週変わりのシュウ
1月28日〜31日
それは岩のやうに堅牢で
1月28日(日) ーーーーーーーーーーーーーーーーー
先日「ビリーバーズ」でなかなかの体当たり演技をしてゐた北村優衣。
チョイと興味を惹かれ、他にどんな映画に出てンのかいな、と・・。したらデビッド伊藤と共演してゐるのがあったので、まぁ興味本位で鑑賞。まぁまぁ。この映画で驚いたのは北村優衣よりもデビット伊東の存在感。まだ私がTVを所有してゐた頃に見た、チャラけたお笑い芸人、といふ認識しかなかったが、「カッコいいおっさん役」が様になる老成ぶりはいい。
まぁ、TVがない暮らし、といふのは、映画以外で現役のタレントや芸人を知ることがなくなる、といふ意味では浮世離れする。バイト先や生徒との会話で話題に上るそれらの名前も情報もまったく分からん私は、さぞや「変わり者」であることだらう。
まぁ、タマに食堂で灯いてたりするTVの内容など見ても、別にあれを見んでも・・、といふ気はしてゐるが。
1月29日(月) ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロシアにバラライカ、といふ民族楽器あり。
いわゆる「ギター/リュート属」にある撥弦楽器だが、ボデーが三角形、といふかわった形状。さらにこの属の中にソプラノからバスに至る音域の分布があり、一番低音域なのがズバリ「コントラバス・バラライカ」といふヤツで、これもやっぱり三角形をしてゐる。
文章から想起する冗談をそのまま絵にしたやうな楽器で、凄まじくデカく嵩張りさうである。どーやって運ぶんかいな?と思ったら、これこのまま入るケースがあり、当然ながらそこに「機動性」は皆無。いわゆる「ウッドベース」の方が機動性があるんぢゃないか?と思ふほどの・・・。
いろいろ調べるとこの「コン・バラ」、ピックで弾くのが正統のやうで、伝統音楽などでも結構ガシガシとハードに弾いてゐる様は、ヘヴィメタのベーシストもかくや、といふかんぢがする。さらに調べると弦の数は3本なれど、調弦はベースと同じ四度調弦であり、つまり弾き方(持ち方)さえ覚えれば私でも明日から弾ける、といふ事らしい。へ〜〜〜。
んで、ここ数日こればっかり調べてゐるから、検索エンヂンやYouTubeに、どんどんこの映像や資料が上がってくるのである。
1月30日(火) ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ぢつは昨日バイトで「突き指」をしてしまった。
忙しい最中に冷蔵庫の中の食材を取ろうとした時、庫内の棚に右手の小指が引っかかってしまったやうだ。その時も相当痛かったのだが、一夜明けた今朝、たいへんズクズクと痛む。骨は折れてはおらんやうだが、なにせ動かす部分なので常時痛い。幸いベースの演奏には支障がないので安堵してゐるが、ギターを弾く際、私は右手の小指を支点にするので、とても痛い。
グーパーすると痛いのだが、まぁそもそもバネ指もだいぶ酷くなってゐたので、どこからが突き指の痛みなのかが分からん、てのもある。仔細に見ると指の関節に変形の兆候も見て取れ、これは楽器弾きの宿痾と云へどもなかなかツラい。
昔はこの突き指って、「やった直後に指を引っ張れ」とか無茶苦茶な民間療法があったな、とか思ひ出す。それをやって再起不能になった例も知ってゐる。
まぁ、治ることを祈ろう。
1月31日(水) ーーーーーーーーーーーーーーーーー
1月が終わろうとしてゐる。
かつてひと月終わるまでしーシュのライヴが一本もなかった時期、といふのがあっただらうか?いや、ない。
しーシュもだが、ライヴそのものが一本だけだった、といふのも筆舌に尽くしがたい。職業楽師としては大いなる出遅れ、と云へぬでもないが、心のどっかでは「これもいいな」と思ふ自分もゐる。
まぁこのゆったり感のおかげで、このひと月で2曲が「形に」なり、「原型」はもっと出来た。やはりある程度の時間的余裕なきところに創作はありにくい、といふものか・・。んで、そのオリジナルも、焦って形にするよりは、ぢっくり練っていきたい、と思ふやうになった。
その間で忘れられてしまう恐れはあるが、まぁそれはその楽曲にそれほどの「力」がなかった、といふことで・・。実際そんな曲も多い。そしてゆ〜ても私は何かに急かされて曲を作ったりしてる訳ではなく、有り体に云へば『べつに作らんでもえぇもの』に時間を割いてるわけだ。
まぁそれはそれで、私の存在意義としてね・・。