週変わりのシュウ

また今年もこんな時間が

日々のうつろひ

12月16日(月)

松坂から帰る日。

が!、昨日ライヴに出た面々(主に飛騨古川からの遠征組)が集まり、朝から松阪牛の焼肉を食おう!と云ふ事になってをり、それに誘われてゐる。
まぁしかし昨日あんだけ飲んだのだから・・・と半信半疑でホテルのロビーに行くと、みんな行く気マンマンで揃ってゐる!。なんといふ人たちか!。
そしてこれがホンマに朝の11時から、まァホルモンは喰ふわタンは喰ふわレヴァーは喰ふわビールは飲むはハイボールは飲むわ梅割りは飲むわ、打ち上げよりも根性の入った「飲み会」となり、まぁ当然ワシも巻き込まれたからには牽引するやうな気持ちで飲み食いした。

ワシらは帰途の都合から14時に途中退席したが、その時点で終わる気配は無ささうだった。恐るべし!。
しかしまぁ確かに、ツアーの仕上げ・・・旅のシメとしてはこの上なく楽しく、平和で、贅沢な集会であった。
みんなお疲れ様でした。また会おう!。

しーシュは近鉄で大阪目指し、大阪からは新幹線で広島へ。
今年最後の長旅が終わった。

12月17日(火)

肩の痛みは消滅したが、腰の痛みは残った旅の後。
さういへば数年前の年末も、けっこう長い腰痛に悩まされてゐて、年明けすぐに強烈なキメ(ギックリ腰)が来たのだった。気をつけて過ごさねば。

ツアー明けの最初のレッスンは、なかなかカンが掴めんで難しい。頭の方がまだ旅してるかんぢなのだ。ツアーも仕事とは云へ、日々の旅の間はあんまり素早い思考、といふものが必要とされず、なんやのったりした脳になってしまふ。
こんなんでバイトが始まったらエライことになるぞ。

12月18日(水)ぱんぱかトリオ@KOBA 広島

そのバイトが入るはずの日だったのだが、定員過多、と云ふことでなくなった。おそらく学生さんが冬休みに入り、働き手が余ってゐる状態なのだらう。なるほどシフトで働く、と云ふはかういふ事もあるのか、と54歳にして初めて知る。

夜はぱんぱかトリオのライヴ。恒例の年末投げ銭ライヴだ。
カワちゃん、先日「一年を通して毎満月の夜にライヴす」といふ企画を無事終えたばかり。けふのライヴにかける意気込みも強く、難易度の高いカヴァーを選んだり、なんか熾ってるな、といふかんぢ。
あぁ見えて、ライヴ前は意外にナーヴァスな男なのだが、けふはとみにその傾向が強く、ワシも触発されたわけではないが、妙に荒いライヴとなった。

だが、けふも複数人に云はれたやうに、もはや3人での「バンド感」は揺るぎないものになってゐるやうで、そは嬉しい。カワちゃんをさらに「跳ばせて」やれるやう、今後も頑張って行かむ。今のところ唯一「ベーシスト」として参加出来てゐるバンドなので・・・。

会場のKOBAにはけふも雑多な人種が溢れ、北欧や南米からのお客さんも。
だぃたぃ外人さんから絶賛を受けるワシのベースはけふもまた・・。けふは「あをぞう」を使ったので、『これはなんといふベースなのか?』と多くに聞かれた。
このぞぅさん、海外では「Nomad bass」と呼ばれてゐるさう。へ〜〜、いいぢゃん。

12月19日(木)

こないだからフと思ひたち、可能な限り壱日の中で『ベース』『ギター』『鍵盤』をそれぞれきっちり練習する、といふ時間を設けることにした。
と云ふのも、最近なにやら腕が落ちてゐる自分、を意識するからだ。
もとよりそれぞれ超絶の技など持ち合わせてはおらぬが、ハタから見て「達者に弾いてゐる」くらいは思ってもらへないと、やはり『音楽のプロ』を名乗れぬのではないか?との思ひから。

新しいことにチャレンヂす、ではなく、今弾けるものをキッチリと弾けるやうにブラッシュアップす、みたいな練習。これを少しづつでも日々に取り入れるのだ。んで、今はまだ出来ぬが、いづれは先述の3つの楽器で、できれば同じ曲を同じやうに練習できるやうにしたい。

まぁ、なんとねく、ね。

12月20日(金)

こないだぱんぱかトリオでKOBAでライヴした時に発覚したのだが、なんとあの時のKOBAがぢつは1年ぶりだった、と云ふこと。つまりワシは丸一年KOBAに行ってなかった、といふ事だ。
一時期は毎週のやうに顔を出してゐたものだが・・・。

飲みに出ること自体が減った、と云ふのもある。最近ではしーシュの「夜市」の打ち上げでも隣の居酒屋を使う、といふ虫並みに狭いテリトリーでしか行動してない。カワちゃんが、そんなに酒が強いわけでもないのに、さういふ場に頻繁に顔を出して縁を繋いでゐるのを見ると、やはり自分もさうあらねばな、とは思ふ。

事実、KOBAのボムくんは、一年ぶりのワシにも全く日頃と変わらずおおらかに接してくれるし、相変わらず昔一緒に色々演った事を楽しげに語ってくれる。かういふ人に繋いでもらってゐる縁は確かにあるのだ。大事にせねばならぬ。

12月21日(土)倉敷市 真備町「まびのクリスマス音楽会」

2018年の西日本豪雨災害で、甚大な被害を受けた真備町一帯の方々を招き、ささやかなクリスマス・コンサートを、といふ事で縁をいただいた倉敷。昨年に引き続き声をかけていただき、ワシらも楽しみにいざ倉敷は真備へと出向いた。

去年はまだ真備町でさういふ事ができる場所はなく、倉敷市内の施設を使ってのイベントだったが、今年はよぅやく利用可能になった真備町の公共施設で開催。真備の町そのものも、去年見た時より復興も進み、活気が戻りつつあるやうな印象を受ける。少なくとも表通りには商店の灯が並ぶやうになった。

主催のHさんの采配のもとに、去年同様ボランティアのみなさんの協力で、手作りの会場が整って行く。ワシらも機材全持ち込みでライヴ空間を設営。わりとすぐに開場の時間が来て、わらわらとお客さんが集まって来る。昨年よりさらにお年寄りが多い。しかもご婦人率高し。これは久々に『後家殺し』をせねばなるまい!。

ツアーから持ち越した体調の不良はふたりともまだ快癒しておらず、なかなか支え合うのもキツい状態なのだが、いまなを仮設住居などで暮らす方々の、せめてもの安らぎになれば、との思ひで精一杯お届けした。
最近ワシがよくやらかす「構成を見失う」←なんでだらうか?、老いか?、のが何度かあったが、しーなさんの機転に助けられ、乗り切れた。

「後家殺し」には至らずとも、やはり涙を流して聞き入ってくれる方も多く、歌が心に届いたのであらば嬉しい。去年も見てくれた方もゐて、「お元気さうで」「今年も楽しかった」「また来てね」と温かい言葉をかけていただき、この手の「支援系」のイベントに出た時にはいつも感じる『逆に力をいただいた』といふ気持ちになれた。

またけふは、昔の生徒が偶然にも真備の出身だった、と云ふ事で訪ねて来てくれ、その久々の再会も嬉しく、今年もこの場を提供してくれた、主催のHさんに、心から感謝。本当にありがとう。

皆さんに良きクリスマスと、良き年末を。

いつの日か、すべて あるべきところで 輝くやうに。