週変わりのシュウ

考えすぎると人は臆病になる

1月21日(日)ーーーーーーーーーーーーーーー

ライヴ翌日の日曜日。
まぁ昨日のライヴが良かったので、ココロ穏やかに休日とす。

またひとつ曲のモティーフが浮かんだので、それをそこそこの形にまとめ、ガレーヂバンドに音を重ねて行く。鍵盤に繋ぐのが面倒くさいので、ガレバンに付属してゐる鍵盤(タッチパネル)で演奏するのだが、これぁこれでオモロい。広い家に住みたい欲求は全くないのだが、思いついたらスグ録音できる状態の機材を放ったらかしにしてて良い部屋はほしい、などと思ったりす。

実際、私の持ち物の中でなにが場所を取ってるか、てぇと圧倒的に本とCDのみ。他は机周りの機材と楽器で私の世界は出来てゐる。寝るのもタタミ一畳の縦半分ぐらいのスペースがあれば充分。よーするにスタヂヲの隅っこで暮らすことすらできるやもしれんのだ。

さういや昔、スタヂヲに住んでた友人がゐたな、と思ひ出した。電話番と雑用を引き受けるのを条件に1年ぐらい住んでたっけ・・。楽しさうではあったな。あれはまぁ極端な例だったが、当時の友人知人、みな似たり寄ったりの激貧物件に暮らして音楽やってたな。若い頃はなんでもできたんだなぁ・・・。

1月22日(月)ーーーーーーーーーーーーーーー

バイトへ。まぁもぅ「忙しい」と書くのも飽きるぐらいの日々。

最近入手したCD。男声コーラス・ジャズグループ Four Freshmenのオムニバス。
ラテンの名曲「ポインシアナ」を演ってた音源から興味惹かれ。
へ〜、この人らって演奏も上手かったんだ・・・。昔 ヴィブラフォンのボビー脇田翁とトリオ組んでた頃、ボビーさんが演りたかったのはかういふのだったんだな、と今更。

あとNY在住の三味線奏者 マカベ・エミのクァルテッド作品「Anniversary」。

これまで三味線をポップスやジャズに使って成功してゐた例は、奈良のデュオ デ・オッシ以外にはほぼ皆無であったが、これはそこに加わる好作品。まぁよくある高クゥオリティの現代ジャズの典型、と云はれればそれまでだが、ここまでさりげなく三味線をジャズに取り入れてゐるのは見事。

なんで本場ニポンの三味線や琴や太鼓の奏者がこれを出来んのか?と問へば、まぁ『作曲能力がない』といふ一言でオシマイ、なのだがね・・。

1月23日(火)ーーーーーーーーーーーーーーー

最近ツアー車から引退した我が愛車「ぐっち」の、なん回目かの車検、に行く。
この頃は70km/hぐらい出すとガタガタ車体が震えるし、去年の暮れぐらいからは助手席側のパワーウィンドゥが開かなくなってゐるし、走行距離もなかなか(17万Km)のモンだし、そろそろ買い替えも考えぬでもないんだが、フツーに走る分にはまだ全然イケさうだし・・・、と相談しながら、いちをう見積もりを出してもらうことに・・。

吝嗇でコツコツ爪に火を灯して貯めてきた預金が、まぁまぁあるので、新車を買えない・・・こともない・・・。といふのが・・・。

廿日市レッスンの帰り、ものすごいボタ雪が降り始め、こは去年の悪夢再び!?と一瞬思ったが、広島市内はさほどでもなく、安堵。ただものすごく冷えるので、いよいよ寝る時は極寒仕様『羽毛布団を縦に折って寝袋のやうにして寝る』といふのをやる。快適。

1月24日(水)ーーーーーーーーーーーーーーー

一夜明け、いちをう「雪景色」にはなっておったが、積雪量はさほどでもなく。
だが、まだポツポツ降っており、この後は油断ならぬな、と。外に出ぬのが一番なのだが、けふに限って4コマもレッスンが入ってゐる。生徒には「無理は禁物」とおフレを出したのだが、全員やって来た。真面目な生徒たちである。

1月25日(木)ーーーーーーーーーーーーーーー

昨日 日中に、ヒロインのOLミニスカスーツ姿に惹かれて 台湾製のホラー映画(感染症もの)を見たのだが、ホラーと云ふよりは単なるスプラッタで、グロい映像ばかりで辟易した。夢に出て来たらイヤだな、と思ってゐたのだが、夢に出たのは寝る前に読んでゐる貴志祐介の「青の炎」に即したストーリィだった。

映画を見て、本を読み、CDを聴き漁る優雅な暮らし、に思へるブログ内生活であるが、実際はけふもバイトが激忙で、もぅ精魂疲れ果てた。「負けてはならん」とスタヂヲにチョい寄りして、ショート歌唱動画を撮り、いんすたとつぃたーにアゲて存在をアッピールす。

1月26日(金)ーーーーーーーーーーーーーーー

こないだ「レスな夜」で久々に元弟子のパイグこと木元沢也と共演したのだが、彼とは一時期Soe’s(そえず)といふバンドを演ってゐた。パイグと私のツインベースに朋友 藤井政美をサックスに迎え、即興と作曲のあわいを行き来する、といふコンセプトで3年ぐらいやってたのかな?。関西〜東京にツアーもした。

打ち上げでもその話が出て、あれ結構オモロかったな、と。無機質なインプロに走ることもなく、時には歌ものも演ったりする柔軟なユニットだった。あんなのまた演ってみたい気もするな・・。まぁ当時も言い出しっぺは私だったので、私がまた・・と強く思へば再現の可能性はあるんだが・・・。

夜はぱんぱかトリオのリハ。
この頃 カワの字に積極的に新しい取り組みを勧め、またカワちゃんがこれを割と真摯に向き合おうとするので、このトリオが最近またえぇかんぢである。即興もフォークもポップスもジャズも、同じ土台で語れる楽師になりたい、と今も思ってゐる。

1月27日(土)ーーーーーーーーーーーーーーー

休み。

映画化されると聞いて期待してゐた、山本直樹著の「ビリーバーズ」を観る。
原作は、オウムが出てくるだいぶ前に「カルト宗教」をテーマに描いた傑作。むしろ「人民寺院(ジョーンズタウン)事件」をヒントにしたやうな重く凄惨な物語。漫画とは云へ かなりきわどい内容なので、どんな風に映画化されてゐるのか気になってゐたが、ほぼ忠実に映像化されてゐてGOOD。逆に、あまりに原作に忠実すぎて目新しさはなかった、かな?。

主演女優の北村優衣の演技がすさまじくエロい。最初 AVかポルノの女優か?と思ったが、濡れ場を演じたのはこの作品が最初、と聞いて驚くほどの名演技。 セリフが棒読みっぽいのはキャラの設定上の狙いか?。いや〜原作のファンだけに、たいへんよく出来た映画だと思った。

いかがわしい映画を観た後だが、夜は女房の誕生日を祝う席を設ける。
今年の春で我らは結婚29周年を迎える。長く共にゐる、と思ふ。お互いにもぅ多くを望むことはないが、健やかであれ、とは心から思ふ。健やかであれ。