週変わりのシュウ

街の灯りがとても綺麗ね

11月14日(土)湘南台 中華三番ーーーーーーーーーー

湘南台へ。

5月にこの街で開催される「SHOWなんだいde ショー」への参加が決まってゐたのに、コロナでイベントそのものが中止となり、以降この街へ来る機会も失ったままであった。けふはそのリターン・マッチも兼ねた、久々の三番しーシュ・ワンマン、である。

日頃この店のライヴに出てゐる楽師たちの中では、ひとつだけだいぶ毛並みが違ってゐるかんぢのしーシュ。今回はアグレッシヴやプログレッシヴは控え、カヴァーも多めに含めたラインナップにして、よりリラックスしたかんぢで演るやうにしてみた。

近隣のお客さんがみな集まってくれた、といふかんぢで、厳選したラインナップもよぅウケる。ウチには珍しく飛び入りなんぞもあったりして、おぉいに盛り上がった良いライヴとなった。昭和歌謡が大人気。

この「三番」。女将の牧野ひーちゃんは「ゆーちゅー婆ひーちゃん」と云ふ名前でYouTubeチャンネルを持ってをり、店のレシピを公開してゐる。ワシは結構それを真似て料理したりしてゐて、けふは久々のその「本物」が食べれたのも楽しかったな。

ひーちゃん、ありがとう。

 

 

 

11月15日(日)関内 サラスヴァティ〜弁天〜ーーーーーーーーーー

さて、深秋ツアーも最終日。
そもそもコロナ禍の始まった今年2月頃、最後にやれた遠征のラストがここサラスヴァだったのだった。あの時の帰り道、バスや航空機の中で更新されるニュゥスがどんどん不穏なかんぢになってをり、ど〜なるのか?との思ひを持ったものだが・・・・・

あれ以来、9ヶ月ぶりに帰って来ることができた。
会場に着いてまづ、まるでバイオハザードの無菌室のやうな(笑)様相の店内に驚愕。ステージも客席もビニールシートでそれぞれ隔離され、もぅ徹底した感染防止対策に頭が下がる。当然その分お客さんの数は限られてしまふが、配信スタヂヲとしてのクゥオリティは相当高く、店主ミヤさん自らが調理しながら行うスウィッチングやミキシングは、我らの音楽をよく知ってくれてゐるだけに完璧だった。

その心意気に答えるやうに、けふも良きライヴをお届けでき、会場に居合わせたお客さんと、多分画面の向こうで見てくれたお客さんと、双方にかなり満足のいくものがお届けできたのではないか?と思ふ。

なにより、またここに帰ってこれたのが嬉しいし、ミヤさんが何一つネガティヴになってない事に、心から安堵した。「困難を楽しんでこそ」といふ言葉に勇気付けられた関内の夜、サラスヴァ9ヶ月ぶりの素晴らしい夜であった。

ミヤさん、ありがとう。

 

 

11月16日(月)ーーーーーーーーーー

広島へ帰る。

疑念の中、敢行した今回の関東ツアー。いづれも会いたかった人に会えた旅となった。総じてライヴの出来が素晴らしいツアーでもあった。

だが、ワシらのこの行動をよく思はぬ人がゐることも、心得てゐる。「蛮勇ではないか?」と問はれれば、さうなのかもしれない。やめた方がよかったのかも、といふ思ひは、づっと付いて回ってゐた。

甘く見てはおらぬ。自分たちなりに徹底的な対処を忘れず、毎日検温と手洗い消毒は実行し続けた。今はこの旅で出会った人たちと我々とが、今後も無事に乗り切ることを祈るほかはない。

心からそれを祈ってゐる。

11月17日(火)ーーーーーーーーーー

暑い。なんやこの陽気は?。

レッスンが二人。そのあと、今週末に久しぶりの大会場でライヴする、ぱんぱかトリオのリハ。3月にカワのじのソロとして入れてゐたのがキャンセルとなり、そのリベンヂも兼ねた今回なので、半分はカワちゃんのソロで演ることにし、ワシらが入る場面も今までにない局面を作ったりして、楽しむ。

ワシは今回半分くらいを「縦べぇ」で演ることにし、なんと1曲、カワちゃんの歌との完全デュオ、まである。自分のソロでも演ったことがないこの挑戦。えぇ感じにできたらいいな。

11月18日(水)ーーーーーーーーーー

晴れ。暑い。

新曲がどうやら出来上がりつつあるので譜面に仕上げる、が音符にしてゆく途中で歌詞が足らんことに気づき、その部分を埋める言葉を探して四苦八苦。けふのところは諦める。

言葉との格闘は楽しいが苦しい。良い言葉が出てこぬ限り、完成はない、のだ。

11月19日(木)ーーーーーーーーーー

晴れ。風強し。

このところイビキが酷いやうで、なをかつ時折「無呼吸」の症状まで出てゐる、といふ。民間療法で対処してゐたが、最近は自分でも眠りの質低下を実感してゐて、初めて「循環器科」を訪ねる。

いいかんぢの看護師の女性に導かれ、謁見した医師はなんと、音楽仲間のJくんであった!(笑)。医師であることは存じ上げてゐたが、まさかここで出会うとは!!。病院で医師から『シュウさん』と呼びかけられたのは初めてである。
おぉいに気が楽になり、すべてお任せすることにした。この際、悪いところを見つけやう。

11月20日(金)ーーーーーーーーーー

夜半雨から曇りのち晴れ。暑い。

なんと3月から(!)取り掛かってゐたのに、11月でよぅやく仕上げに入ったソロ作の最後の工程、ミックスダウン&マスタリングに。

録音技師のカズイこと数井政彦とは、ほぼ40年近い付き合いになる。かつては二人してメヂャーを目指し、一時は確執も持ち、微妙に進む道は違えども、今も協力者でありながらライヴァルでもあり続ける友を持てる事は、幸せな事に違いない。

今回もワシが耳を通す頃には、ほぼ手を加えるところがない、くらいに仕上げてくれてをり、けふワシがやったのは、ちょいとした音量の手直し、と聞き直す、ことぐらい。配信でこのソロのレコ発を演ってみんか?といふ提案もしてくれ、一時は挫けかけもした(笑)ソロ作の、ひとまづは音源の完成を言祝いだのであった。