどーも』と云って頂ける身分に・・。

2月4日(火)

レッスンで使う曲をコピーし、次の仕事に要る曲をコピーし、ソルティ・ベアーズのライヴに向けての曲をコピーす。コピーの日。

穴だらけのレッスン(そろそろ新入会増えんとねぇ、と店の担当者と話し)の後は、一旦帰宅し女房と晩飯を食ってから、ソルティ・ベアーズのリハを兼ねてJUGEMUの「いきなりステージ」に参加しに行く。

いつもは夜中1時過ぎに現れる(仕事終えてくる)唄の香織ちゃんも、けふは早い時間に来てくれ、あれこれとリハ。香織ちゃん、意欲的にオリジナルを作って来てゐて良し。
公開リハとして成立するほど、けふは参加者の少ないセッションだったが、ひとり7弦のガットギターでボサやショーロを演奏する御仁が居られ、この人はなかなか面白いパーソンだった。

例によって夜中の3時に終演。遅いのはエェんだが、ぢつはワシ明日も朝からバイトが入ってをり、こんな深夜勤の後にあんな過酷な労働ができたのは、もぅ遥か太古な気がするんだが・・・・。大丈夫かいな?

2月5日(水)

果たして、そのバイト。当然、眠い。がまぁ酒を飲んではおらんので、気分が優れぬわけではない。けふもなかなか忙しかったが、こないだほどではなく。それにけふはレッスンが入らなんだので、バイトを終えたら自由の身。

そのやうにした。
良きホルモンを売ってゐたので、買って帰り、大量のキャベツとともに「モツ鍋』に。たいへんおいしぃのが出来て満足。

このモツ鍋と云へば・・・・。
90年代に異常なブームが起こり、あっちこっちにモツ鍋屋があった。その頃ワシは某トレーニング・ジムに所属してをり、なんでか知らんある日、同じジムに来てゐるおねぃさんに急に誘われ、ふたりでモツ鍋を喰ひに行ったのだった。別に色気のある話でもなく、もぅその女性の顔も名前も、ふたりでモツ鍋を食べながらなんの話をしたのか も、まったく憶えてはおらん。
ただ『あまりよく知らない女性と二人でモツ鍋を食べに行った』といふ記憶としてだけ、残ってゐる。

2月6日(木)

寝不足+バイト、のおかげで、久しぶりに導眠剤を飲まずとも熟睡できた。いつぞや不眠症に陥った時にとった手段と同じやな・・・。ワシのバーイ、早起きを習慣化すれば不眠が治る、といふ単純なイキモノで。

昨日ぐらいから急に冷え込みが増して来た。
たぁ云へ、これが「平年並み」で、今までが暖かすぎたのだ。これぐらいがこの時期の普通の寒さ、なのだと思ふ。

・・・が、個人教室はコンクリ打ちっ放しの旧建屋であり、これが底冷えする寒さ。エヤコンの設定温度を最大にしても、なかなか温もってくれんのが・・・。

2月7日(金)

早々と確定申告を仕上げた。

今年は、稼ぎはまぁいつものやうにいつもの情けNASAだが、驚くほど経費を使ってない事が判明。音源や資料の購入が極端に少なく、広告宣伝費も去年の半分以下。吝嗇極まれり!。

が、かういふ暮らしができるのも、女房も働いてくれてゐるし、心ある友人知人が色々と援助してくれてゐるから、なのだ。同じやうな事で恩が返せさうに無いのが情けない。ホンマのところワシにできるのは、いざといふ時、臓器だの血液だの肉体だの、惜しげなく差し出す、といふ事だけだ。なんでもあげるよ。要るだけ持ってってくれ。